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水無月の五

歌舞伎 日々

6月某日: 夫が、床屋にサクを初めて連れて行く。彼の行きつけの店だ。待合の椅子で夫がサクを膝に抱いて切ってもらったらしい。泣いて暴れるというより、びっくりしてすくんでる、という感じだったらしい。それでも、やはりハサミを気にしてさかんに頭を左右に動かしはするのだが、さすがプロで、動じず上手に切ってくれたとのこと。帰ってきたサクは、まるで別人。トレードマークのくるんくるん部分も全部切って、すっかりさっぱりしてる。一気に大きな男の子になったみたいで、ちょっとさみしかったぐらいだ。ま、しばらくすると、「うん、いつものサクだね」ってことになるんだが。夫が作ったアジの煮物がすんげーよくできてた。私、久々に2日連続でランニングした。

朝の中山ヒデの番組で、亀ちゃんの猿之助襲名披露公演についてちょっと詳しくやってた。そうなの、もう、猿之助なんだよね〜! 襲名披露口上について、YAHOOのニュースなどでは、「襲名してうれしさ100%」というところだけを抜粋していたけど、そのフレーズに行きつくまでの語りがよかった。

亀治郎という名にまだまだ愛着がございます」という前置きに続けて、襲名披露公演の『ヤマトタケル』の作者でもあり、亀治郎時代から師匠と仰いでいる大哲学者・梅原猛の言葉を引用したのが亀ちゃんらしい。ちなみに、彼と梅原猛とは、「神仏のまねき」という共著があります。

亀ちゃん、襲名にあたって、梅原猛(現在、御年87才)に「フリードリヒ・ニーチェという大哲学者が『運命愛』ということを言っている。それは、外に起こったこと、外側から降りかかった運命を、さも自分が欲したかのように愛すること。君はその『運命愛』に従ってこれから生きなくちゃいかん」と言われたとのこと。運命愛かー。いい言葉ですね。

その運命愛から、「今までは色々なインタビューなどでまだまださみしさ6分、嬉しさ4分と申しましたが、今日、猿之助を襲名致しまして、嬉しさ100%でございます」とつながるのだ。うーん、亀ちゃん、会心の口上よ! 忘れないわ!!!

亀ちゃんの、さも「俺って大役者ですしインテリですし面白い人間ですが何か?」っていう言動がたまらなく好き。それが鼻持ちならなくてイヤだ、という人もいるんだろうけど、市川宗家の御曹司でもなけりゃ、全方位的なイケメンでもなんでもないのに、周囲の目、なんだそれ? みたいに自信たっぷり。自由だなーって、励まされる。そうだよ、せせこましく生きたってつまらないさ!と思える。「ヤマトタケル」見に行きたいな〜、きっと来年あたり、博多座にも来るよね?