皐月の九 断乳その3

●5月某日: サク、朝まで1度も起きなかった!!!! 堀内孝雄ばりに、谷村新司ばりに、大声で叫びたい。ありがとーーーーっ! お昼寝の前には、ちょっとパイあげちまった。眠そうなのに眠れない、て感じが見てられなかったから。2,3分でパイを外すと、その瞬間は激しく泣いたが、添い寝抱っこトントン、ですんなり。夜、博多どんたくの景品の余り、とやらで、会社でもらってきたおもちゃで、夫がサクと遊んでいる。口でふーって吹いて、籠の中の玉を浮かせるやつ。サク、玉が浮くと大興奮。しかし、近くで見るのは怖いらしく、床に落ちた玉に駆け寄って拾い、「どーじょ!」と元気よく言って夫に渡すと、いっそいでソファ(=観覧席)に逃げ込み、「ぽーいったい! ぽーいったい!」と“もう1回”コール。・・・を、えんえんリピート。大河ドラマ平清盛』が面白すぎてびびる。

●5月某日: ゆうべはちょっと泣いたけど、今までで一番すんなり寝ついた。10分以内だった気が。朝方、6時ごろ一度起きて泣いた。パイ要求をかわして、添い寝抱っことんとん、で、またスーッと寝る。楽だ。楽だよ…。きのうから、熱はないけど鼻水たらしてるサクさん。病院に行ってから、公園で遊ばせよう…と思ったら、外は雨。午後はやむ予報だったので、家の中で一緒に遊ぶ。昼前、昨日の「清盛」の録画をちょっと見てると、サクがしれーっとおっぱいを飲みだした。ま、いっか、と思って飲ませながら録画を見て…3分後、ハッとサクを見ると、ね、寝てるぅぅぅ! ふとんにおろしても起きず、そのまま2時間も。いかん! おっぱいで寝かしつけてしまった。ま、でも、夜の寝かしつけは、パイなし10分以内でいけました。最初泣いたけどね。

●5月某日: ゆうべもサク、朝まで一度も起きずにぐっすりすやすや君。えらいっ。君はえらいぞっ。夕方、約1か月ぶりの電車。ホームにその勇姿があらわれるやいなや、サク、大興奮。「でんしゃーっ!」「きたーっ!」「うわあああ!」喜色満面で次々に大歓声を上げ、盛大な拍手まで。長椅子に座らせると、足が届かないし知らない人たちが隣や正面にたくさんいるしでちょっと固まって隣の私にピトッと引っついていたけれど、「はっしゃおーらい」「しゅっぱーつ!」「いったー!(対向車線を走って行った電車を指さして)」「しゅとーっぷ」と、知りうる限りの電車関連語彙を並べたてて、短い旅を堪能した様子。薬院の町に降り立つと、ちっとも歩きゃしねぇ! 退社ラッシュで往来の人が多くてびっくりしてる様子だった。抱っこで夫の会社ビルの下まで。同期でサクもおなじみの大ちゃん(仮名)とも合流し、男チームは居酒屋へ。私は別れて、引き続き帰福中の親友しずりんと合流しイタリアン…の予定だったのだが、現地に着いたら上階の店のほうがおいしそうだったので、こちらもやっぱり居酒屋へ。twitterFacebookと2ちゃんについて、映画『のぼうの城』の、のぼうと石田三成の配役について、昼酒の危うさについて、わが夫タローはいわゆる“ぐう聖”ではないかというしずりんの提言…などなど、ひたすら笑える180分強(途中で近所の「ピカピカ」に移動)ののち、立派な酔っぱらいと化したわたくしでありました。いやー、人間、子ども産んだぐらいじゃ何も変わらんな!