霜月の五

●11月某日: 朝からなんとなくそわそわ。思いつきでBOOK OFFへ、本棚の6冊くらいを里子に出しに行く。350円げと。で、行ったらそりゃ、店内も見て回りますわよね。退屈した子どもがギャーギャーわめきだすまで物色。発売当時はそれなりに売れたっぽい掃除の本をぱらぱら読んだけど、「掃除機は毎日かけましょう」とか、なんとなく、昔日の感があるなあと思った。たぶんたった数年前の本なんだけど。今は、掃除機はなるべく使わないように、ってのが断然主流なのだ(もちろん節電のためです)。そしてついにNHK杯開幕! まおー!まおー! SP、どんな曲なのかどんな衣裳なのかも知らずに今日まで来たのだ。真央さんがついにヴェール(というかジャージ)を脱ぎ去ると、その中身は・・・ハクション大魔王のアクビちゃんでした。ぷぷ、かわゆ。

●11月某日: 前日から鼻水・咳の症状があるサク。土曜の朝は父子散歩が週課なので、夫に病院に連れて行ってもらうことにした。帰宅後、やはりギャン泣きだった、と聞いて、私が「聴診器は痛くないのにねえ」と言うと、夫、「違うよ。おじいちゃん先生の顔が怖いんだよ」。午後1時、日本シリーズ開幕。今日はこれを皮切りに、夕方はNHK杯男子ショート、夜は女子FSとテレビでスポーツ三昧である。サクが昼寝をしている間、テレビの前に横になって毛布をかぶり、本をめくったりうとうとしたりしながら見ている私をよそに、夫はこまめに立ったり座ったりしておでんを仕込んでいるのだった。この冬初めての・・・っていうか、我が家で初めての手作りおでん。サクがいるので、カセットコンロは出さず、台所で各自好きな具をよそい好きな薬味(からしとかしょうがとかゆず胡椒とか)をつけてちゃぶ台に戻って食べるという、“おでんビュッフェ”スタイルだった。んまかった。

●11月某日: 朝、「大濠公園に行こう」と話がまとまったとたん、おもむろに炊飯器のセットを始める夫。お弁当を作ってくれるらしい。おにぎりと卵焼きと昨日のおでんの残りを詰めるだけだけど、じゅうぶんうれしいじゃない。公園では何かのデモ?集会?をやっていたようで、近隣は軒並み満車だったが、がんばって空いてるところを探し入園。園内のコースを4キロ分(22分)走って一度戻るが、「ママ、またどっかに走って行っちゃったよ〜泣泣泣」(アクエリアスが飲みたくて、自動販売機を探しに行ったのだ)ということで、二度目のバイバイのあとは、サク、大泣きだったらしい。無事、再びの再会を果たしてお弁当を食べる。「天気予報、今日は晴れだったのにな」と、夫が曇天に10回くらいため息をこぼしていた。約1ヶ月前に彼の試験勉強が終わって以来、福岡の土日は、ずーっと天気が悪いのだ。夜、日本シリーズ2戦目。昨日も今日も行き詰まる好ゲームってことになるんだろうけど、負けてしまっちゃ、ホークスファンとしては無口にならざるを得ません。