『全開ガール』 第7話と月9の二番手俳優

いいかげん20代も後半に入っているのに、錦戸くんの涙の、相変わらず透明なことよ! 泣かせてみたい男、ってランキング作ったら、きっとかなり上位だぞ。

さて、2週スキップしてもまったく問題なかったストーリー展開とは別に、小さな注目点がこのドラマにはある。それは、「ついに月9の二番手俳優まで上がってきた平山浩行が、この作品でさらなる上昇の端緒をつかむかどうか?!」というもの。

月9の二番手俳優といえば、かつてトップクラスへの登竜門のひとつだった。江口洋介にしても(『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』)豊川悦司にしても(『この世の果て』)、木村拓哉だって(『あすなろ白書』)、大ブレイクへの歴史を語る上で、ここので出演歴は外せないだろう。

とはいえ、そのころの月9と様相が異なって久しく、最近誰かいるかっていわれたら思いつかないんですよね。小栗くんも向井さんも月9二番手は経験ないよね。瑛太は確かに「のだめ」で二番手男子だったけど、彼の場合、あそこがブレイクのきっかけってわけじゃない気がするし。

ともかく、コツコツとキャリアを積み重ねてきた平山さんが、このあと主演級にまでのぼりつめるのか、あるいはまだ当面コツコツ路線でいくのか、ってのは興味のあるところ。ひさびさに、月9二番手から一気にいっちゃってもいいんですよ〜!と思ってるんですが。

しかしね〜、このドラマでの彼の役どころは、イマイチなのよ。ヒロインとくっつくことはもちろんないのが二番手というものなんだけど、ここでブレイクするには、「ばかヒロインめ! 私だったら二番手とくっついちゃうわよ!」ぐらい思わせる男じゃないといけない。江口の三上にしろ、キムタクの取手くんにしろ、トヨエツの社長(名前忘れた)にしろ、織田裕二やら筒井道隆やら三上博史やらを食いかねなかったんだぞ!

平山さんが演じてるのは敏腕でお金持ちで、野心もあるイケメン弁護士なんだけど、視聴者としては、断然、涙のきれいな錦戸さんが演じる草太に肩入れせざるを得ない今のところ。彼が視聴者を(私を)悶絶させてくれる場面は、果たしてこの先出てくるのだろうか?!