長月の三

●9月某日: 育児サークル、今回は絵本の読み聞かせ。しかし子どもたちは遊びまわり走りまわり続け、なかなか読み聞かせのていを成さず…。サクも、おもちゃをひっぱりだそうとしたり、「あっち、あっち」と私の手を引っ張ってあさっての方向へ行こうとしたり。散会したあと、ママ同士で未就園保育の話になる。もうじきそんな説明会や願書提出の時期なのだ。私が第一希望にしている幼稚園は、もちろん惹かれてるところはあるんだけど、いざ実際に通わせるとなると大変な面もあり、迷うところだ。サクの昼寝の寝かしつけに1時間以上を要する。の割に、なぜか夕ご飯づくりもがんばった(当人比)。帰宅した夫もびっくりしていた。録画していたビストロSMAPを見る。「踊る」の面々8人がゲスト。小栗さんがあんな端っこで小さくなってる…! MOVIE3で踊るメンバーに加わって、最初の撮影が織田裕二とふたりで車に乗っているシーンだったらしい。「セリフ間違えたらどうしようとかむちゃくちゃ緊張しまくって、手汗がハンパじゃなかった」と言っていた。そっかーやっぱり織田裕二ってそんなにも大物なのか、と興味深し。

●9月某日: 土曜日だが、夫はヤフードームのスーパーボックスにて接待役。お客さん16人に酒を作る係らしい。久しぶりにひっぱりだしてきたズボンを履いた姿にどこか違和感をおぼえ、「その格好で行くの?」と聞くと、おびえたように「え?え?変?」と聞き返される。多少、この季節にしては生地が厚手すぎる気もするが、この違和感はそれだけではなくて…そうか、「ウエストきつくない?」。や、見苦しいほどパッツンパッツンってわけじゃない。今日のお客さんなんかは何とも思わないだろう。でも、なんか、いつもの夫より2割くらいスリムに見えるのだ。「わかる?」と夫。「すげー苦しい。吐きそう」ふっ…。昔はふつうに履けていたのにね。「だって独身のころのだもん…」としょんぼりしながら着替えていた。

出かける玄関先まで見送ったが、自分も一緒に行くつもりで靴を履こうとしていたサクは、置いていかれて大泣き。てか、おまえは何で昼寝しないんだ! 昼寝から起きたところで実家に連れて行こうと思っていたが、予定変更。とっとと実家に避難することにする。「電車に乗って、じーちゃん・ばーちゃんち行くよ」と言うと、とたんに機嫌がなおった。ベビーカーに乗せると寝るかと思ったが、テンションが上がりきっていて全然だめ。着いてからも寝ないどころか、ずーっと御機嫌で遊びまくる。持参していたおもちゃを出す必要もなかった。夜ごはんを食べたあと、ようやっと限界点に達したらしく、夜7時過ぎ、父の腕の中で沈没。遊んでいる間にけっこう汗をかいていたので、車で送ってもらい帰宅すると、叩き起こして風呂へ。シャワーをかけている間はぼーっと自力で立っていたけど、マットやバスタオルを用意しておいた脱衣所で寝かせた状態で体を拭き、暗くした部屋でパジャマを着せると、そのまま寝入った。そして朝7時までぐっすり寝タローくん。ふー、昼間は大変だったが、夜はとても静かだった。