時計の針すべて追い越して

●6月20日(日)
はっはっは。金・土と中学生男子めいた食事を繰り返していたおかげで、たったの2日で0.8kgも太ったぞ。お願い、一時的なものだといって・・・。朝7時半から1時間散歩する。そして帰宅すると、「おかえり〜サンドイッチできてるよ〜」と、妻、いや違った夫が言う。ハムと卵(マヨネーズ和え)たっぷりのサンドイッチ。う、うまい・・・。もうやめてー。でもやめないで。

大学時代のサークルの同窓会があるという。さすがにその頃は子どもも生まれとろう、という日程だったので欠席せざるを得ないけれど、こういうのって連絡がくるだけでも嬉しいものね。友だちとメールのやりとりをしてるだけで気持ちがそのころに還るというか。

午後、お姉ちゃんが来る。大きな鉢と、土や肥料を持ってやってくる。彼女が引っ越し祝いにとくれた“クワズイモ”ちゃんが3ヶ月たらずで立派な成長を遂げたので、植替えの運びとなったのだ。花屋で働いているだけあって手際良くやってくれて、見とれる。私は古い鉢の割れ目(夫が倒して一部割れたのだ・・・)で指を切った。

夫は来週の健康診断に備えて急激に(そして一時的に)体に対する意識が高まっており、ここ数週間、週末はよくランニングウェアに着替えて出て行く。「今日は20分続けて走っても平気だった」「ふくらはぎに筋肉がついてきた」と、うれしそう。かわええのう。

さて、今日のおいしい晩ごはんは、うな丼、なすの揚げ浸し、えのきとネギのお吸い物。夫よ、今週末もおつかれさまであった。サッカーはイタリア−ニュージーランド戦。イタリアはさすがのイケメンぞろいでたいそう見ごたえがある。しかし先制したのはまさかのニュージーランドだった! 

●6月21日(月)
6時45分から散歩する。「8時を過ぎたら子宮が収縮しにくくなる(=お産が遅れる)」と、産院の先生にさんざ早起きをせっつかれたから・・・というのもあるけれど、1時間早ければずいぶん体感温度が変わるから、というのがいちばん大きい。太陽の高さ、日影の多さが全然違うのだ。

帰って夫を見送り、家事やちょっとした雑事を片付けると、たまらなくなって寝る。早起きしたせいもあるけど、すごく疲れを感じる。なんか、これまでになくお腹が重い! もう、「よっこいしょ」って言うしかないくらい、立ち上がるのにものすごい力が要るし、トイレもびっくりするほど近い。英語圏の人が書いた妊娠本に、臨月の妊婦の膀胱は「パンケーキみたいにぺっしゃんこになっています」とあったのがよくわかる・・・。

そして、週末のカロリー大作戦(?)が効を奏してか、お腹の子も急に大きくなった気がしてならない。胎動の感じ方も変わった。ボコボコという激しく機敏な動きから、ぐんにょー、もんんにょー、って感じの、ゆっくりと大きな動きへ。もうお腹の中も窮屈になってきとろうな。私の腹の皮も限界に近いよ。妊娠線が1本、うっすらと出てるもん(泣)

入院や里帰り対策の一環として、i-podの中身をいろいろと入れ替える。数年ぶりに大学の後輩がやってたバンド「メガネウラ」のCDをかけたら、音が流れ出して1分もたたないうちに、身悶え。片方の手で喉をかきむしりながら、もう片方の手を宙に伸ばして助けを求める、てな心地。このほとばしる「青春」感よ! リアルタイムで聴いていたころの感覚を一瞬で蘇えらせる、こういうのが音楽のおそるべき力のひとつでしょう。

夜ごはんはレバニラ炒めとか野菜とか(自分が作る日は記録も適当)。ポルトガル北朝鮮戦、前半は奮闘ぶりが光っていた北朝鮮だけれど、後半はメッタ打ちに。勝敗はもう早くに決していたけれど、クリスチアーノロナウドのゴールが生まれるのではないかと思うとテレビの前から離れられない。期待に応え、最後の7点目は彼が決めた! 代表では実に1年4ヶ月ぶりになるとかいう貴重な場面だったが、「ゴールをたたき出した!」というよりは、「おっとっと〜、なんとか入れました、ほっ」て感じで、あんまりかっこよくなくておかしかった。彼自身も苦笑い。