霜月の八

●11月某日: 病院へ。今日は診療ではなく、用事はすぐに済んだ…のだが、待合室に着くとさっそく窓際のキッズ・スペースに駆けていったサクは、すぐさま靴も靴下も脱いでしまっており、「帰るよー」と言っても「ちがう!」の一点張り。仕方なく、そのまま30分ほど遊ばせる。キッズ・スペースといっても広いフローリングの一画を低いソファで仕切っただけで、おもちゃのひとつも置いていないというのに、何がそんなに面白い?と思うのだが、走ったり寝転んだり歌ったり、眼下に広がるジューキーズの景色を楽しんだり(駐車場等などが工事中なのだ)と忙しいらしい。そして常に同じくらいの年頃の女の子を意識している(笑)。

図書館に寄って帰る。2人がけの丸テーブルに座って私が数日分の新聞を読んでいる間、サクは絵本をもってくる→私の向かいに座って最初から最後までページをめくる→「あー、おもしかった(面白かった)」と言って片付けて、次の絵本をもってくる のリピート。新聞を片付けたあと絵本コーナーに行くと、サクが楽しんでいた絵本たちが5−6冊、床に散らばっていた。すみません…。夜、夫が「お風呂行ってくる」と言うと、サクがすくっと立ち上がって夫の足にすがりつき、「やーだー、やーだー!」と大音声。うわ。それって、もしかしなくても、私の真似っこ…。

●11月某日: 近所をまわり始めた選挙カーに、「あれは なに?」とサク。うっ…答えにくい…。そのうち、サクが政治のこととか質問するようになったら、答えに困るんだろうなあ。今も政局を見てると子ども世代の日本って…と暗澹たる気持ちになる。今の大人はがんばらないといけない。はぁー選挙…どうしたもんか…。

ところで今思い出した話。こないだ有吉さんがEテレでやってる番組で子育て特集が2回あったのを録画して見た。1回は辻ちゃん、1回はMEGUMIがゲストだったんだけど、会話の中で有吉さんに向かって軽い口調で「早くこっち側に来てくださいよ〜」的なことを2,3回言ってたのを敏感に耳に留め、割と激しい嫌悪感をもってしまう自分がいたのであります。こういうのって自分が親になっても全然変わらないんだなーと思ったことです。や、相手が有吉さんだから(男だから、あるいは芸人さんだから)言っちゃったことで、彼女たちだって、たとえば30代後半の子どものいない女性に向かって同じ発言はしないだろうし、てか、そもそも番組の台本(彼女たち自身の発言じゃない)かも、とも思うんだけどね。別に目くじら立ててるつもりじゃないんですけど、やっぱり、気持ち的にイヤなもんはイヤなんです。「我が子ってホントかわいい〜☆」とか、「子どもがいると(いないのに比べて)とっても大変ですよねっっ」ってニュアンスが、(本人は無意識でも)前面に出てるブログもイヤなんです。…なんとなく毒を吐いてみました。まあ、このブログだって、人には、そういうふうに見られてるのかもしれんが。いえ、子どものこと書いててもイヤじゃないブログもたくさんあるんですよ? 夫は飲み会。暴飲暴食する。