神無月の七

●10月某日: 午前中から実家へ。サク、電車も喜ぶのだが、踏切にも同じくらいテンションを上げる。自宅の付近は鉄道が高架になっているので、珍しいというのもあろうが、そんなにも、ツボなのか。せっかくの実家なのに新聞が休刊日でがっかりしたが、3日分くらい遡って読んで満足する。昼寝もたっぷりして睡眠不足解消。サク、「イヤイヤ期はどうした?! “ちがう”“いやだ”って語彙を忘れたのか?!」てぐらい終始ご機嫌。

夜6時、クライマックスシリーズ1stステージ、運命のラストゲームが始まる。ここまでは、第1戦がエース摂津で勝利、第2戦はルーキー武田に託すも、さすがの肝っ玉19歳もやはり重圧があったのだろう(まず野手や捕手もエラーしすぎだったが)、打ち込まれて負けてしまった。今日のホークス先発は大隣。もうおまえしかいない! 西武ドームだけど緑のユニフォームのホークスファンがけっこういる。てか、空席がけっこうあるのね。両投手とも上々の立ち上がり。大隣、百戦錬磨の石井一久に負けるな〜! 4回、4番ペーニャの外野手を越えるでっかい2塁打で2点先制! その後、おかわり君の一発で1点返されたが、8回に内川がタイムリーで追加点! いける、このままいけるぞ! と思ったそのとき(9回裏)、オーティズがソロHR! ぎゃあああ! 岡島、ゴルァ!!! …でも大丈夫、さすがベテランらしく動揺せずに抑えてくれた。勝ったあああああ! リーグ戦3位のホークス、ファイナルステージ進出だ! 母「よかったわ。とにかく昨日のアレで終わってほしくなかったからね。これでもう、次は負けてもいいわ。」とか言うてる。いやいやいや。しかしまあ、初めてクライマックスシリーズがあってよかったと思ったよ…笑

今日は夫は鹿児島出張。このまま実家に泊まろうかとも思ったが、そうしたら翌日までぐうたらしてしまうだろうから、夜、自宅に帰る。サクを寝かせたあと、ひとりで夜更かし。結局ぐうたらした。

●10月某日: コンビニで新聞を買う。ホークスが勝ってるとスポーツ欄が楽しくてしょうがないわ、ふっふっふ。袋に入れてサクに渡すと、手首にかけて、でも引きずりながらトコトコ歩いてる。その姿を見て、通りすがりのご婦人が「あらーがんばってるわね。ありがとう、おばちゃん元気もらったわ」と。小さい子連れだと、話しかけられる機会も多いのだが、たまにこうして、「ありがとう」と言う人がいる。そんなあなたにこちらこそありがとうございます、です。午後、友だちの家へ。同じ年頃の女の子がふたり。4月に生まれた女の子がひとり。そしてサク。アウェイでは緊張ぎみで、だんだんほぐれてきて、いろいろやって遊んでいたけど、笑顔も言葉も少なめ。ま、大人でも、慣れないところでは普段と違うよね。2ヶ月半ぶりぐらいの友だちたちといろいろお喋り。女の子はおしゃまじゃのう。夜、薩摩焼酎を飲みながらサッカー観戦。ブラジル戦は4−0で完敗だったが、最後まで面白かあった。日本がやりこめられていても、ブラジルの強さって気持ちよく感じるものがある。