バンクーバーのころ

こまめに書いていかんと忘れるな。

●2月11日(木・祝)
竹馬の友・しずりんが帰福。雨の天神で待ち合わせて「チポラ」でランチ。「××をこじらせる話」など・・・笑 その後、会社の人へのチョコレートを買うために岩田屋・大丸・三越の福岡3大デパート地下街をはしごする。さながら戦場。平尾まで来てもらって、我が家でお茶する。さながら、「♪君と僕の続くおしゃべり」(小沢健二:『おやすみなさい、仔猫ちゃん!』)てなもん。

最後は、夫も含めてWiiでマリオに興じる。そうです、我が家、もう2,3ヶ月前か?あの人気タイトルを購入済。私はもうまったく話しにならないくらいへたくそなんだけど、夫がやってるの見るだけで楽しいし、過去のシリーズでおなじみのキャラクターやBGMには、三十路以上なら胸がきゅんきゅんする懐かしさですよ。なんたってかわいい、かわいいよマリオの世界は。そしてしずりんは初Wiiマリオだけどさすがの腕前であった。

しずりんを駅まで送ったあと、夫が作ったカレーライスで晩御飯。夜、長崎の友だちから、子どもができたとの連絡を受ける。まだ初期なので不安もあるだろうし、もちろん私のほうだって絶対に無事に出産までこぎつける保証があるわけじゃないけど、同級生を生めたらうれしい。

●2月12日(金)
妊娠も6ヶ月目に入る。会社で、「後姿が誰かわからんかった」と言われる。ははは・・・。「骨盤がひらいてきてるんだよ。いい尻になってきよるよ〜」と、揶揄とも励ましともとれる独特の言い回しでバチン!と尻を叩くのは仲の良い先輩女子。

夜は何してたんだろう? あ、『太田総理』を見た。やくみつるマニフェスト、「働いてる大人に大人手当てを!」可決。そして、太田光の著書『トリックスター、空へ』を読み終わった。夕食は前日のカレーで適当に済ませた。夫はパスタ。

●2月13日(土)
マタニティスイミングへ。クラス自体は1時間+自由練習15分だが、スクールバスの関係で行き帰りまで合わせると3時間半近くかかる。体感的にはゆうに半日の拘束。それでも、行く価値はじゅうぶんあると思う。なんたって、思うように運動のできない体がすっきりするし、血行を良くしてむくみや腰痛に効くってのは誇大広告ではないと感じる。

たなかまさんからハガキが届く。よつばと!のポストカードだ。かわゆい〜。夜ごはんは、ペンネ・アラビアータと手羽先の甘辛蒸し焼き、いろいろ野菜のサラダ。夫、久々に本人の中では会心の出来だったらしく満足げであった。私はいつも満足してるけどね。

●2月14日(日)
前日からバンクーバーオリンピックが始まっている。ちょうど昼間に、女子モーグルの決勝。マイナス17時間の時差って、意外と観戦に悪くないものである。上村愛子を応援せずにはいられない。メダルの期待があるからってのはもちろんだけど、彼女の顔のなんときれいなこと。整っているだけでなく、愛らしいだけでなく、なんとも凛としててひたむき、でも自分の顔のこととか当然どうでもいいトップアスリートで、なんとも応援ごころを鷲掴みにされるのだ。

予選5位だった上村さん、決勝では最後から5番目に滑走してその時点で2位。ああ、かなり微妙です。しかし続く二人が続けざまに転倒。同じように研鑽を重ねてきた各国の選手たちの失敗を願いたくはないが、夫と共に激しく願う。最終結果は4位だった。あああー。彼女の心からの笑顔が見たかった。

見届けたあと、歩いて中央図書館へ。初めて予約システムを利用していた本が届いたという連絡が数日前にあったので。去年お父さんになった友だちから聞いた本、『ボブ・グリーンの父親日記』。帰って読み始めて、最初の30ページぐらいでもう泣く。『龍馬伝』でも初めて泣く。

●2月15日(月)
大学時代のアルバイト、シズラーっ子仲間のよりちゃんが今秋、結婚するとのこと。興奮してメールをやりとりする。披露宴は10月だって。産後3ヶ月か。行けるもんなのかなあ。ってまだ呼ばれてもないけど! 出産後の生活って、よく想像はするんだけど、全然できてないところだらけだ。仕事帰りに車検からの返車に立ち会った夫、珍しく、惣菜の揚げ物を買ってくる。「お試しか!」と「Qさま!」のコラボ特番(?)を全部見る。しかし、「Qさま!」ってこの季節に、なぜ毎週特番?

夫とちょっとした、まじめな話をする。今日も腹の子は元気。夫の手にもその震動はぼこぼこ伝わる。月曜日は何だか体が重いもので、ふたりして早めに床につくが、そういうときに限って寝物語は弾む。

●2月16日(火)
「コートまでパツンパツンやん!」と言われる朝の更衣室。そうです。パンツ・スカート類はおろか、上着のボタンが締めにくいことにまで気づいたときは、さすがにどことなくショックな感がありました。しかしまあ、それが妊婦というものであり、いかにも重たげな容姿は周りの同情を誘う(?)という点で有意味。この日は重いものを運ぶ仕事がいくつかあったんだけど、先輩女性たちがすすんで代わってくれた。本当にありがたく、心身に沁みる。妊婦に免疫のない我が社で、子どもをもたなくてもこんなに気がついてくれるなんて、尊敬。

日曜日の作りおきがまだ少しあったので、自分はそれを食べる。夫には豚丼を作る。肉がちょっと硬くなりすぎた。