女子フィギュア世界選手権をインターネットで見る

●3月27日(土)
昼間、マタニティスイミング。帰って荷造り。腹の子、ことによく動く気がする。元気で良い。i-podでFM福岡を聞いてみる。ものすごく声のいいDJさんが、ものすごくどうでもいいことを喋っていてびっくりした。流れる曲は邦楽・洋楽問わず、古き良き香りのものばかり。内容というより、雰囲気の番組なのだろう。

夜ごはん、鶏肉のすき煮風、あさりの味噌汁、トマト、パール柑。夫ナイスパフォーマンス。

女子フィギュア世界選手権ショートプログラム〜WBC世界フライ級の統一王座戦とスポーツ番組をはしごする夜。フィギュアSPは長洲未来が1位という新展開。約2点差で浅田真央が追う。トリプルアクセルは回転不足で点を削られたらしい。ヨナさん、いくつかミスが出るのは、五輪後の調整不足ということで頷けるとしても、後半のやる気ゼロみたいな演技を見せられるといい気持ちはしない。亀田さんは、勝ち負けは別として、シロートが見てもエキサイトする試合をやってみてほしいもんですが・・・・。

深夜、Twitterでフィギュアのフリー演技を動画中継しているサイトがあることを知る。「Radio Canada」とあったのでカナダなんでしょう。ネットでスポーツのライブ中継を見ながら、Twitterで自分のTL(タイムライン)と、#figureのタグ検索で同じく中継を見ている人たちのコメントを楽しむ・・・。パソコンの前に座ってそんなことしてる自分の姿が、“現実になった近未来”という感じ。

そしてそれだけじゃなくて、地上波の放送局じゃなくネットでスポーツ中継を見る、というのがどういうことなのかを思い知った。つまり、地上波で放送されるスポーツ番組が、いかにテレビ局の放送したいように放送してるかってこと。

この日のネット中継では、CMもない、編集もない。実況解説はフランス語なので何ていってるかわからないけど、少なくとも、騒がしい実況解説は聞かずにすんだし、競技終了後、ほどなく始まった表彰式まできちんと放送されていた。見事な演技で優勝した真央ちゃんは、いちばん高いところに掲揚される日の丸を一心に見つめながら、君が代を一緒に口ずさんでいた。いい光景だった。

翌日のゴールデンタイムにフジテレビで放送された録画編集された番組は、この日、私が中継で見たものと、とにかくまったく印象が違うのだった。他国の下位の選手の演技はカット。表彰式もカット。アナウンサーは事前に用意してきた、とってつけたようなフレーズを繰り返す。解説者ふたり+ゲストという人数過多な放送席・・・。まあ、日本の選手をクローズアップしたり、有力選手の情報を付加するような編集は、良いふうに考えればテレビ局側の「親切」であり「独自の番組構成」ということなのかもしれないけど、見せ方で「情報操作」だっていくらでもできるわけで。

競技を見るとしてどっちが面白く、気持ちよく見られたかといえば、私には断然、ネット中継のほうだった。まあ、スポーツなんだから、なんせ当然、録画より中継だよね。ちなみに、スカパーでやってた中継も、樋口豊さんの解説で、たいへんエレガントで好評だった様子。

今まで当たり前だと思っていた情報の受け取り方は、これからもどんどん変わっていくんだろうな。