霜月の七

●11月某日: 小川沿いの道をサクと歩いていると、ワンコを連れたおばあちゃんがサクに話しかけてくれる。サクがにっこりして何度も「こんにちわ」風に頭を下げたり手を振ったりしてたら、おばあちゃん、うれしそうなのを通り越して「あらやだ、涙が出てきちゃった」と。なんかこっちも胸がいっぱいになる。いったんサクをベビーカーに乗せて図書館で本を返して借りて、2階の広場で再び解放すると、歩道橋の階段を上から下まで自力で降り、下から上までまた昇り、駅の構内にもずんずん入っていく。追い掛け回しているところで、今度は、赤ちゃんお話し会のボランティアにいらしてる方とばったり会ってしばしおしゃべり。夜は日本シリーズ5戦目、試合開始時点では解説者に「これは賭けですね」と言われてたホークス先発の山田がまさかの(失礼)好投! 中継に、昔取った杵柄・・・というにはあまりに強力な摂津が登場し、それを森福が引き継いで、3、4戦目は休んでた馬原が出てくるころには5対0。4番に上がってからも好調そのものの小久保のほか、シリーズ前半は絶不調にあえいでいた多村、細川なんかもタイムリーを打ちましたからね。これにて敵地名古屋の3連戦を3連勝で終え、福岡に帰ってくるわけですよ。ふっふっふ、笑いが止まらんわい。

●11月某日: サク、最近、納豆ごはんを食べなくなった・・・。すごく不満だぞママは。しかし無理強いに応じるサク先生ではない。ほとぼりが冷める(そういう問題かどうかはわからんが・・・)まで、しばしひっこめておくべきか。母が来てたくさん遊んでくれる。雨で外に出られないので助かった。積み木っぽいおもちゃを箱から出したり入れたりして遊んでるサク、いちいち絵柄のついたほうを上にして並べる。面白がって母と2人で何度も裏返してみるのだが、都度、律儀にひっくり返してくださいます。夫、飲み会が急きょ中止になって、とっとと帰ってきた。

●11月某日: 雨は上がっていたけど、いちお傘をもって歯医者へ行く朝。「これでひとまずこの歯の治療はおしまいですよ」と言われ、喜びを胸に近くの本屋で立ち読みし、家を通り過ぎた酒屋で今宵の酒を購入して、さあ帰ってきたぞというところで、傘がないじゃないかと気づく。歯医者に戻るも空振り。留守番の夫に電話すると、サクはちょうど寝入ったところというので、もう一度酒屋まで歩いてやっとのことで傘を引き取り、帰宅。この幸先の悪さは夜まで引きずられ、応援キャンペーンと称して半額で売ってるデリバリーピザを頼み、ワインの栓も抜いたのに、日本シリーズ第6戦、わがホークスは和田が和田に打たれるという第1戦の悪夢の再現で負けてしまった・・・。解説に呼ばれてたダルビッシュの言うことにいちいち含蓄があって、感心するやらやきもきするやら。