皐月の十

●5月某日: パイ要求を拒まれたサク、そのまま6時に起床。眠ィ…。あと1杯飲んでたら二日酔いになってたな、という手ごたえ(?)のある朝。午前中:公園でサクを放牧(違)→午後:昼寝、という生活パターンが定着していた昨今だが、まあこんな日もあるさってことで、朝9時台までEテレを見ながら(←すげー面白い)だらだらしているうちに、午前10時、早起きしたサクが寝た…。そこからエンジンをかけて洗い物、掃除、洗濯など。公園には午後、行く。幼稚園帰りの子たちがたくさんいる時間帯で、お兄ちゃんお姉ちゃんたちと一緒に蟻やカメムシの観察。中に、すっげー意地悪する女の子(推定4歳)がいた。サクがすべり台の階段をのぼると、のぼりきったところでとおせんぼ。滑ろうとすると、反対から登ってくる。「だれかのおとうとだったらいいんだけどねー」とか言いながら。初めて見る子だった。幼稚園児の親は、1歳、2歳児の親ほど子どもを注視してはいなくて(注視しないと危ないってこともそれほどないからだろうね)、たいてい親同士でずーっとおしゃべりしている。その女の子の親も例外でないので、よか幸い(博多弁?)に、「この子、ちっちゃい子だから優しくくれる?」、「名前、なんていうの? りなちゃんかー。りなちゃん、順番に滑らせてもらっても、いーい? だめなの? りなちゃん、いじわるだねー。いつもそんなにいじわるなの?」とか言う意地悪な私。ふっ。夜、サッカー日本代表は、W杯最終予選前の、最後の練習試合…という、試合。サッカーって、ほんと「ワールドカップ」にふさわしい、長い戦いだよね、本選までが。香川のシュート、本田のFK、エキサイティング!

●5月某日: 朝、公園に行こうと玄関を出ると、それはそれは大きな花束が同じ階に住むおばあちゃんのお宅に届けられたところだった。公園では、とある遊具の中を「ここは電車」と突如決めたらしく、ママの手を引っぱってはそこに入り、「しゅっぱーつ」「はっしゃー」「ストープ」を繰り返し、「♪しんたんせんたーどーどどー(新幹線でゴーゴゴー)」「♪ほ・た・ぴて・ぽった・ん・て・しさ(ほら見てぼくは運転士さん)」と歌を歌いまくる。そして、「ここが乗車ドア」と決めたらしい場所から降車していく。はたで見てると「脱出」にしか見えない。もちろんそれが半永久的に繰り返されるのである…。帰宅後、サクのお昼寝中にピンポーン。朝のおばあちゃんが、花束をもって立っていらした。「あまりにもたくさんだったから、おすそわけをと思って。押しつけのようで気が引けるんだけど」と。いえいえありがとうございます。花のある生活なんて我が家では超レア。「おなな、っぱいっぱい(おはな、いっぱいいっぱい!)」とサクも喜ぶ。夫、異動の内示が出る。「これはいけるわ」って感じらしく、ほっとしていた。