文月の七

●7月某日: もうすんげー暑さなんで公園遊びは基本毎日→隔日ぐらいに減らさせてもらいますよ。今日は近所を散歩して、広場の噴水で水遊び。一度突入するとなかなか出てこない。そら涼しいし楽しいしだもんね。しかし服がぐっしょり濡れて重くなっているのには違和感があるらしく、出てきたらなんかへっぴり腰で歩いてた。夕方、友だちが遊びに来る。「家に眠ってる新幹線グッズを持ってきたよ〜」ということで、サク、最初からテンションMAX。友だちに熱視線を送り大声で話しかけたかと思うと急にハニカんでみせたりと複雑な好き心を見せていたが、最終的には彼女の膝の上に座って離れなくなった。夫が作ったパウンドケーキで友人をもてなす私…。

●7月某日: 公民館で親子コンサートというイベント。バイオリンとピアノの弾き手が来て、親子で楽しめる曲を演奏してくれる。そうだね〜生音とか聴く機会なかなかないもんね〜。弾き手のおふたりとも「子育て真っ最中」とのことだったのだが、ピアノの方、3月に3人目のお子さんを生んだばかりで、しかもその子は生まれつき心臓に疾患があって手術もし、つい先月まで付き添い入院をしていたそうな。とてもスリムなお体、はきはきとした明るい口調で語られる大変な経験にびっくり。サクは固まりっぱなしかなーと思いきや、途中からはかなり気ままに楽しんでいた。ご近所のみなさんや、久しぶりのお友だち親子など、全部で31組の参加ということ。夜、録画していたNHK『ミラクルボディ』見る。ケニアの最強マラソン軍団。現世界記録保持者マカウ、同前保持者・“皇帝”ゲブレシラシエ、マカウに4秒差まで迫ったキプサング…。心臓の大きさ、乳酸のたまりにくさ、着地の衝撃の小ささ、どの観点からも日本代表の選手よりはるかに優れていることを最先端の科学が示す。山本選手、ドンマイ、ガンバだよ!(まあ最初からケニア勢と競おうとは思ってなかろーが) それにしてもケニアの彼ら、パンツ一丁でマラソンペースを走るときの肉体の美しさよ! ずっと見ていたかった。

●7月某日: 午前中、育児サークルへ。今日はボランティアグループによるお話会。手遊びやわらべ歌などもあった。もう少し、双方、事前のコンセンサスがあったほうがよかったのかなーなんて、参加者のひとりとして自戒をこめて思ったりもした。先方には、「1−2歳の子が中心だから、わちゃわちゃするのは当たりまえ」そう思っている人もいれば、「ちゃんと座って聞いて。静かに。お母さんたちも積極的に手遊びや歌に参加して。」と思っている人もいる。参加者にも、「できるだけ先方の思いに添って、聞いたり歌ったりしよう」と思っている親もいれば、極端にいえば「家から出て、こういう場に来ること自体が最大の目的。あとは野となれ山となれ」という傾向の親もいる。市や町が主催の会であったり、あるいは演者がプロであったりすれば、完全に受け身の参加でいいんだろうけど、育児サークルというのは「親たちが自主的に運営」していることで、「プロではない=報酬も発生しない人たちの善意にたよって」やってもらったことだから、双方が動機づけとかルール確認とかをしないと、なんとなく、まとまりがなかったり、不快を覚える人もでてきてしまう。まあ難しいですよね。実際、サークルの代表の方たちは(基本的にそういうことが好きだったり得意だったりでなさっているのだとしても)とても熱心で献身的。今回も、先方のひとりひとりに手作りの綺麗なメダルと、菓子折を渡されていた。

ともかくもサクはお話会をかなり楽しんでいたようすだったのでうれしかったのだが、いざ帰ろうとしたときに豪雨キタ-----。家を出た2時間前はあんなにカンカン照りだったのに。15分待っても一向に弱まらない雨脚にしびれを切らし、徒歩20分の道のりを帰りましたよ。傘はあったけど、むろんバケツを4−5杯頭からかぶったかのようないでたちになりました。で、レインカバーをしているとはいえ、ベビーカーの君はどうして熟睡なんだーい? 靴や足はかなり濡れているし、レインカバーに当たる雨粒たちは轟音を奏で、あまつさえ、雷鳴もあんなにとどろいていたではないか…。夜、久しぶりにお気に入りの餃子専門店の餃子。夫と、いろんなよもやま話に花を咲かせながら、ちびちび飲む。