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もういいかい

●6月11日(金)
2週間ぶりの妊婦健診、今日から37週に入り、お腹を分娩監視装置というのに接続(?)するノン・ストレス・テスト(NST)というのが始まる。胎児の心拍数や動き、お腹の張り具合、などが記録されてゆき、それによって、どれくらいお産が近づいているか、胎児がお産に耐えられるくらいに元気かどうか等を調べるのだ(と、私は理解している)。

器具をお腹につけると、子どもは何か違和感でも感じたのか、たまたまそういうサイクルだったのか、針が振り切れるよ!ていうぐらいにぐわんぐわん動いていたが、ほどなく静かになった。まさに“コテッと”寝入った、といった感。

「あら、寝ちゃいましたね〜。1度寝たら、30分くらい起きないので、起きるまでしばらくつけっぱなしにしてくださいね〜」と言って、看護婦さん退場し、部屋にひとりで残される。いや、ひとりではない。寝てる子の拍動が、機械のスピーカーで拡張されて、ドッドッドッドッ・・・と規則正しく部屋に響いている。眠っているときは安静状態なのでゆっくりになるらしいが、それでも大人の2倍もの速さ。モニターを見ると1分間に140前後の脈拍だ。

はー、生きてるんだなー。そして寝てるんだなー。時折、うにょっと小さく動くも、基本的にはもの静か。それが、看護師さんの言ったとおり、30分経ったらまたボコボコやりだした。ボコってるときは、専用紙に出力される脈拍の波形も激しく上下している。起きたのね、おはようさん。

40分ほどのテスト結果を見て、「まだあんまりお腹張ってませんね〜」と看護師さんに言われたのに続き、先生の内診でも「あ、こりゃまだまだやね」。この病院の方針らしく、朝も夜も7時から1時間散歩するように、と申し渡される。

その足でしほちゃん親子を迎えに行って、我が家までお連れする。といっても、一緒に歩いてきたのだが。陽が真南にのぼろうとしている中、20分超の道のりを、長男ちゃんを背負い、上のお姉ちゃんはベビーカーに乗せてきてくれた。

子どもの成長ってすごいなと、この半年ほどたびたび長女ちゃんと遊んでいて思う。会うたびに、というのが大げさでないくらいおしゃべりが上手になっていく。今日なんか、「ほら見て」とか「ちょっと見てくるね」なんつって、感動詞みたいなのもつけて、もういっちょまえの女の子みたいにしゃべっていた。

その一方で、もちろん、満足に言葉で伝えられないこともまだまだあるし、3ヶ月前に突如登場した弟によって、自分のペースが乱されることもままある。何しろ、一緒に遊んでいたお母さんが、弟が泣いたのを機に「ちょっと待っててね」といっておっぱいをあげ始めるなんてことは日常茶飯事だ。

大人だって、他人都合で中断されて20分も待たされたら嫌な気がするだろうし、そもそも、しょっちゅう赤ちゃんの泣き声を聞かされること自体、ナーバスにもなるだろう。お姉ちゃんはけなげにがんばっている。だから、途中でお姉ちゃんが泣き出したときは、弟ちゃんが泣くのよりも、よほどこっちも堪えたし、お母さんの大変さもあらためて思った。

親子を送りがてら散歩したりして帰宅したら17時過ぎ。夜は夫と外食する。今日のできごとなんかを話しながら楽しくおいしく時間を過ごして、あらかた食べ終わってトイレに立ったらびっくり。出血していた。しかも、用を足したあと、つまり尿意とは関係なく、ジャーって何か出たような・・・。

おしるし?破水? とさすがに驚き、席に戻るとサーブされていた食後のコーヒーはひとくちなめただけで帰宅。家から2分ほどの場所で良かった。病院に電話してやりとりしたところ、破水の心配は低く、出血は、おしるしあるいは今日の内診の刺激によるもので、どちらにしても緊急の事態ではなく、一晩ようすを見ましょうとのこと。確かに、陣痛らしきものが始まる気配もなく、腹の子は元気に動いている。

それにしても、これまででいちばん、お産に近づいた感じがした夜だった。どきどき、そわそわ、わくわく、いろんな感情がないまぜになった気持ちを共有しながら、W杯の南アフリカ−メキシコ戦を見ていた。