卯月の十一 : 古湯温泉(前)

●4月某日: 久しぶりに行った公園でご近所さんたちに会う。子どもちゃんがサクのことを覚えていてくれたようで、そういうのってやっぱりうれしい。雑誌の「結婚10年特集」で、大塚寧々−田辺誠一夫妻のインタビュー記事。数ヶ月前、別の雑誌でも夫婦でのインタビュー記事があったけど、相変わらずナチュラルに仲良しそうで素敵。プライベートで撮ったスナップなんてサイコー。結婚式の写真と、4年前に家族でシチリアに行ったときの夫婦での写真(寧々が誠一の腰に手をまわして抱きついている。シャッターを切ったのは子どもさんとのこと!)。ということで、今、私を萌えさせる夫婦に、彼らも追加。ほかには、小雪松山ケンイチ夫婦、小栗旬山田優夫婦(萌えるわけじゃないけど妄想をかきたてられる)、そして、松山ケンイチフカキョンの「清盛」夫婦と、石田ゆり子小泉孝太郎の「木10」夫婦がいます。以前安売りで買っていたスペインワイン、夫は苦手な味だわ!と確信して、夫が飲み会に行ってる間に、2−3杯飲む。

●4月某日: 夫、有休。思い立って、鳥栖プレミアムアウトレットへ。結婚してからは初めてだから、5年ぶりくらい。思い立って、とはいっても、小さな子どもを連れているから、150もあるという店舗をしらみつぶしに見ていくわけにはいくまいと、自宅のPCでフロアマップをチェックして、行きたいところ、優先順位を決めておきました。便利な時代だ。そうした準備の甲斐あり、また、平日なので混雑も少なく、天気も良く、ずいぶん快適で楽しいショッピングになった。アウトレットといえばもっぱらマリノアシティに行っていたのだが、小戸と鳥栖という土地代の差によって生じる予算配分はあるにせよ、テナント数やその質はもちろん、建屋や路面やフードコート、トイレなど、かなり差を感じて、「これが福岡地所と三菱地所との差であろうか…」と夫とひそひそ話す。あくまで自分たちレベルですが、散財しました。

それから、同じ佐賀県内とはいえだいぶ方向は違う古湯に向かって、温泉宿へ到着。アメニティや洗面所など、女子的なかゆいところにはまったく手が届かないわ、仲居さんたちもあけっぴろげというかガサツだったりするわ、自分たちの家族写真を通路に貼りまくってたりするわ…という謎の宿なんだけど、不思議とそれが欠点ではなく、この宿のおもしろさに感じられてしまうのです。そう、我ら、ここに投宿するのは二度目なのです。一度目のときの日記はコチラ。サクがお腹にいるときでした。
玉名やら原鶴やら、もはやほとんど流行っていない温泉ばかりを巡っている私たちですが、この小さな、鄙びた古湯という里は特にお気に入り。ちなみにこの宿、肝心のお湯と料理は最高です。どちらも洗練とは程遠いけどねw 古湯は無味無臭、ぬめりのあるやわらかなお湯で、なんといっても「ぬる湯」が特徴。心臓に負担をかけず、夏でも気持ちよく、長時間浸かっていられます。しかもこの宿の大浴場は浴槽の床に砂を敷きつめてあって、これがまた気持ちいいんだな。サクは家族風呂(岩風呂で庭園を眺めながらの半露天になっている)にて、ふたつの小さな片手桶を使って遊ぶのに必死。

料理に至っては、前回のブログで、登別温泉の「望楼野口」*1よりも美味しかったとつづっている私! 今回も、刺身、前菜各種、鯉のあらい、蕨と竹の子煮、さしみこんにゃく、佐賀牛と野菜の陶板焼、同じく佐賀牛巻と野菜の蒸しもの、あゆの塩焼き、天ぷら、そしてごはんにお味噌汁(ぶり入り)とメロンなどデザート、と、まあ出るわ出るわ、どれも超うまいわで、おそろしい量を全部たいらげてしまった。

*1:一泊ひとり50K近くかかったんだぞ!!