テグ世界陸上最終日! そして

男子マラソン、キルイの連覇あっぱれ! 堀端選手の7位入賞もおめでとう〜! びわ湖のときだったかな、「こんなデカいんじゃラストまでもたないだろう」と見てたのに全然もってて、すごい粘りのある選手だなって思った記憶があるんだけど、その印象そのままのレースだったなあ。川内さんもおつかれさまでした、18位ってすごいよ。レース中、解説のQちゃんが「今回のレースは、川内さんひとりに目立って取材が集中していたので、ほかの4人は比較的楽な気持ちでスタートラインに立てたと思います」て言っていた*1けど、それってつまり、川内さんはどんだけ大変なんだよって話でもあるもんね。

ナイトセッションのほうは、思わぬ急用での外出から帰ってくると男子4継リレーの決勝直前でした。なので女子800m決勝も男子5000決勝も男子三段跳び決勝も女子4継リレーも見られませんでした、ぐす。でも男子4継見られただけでも良しとしなきゃ。すごかった、アメリカ3走がバトンパス直前にぐるんと一回転しちゃってキャーッて叫んでたらその隙に(?)イギリスもバトンミス! んで、げっボルト速ェ〜もうゴールしやがった〜〜〜!て感じでした。あれ、3走のブレイクがそもそも超速かったよね。

男子のウイニングランがひと段落したあと、星条旗をまとったサンヤやアリソンが姿を現す。男子チームと一緒にメダル獲得を喜ぼうと待ってたんだろうけどね(泣)。ま、バトンに関するエトセトラは、リレー競技には欠かせないからね・・・

ってわけで、織田さんの「All my treasures」フルバージョンに乗せて9日間を振り返るVTRが流れ始め、今大会も大団円?を迎えるときがやってきました。このVTRも恒例になってるけど、需要があるんですかねw スタッフにとっては2年に一度の大仕事だろうから、まとめVくらい作りたくなるわな。Vの長さはベルリンのときより短かったよね。てか、ベルリンのまとめVって織田さんのリアクション中心に撮ってたもんな、思えばかなりの悪ノリだ笑 まあ、あのときはまとめVを流す時間が明け方5時とかで、視聴者はコア層だけだったからね。


さて、スポーツの世界大会を地上波でやると、必ずそのやり方(煽りや編集やキャスター、実況etc)についての物議をかもすわけなんだけど、今回のTBSは、相当良かったほうだと思う。フジの昨冬のフィギュア番組に比べたら100倍マシって感じがした・・・と言いつつ、春にやった世界選手権では、フジにもかなり改善が見られたので、地上波にも絶望したもんじゃないんだが。TBSの世界陸上だって、選手にムチャなキャッチフレーズつけまくってた時期なんかを経て、今に至ってるわけですよね。

織田さんにしてもね、そら陸上経験者の方々なんかからすると、知ったかぶりで贔屓の引き倒ししてはしゃぎまくる鬱陶しい野郎かも知らんし、チラ見しかしない人からすると、モノマネの元ネタにしか見えんのだろうけど、織田さんの陸上リテラシーも、あれでかなり向上したほうですよー。日進月歩、千里の道も一歩から、すべての道はローマに通ず、なのだ(?)。

スポーツ中継はそのスポーツに対して敬虔であるべきだが、同時に、スポーツにはすべからく“興行”という側面があり、五輪始め大きな世界大会ともなると「祭典」化するのもやむをえないところであります。競技をする人だけじゃなくて、見る人がいてこその競技の隆盛ってもんだし。

然るに、私にとっては、まさに「世界陸上祭り」といってもいいくらいの存在なのだが、まあ周囲での盛り上がって無さは毎回のことですよ。世界陸上見てるのって私と織田さんしかいないんじゃないかと思うくらいですよ。世間の認識では、良くて、ボルトとマラソン(と今回なら室伏)。陸上競技ってそんなもんですよ。

であっても、800とか1500とか3000障害とか砲丸投げとか三段跳びとかも、TBSは可能な限り多くの競技を放送しようとしてる。競技前の紹介VTRでの煽りや偏りもなるべく抑えようという良心を感じる。陸上ってほんとに競技数が多く、したがって選手数が多い。だから、限られた放送時間の中では、どうしても、ボルトやイシンバエワみたいなスターをフィーチャーし、彼らを通じて、その競技のすばらしさを伝えようとする手法になっちゃうのは、否定しづらいのだ。

これがベストだとまでは思わないにしても、ありがとうって言いたいくらいだなと私は思ってる。楽しい9日間だった。

*1:この発言、軽くマスコミに嫌味も入ってんのかしら笑