『カエルの王女さま』 第4話

ゼルエルさんww の絡ませ方が無理くりすぎるんだよなァー。「みんな、あなたに見守ってほしいと思うの」って、え、なんで?!としか思えない。ビジュアル的にいい男が必要、っていうドラマ上の要請はよくわかるので、もうそっちを全面に出した脚本でもよかったのではないかしらん。本人がスカしてる分、いちいち笑えてwww あ、でも笑えるからこれでいいのかしら。

まあ、このドラマでは、みんながみんな、自分に対するコンプレックス、それも、第三者的に見たら、とってもちっちぇーーーーコンプレックスを持っていないといけない、というのはわかる。澪(あまみん)だって、あんなエラそーな顔しといて戻るところもないんだから、いつか、そのメッキが剥がれるし、最終的にはあまみん自身の成長譚にも帰結していくわけだよね。

実際、恥ずかしくて人にも言えないような、見せたくないようなコンプレックスと対峙して乗り越えるのって、すごく難しいわけで、そういう意味ではすごく地に足のついたドラマなんだよね。

ただ、そういう、思わず自分の恥部を省みちゃうようなドラマ(ことさら省みるつもりはなくても、無意識のうちの不快感って、たいていそういうものだと思う)を見て楽しいか?ていうのが問題で、そこで歌と踊りっていう楽しい要素、人を感動させる要素を持ち込んでるんだと思うけど、肝心のそこに少々難があって残念だったこれまで。

今回の“課題曲”山口百恵は、なかなか良かった気がする! まひる(大島優子)まわりの設定やエピソードも、もうステレオタイプにすぎるんだけど、あの一声目「バカにしないでよ!」に彼女の実力を見た。

やっぱり現役のトップアイドルだけあって、ああいう役でも、歌って踊れば、不思議な華というか、ひきつけるもんがあるなーと感心。その他のみなさんがコーラスに徹しているのもよかった。ステレオタイプなお母さんだけに、すんごくステレオタイプなびっくり顔をしてるのもよかった。ぶっつけなのにギターどころかフォーメーションまで理解してるゼルエルさんにはやっぱり笑えた。

もちろん、あまみんの「This is my trial」もよかった。あれも百恵さんの歌なんだね、私は初めて聴きましたです。「あるき あるき続ける〜」の「あ」とか、先週の冒頭の(幕をがっと引っ張り下ろして)「ロックでぇぇぇぇぇす!」と言ったときのような、宝塚時代からのあまみん独特の発声が好きで、それがこないかなこないかな、といつも耳をすましています。