『11人もいる!』第7話

やっぱクドカンすげー。たった1話で、ソアラをかわいくしてみせたよ。うん、ソアラはこれでいいとして、問題はやっぱりめぐみだよね。光浦めぐみお母さんが広末メグミに気づいていたのにはびっくりだったが、それでもぶれない光浦の立派さが、めぐみにも影響するんだね。ここで第8話=第8子の才悟フィーチャーってことになるのかな(六助、七男は、2人まとめて六話でやったからね。そういう意味でも、この7話でこれまでの伏線を回収して転回させたってのは筋が通ってる)?

(震災それ自体がテーマではないとはいえ)他に先駆けて震災をからめて書いた第5話もすごいと思ったが、ポッと出のゲスト(高橋一生)をまったく浮かせずに使うところといい、笑わせ、ホロリとさせ、しかも一抹の不安な予感も起こさせるところといい、第7話もこのドラマの名作回として記憶されることになるだろうと感じる。

『プロフェッショナル仕事の流儀』で、三谷さんが「今ですら、時代と自分との乖離を多少感じる(のだから、あと10年くらいで一線を退くべきかもしれない・・・)」みたいなことをチラリと言っていたのを何となく思い出したのだが、そこへいくと、クドカンはここへきてますます時代とマッチングしているような。大家族モノなんていう古くさいモチーフを使って、今ウケるものを描ききってる。何度でもいいます、クドカンすげー。