如月の三

●2月某日: 行こう行こうと思いつつのびのびにしてた小児歯科の予約をとって、朝から行ってきた。乳歯にフッ素を塗布して虫歯を予防し強い歯を作る、という所業が昨今ではあたりまえのように横行(っていうと語弊があるな笑)していると知ったのは、妊娠してから。案の定、サクは号泣だったが、号泣させながらも、あわてず騒がず美しい所作で歯磨き&フッ素塗りしてくれる先生、さすがである。終わったらすぐにケロリとして、キッズコーナーのおもちゃでキャハハと遊んでいた。ふぅ、こういうことを済ませると、なんか妙な達成感がありますな。3週間ぶりくらいに納豆を食べさせたら、出ました、「おいし!」。でしょーでしょー、やっとわかったか、アンタこないだまで泣いて嫌がりよったやん、あれ何やったん。夜ごはんのカツとじ、我が家では新鮮なメニューだ。美味しかった、時々やろう。なぁに、カツを揚げるのが面倒ならば、揚げてあるのを買ってきて、家でとじればいいだけの話だ、フフ。ところで最近、夕食中に必ずパイを求められる。何度か応じていたらすっかりクセになってしまった…。

●2月某日: また寒波。しかし外に出られないほどではない。サク、いつもかぶせたそばから脱いで捨ててくれる帽子を今日はおとなしくかぶってくれたので、大いに褒めながらベビーカーに乗せて図書館へ向かい、図書館の入り口に着いて、……。「ああっ、かぶってない!」 きょろきょろしながら来た道をずいぶん引き返したあとで、サクの背中とベビーカーの背もたれとの間に挟まってるのに気づいた。やっと図書館へたどり着き、ウホッウホッと喜びながら3冊借りて、スーパーで買い物をして、マンションのドアを開けようとして、……。「ああっ、玉ねぎ買い忘れた!」再びとって返して買った。そんなこんなで、結果的に寒さもなんのそので歩数を稼ぎました(6,000歩)。25才くらいのときに買った「おうちのスープ」というおしゃれな料理本を久々にひっぱりだして夕食に活かしてみたが、まー普通の味でした(ええ、作り手の問題ですよ)。録画していた『アスリートの魂』を見る。室伏っていつ見てもスマートでジェントル。高潔、とさえ思える、それでいて、柔らかい雰囲気。

●2月某日: 今日も寒いから公園は嫌だな…と思い子どもプラザへ。徒歩20分近くかかるのではあるが。そして、せっかくここまで来たならと、まずは駅の本屋にフラフラ入る私。岩波文庫フェアやってたぜ、渋ッ! サク@子どもプラザ、またボールプールに夢中。両手でガッとつかんでサークルの外に投げる!投げる! 私が拾って投げ返すそばから、投げる、投げる! しまいには、私のいない方向を狙って投げる、投げる! サク先生のノック厳しすぎです…! 「ママに玉拾いさせるとは、20年早いわ!」とプールの外に出す…が、10分もするとまたそちらへ吸い寄せられてゆき、「入れろ、こん中に入れろ」とおっしゃる。半年くらい年上の女の子に追いかけ回されてぴったりくっつかれる一幕もあり、かわゆかった。ここのエントランスには、『言葉に心を添えて、心に言葉を添えて』という立派な毛筆の大きな書が貼ってある。標語の類を嫌悪している私(村上春樹の影響か?笑)だが、この言葉は見るたびにいいなーと思う。雪の帰り道でサク爆睡。ごはん中、「おいし!」のほかに「んも!」も連発。うまい…うまいって言ってるのか?