師走の四

●12月某日: サクの寝顔に「行ってきます」を言って、夫が出張へ旅立つ。午前中、どんぐりの家のお話会。サク、絵本や手遊びにじっと目を凝らしているものの、終始キョトン顔。終わって自由に遊びましょうというころからエンジンがかかる。そのまま、4組の母子でご近所ランチ。一人は私の前職の上司の奥さんで、彼女のご紹介で参加し始めたこのお話会。ご縁が続いてうれしいことだ。帰途のベビーカーで寝ついたサクだったが、マンションのエレベータが保守点検中で抱っこして階段を上ったら起きてしまって、それからは添い寝でトントンしても抱っこでユラユラしても一向に寝ず。結局、おっぱいをあげる。うーむ、とりあえず、昼も寝かしつけ時はパイOKってルールにしよう、卒乳までずいぶん長い道のりになりそうだが・・・。うちでは夫の出張は珍しいので、事前にはずいぶん淋しく心細く思っていたものの、ま、いないならいないで、って感じでお気楽な夜を過ごす。

●12月某日: サクが寝てる間に、久しぶりに自分ひとりのためのパスタを作る。冷蔵庫整理中なので具はササミと玉ねぎのみ。味つけは和風。「たはは、一人暮らし時代って、こういうのばっかり食べてたよな・・・」という懐かしい味でした。夕方から実家へ。サク、即座にコーフン状態に達して、ひたすらオンステージ。私が離れようが風呂に入ろうがおかまいなしではしゃぎまくり。両親は喜ぶし、私もラクっちゃラクなんですが、なっかなか寝ないのでいけません。

●12月某日: 朝、寝ぼけたサクがぐずりだしたのでふとんの中で抱っこしてると、ふいに目がぱちっと開いて、「ん? あれ? ここどこ? なんで?」って顔でキョロッキョロあたりを見回したのがおかしかった。リビングに連れて行くとさっそく走り回りだす。今日はこの冬一番の寒さで、外に出た瞬間帰りたくなったが、子どもは風の子、おかまいなしの笑顔でダッシュ。19時、父の車で送ってもらって自宅に戻る途中で寝てしまったサク、昼寝が短かったしなーとついつい1時間半ばかし寝かせてしまったら、寝起きの機嫌のなんと悪いこと! 夜10時前、夫帰宅。「サク、ただいまー!」と喜色満面で抱きしめようとする夫に、サク、玄関先で号泣。おみやげの舟和の芋ようかんをおやつに家族で夜のお茶としゃれこみながら、夫が、じゃれてくるサクに「おまえ、最初の3分、パパをわかってなかっただろ」と突っ込んでいた。