2011年大河ドラマ「江」キャスト予想その5 江の3人の夫たち

お江ちゃんが主人公の大河ドラマとなれば、浅井三姉妹のキャスティングのみならず、若手男子についても3人のキャスティングを予想する楽しみがあります。お江ちゃん、なんと生涯で3回の結婚を経験しているのです。ひとりめは佐治一成、ふたりめは豊臣秀勝、そして3人目が2代将軍・徳川秀忠です。

大河に限らず、お江ちゃんをヒロインに仕立てたドラマは初めて(のはず)なので、この3人の夫たち、特にはじめの2人については、これまでフィーチャーされたことも少なく、過去のデータもほとんどありません。また、最初の二人とは、いずれも短い結婚生活ということに相成りますので、出番としてはそれぞれ1〜2ヶ月ってところでしょうし、名を見てわかるとおり、ふたりとも歴史的に何か大きな出来事に絡んだり、功名を成したような有名な人物でもありません。

ただ、脚本家・田渕大センセイの『篤姫』の傾向からして、この二人がしょうもない人物のように描く可能性は低いと思うのです。前作で、幼なじみ小松帯刀、夫たる徳川家定、そして義理の息子となる家茂、ヒロインお篤ちゃんを巡る男たちを三者三様にスイーツ(笑)で魅力的に描きわけ、「ステキー! かわいい〜!」と世の女性たちを悶絶させてみせた田渕大センセイです。それに、3人とも、演技にしても将来性にしてもとても豊かな俳優さんが選ばれてましたよね。

その前例を肝に銘じながら、3人の夫の予想、いきます。

あ、最初に断っておきますが、この予想では、ジャニーズ事務所に所属するタレント・俳優は除くことにします。長瀬智也岡田准一二宮和也をはじめ、ぜひ大河に出演して欲しい人はいろいろいるんですが、いかんせん大所帯のジャニーズさんを考慮し始めると、もう予想の収拾がつかなくなってしまいます。それぞれに熱狂的なファンがついてるもんで、こんな辺境のブログでも、名前を出すのも怖いしね。それに、慎吾くんやタッキー、TOKIO松岡くんなど、かつては大河でも主役や準主役にどんどん配役されてたジャニーズ俳優さんたちが、2006年の『功名が辻』以来、ぱったりと一人も姿を見せていないのは、相当な理由があるからではないでしょうか。やっぱり肖像権とかそういう関係で、NHKと合意に至れない事情があるのでは・・・。

お江ちゃんは秀吉の命で、わずか12歳かそこらにしてこの人に嫁ぎます。ちなみに、彼のお母さんは信長の妹、お犬の方なので、このふたりは従兄妹婚です。しかし、彼の一族は、小牧・長久手の戦い徳川家康側についたため、同じく秀吉の命令でわずか1年ほどで離縁させられるのです。

この佐治くんには、高岡蒼甫なんてどうでしょう。同じ田渕大センセイの脚本による大河に、今度は宮崎あおいちゃんの夫を配して話題をさらおうとするくらいのことは、NHKは臆面もなくやってのけても不思議ではない。や、そんなことで選んでは失礼ですかね。あまり知りませんが、高岡さんは俳優として評価されてきてるんですよね?

または、NHKの時代劇ドラマ『風の果て』で主人公・佐藤浩市の青春時代を、同じく『オトコマエ!』では主演をつとめた福士誠治。近年中に、NHKが彼を大河で使わないはずはないでしょう。

ほかには、近年テレビドラマでの活躍が著しい向井理あたりにも、そろそろ大河にお目見えしてほしいし、すっかり大人の役者になった浅利陽介ってのもいいと思う。この人、子役時代から異様なほどに大河ドラマに出てます、それこそ、その辺の役者なんかメじゃないほど大河通です。今は、フジの「コード・ブルー」でもいい役してますね。ちょっと知名度は劣るでしょうが、田中幸太朗もおすすめ。大河『風林火山』での初々しい高坂弾正役が良かったので。あとは、田中圭木村了あたりかなあ。

佐治くんの一族はもともと水軍も率いる伊勢の豪族です。都会風にソフィスティケイトされたイケメンというよりも、潮の香りとか土の匂いとか、そういうものがしっくりくる、素朴で、武士らしく、どちらかというと不器用な男を私はイメージしています。

佐治くんと離縁させられたお江ちゃんは、また秀吉の命で、15〜6歳で豊臣秀勝に嫁ぎます。姓からわかるとおり、この人は秀吉の近親者、姉の息子にあたります。・・・といって、勘違いしないでくださいね、「殺生関白」のコードネームで有名な秀次じゃないですよ。その弟です。大きな武功もないかわり失態もなく、朝鮮出兵に従軍してそこで亡くなってしまう・・・というのが、私の秀勝についての乏しい知識です。お江ちゃんとは、「完子」という娘をもうけています。

先述したように、佐治くんを素朴なサムライとして描くのであれば、この秀勝は色を変えてきますよね。出番もそう長くないですし、死別という哀しい別れもありますし、ここはいっちょ、ドラマ中盤の目玉として花も実もある感じの役者さんをもってきたいですね。

玉木宏との「のだめ」コンビがここで見られたらうれしいけど、さすがにないよねえ。では、小出恵介はどうよ! 通常、主役の相手役を同じ事務所の役者がつとめる例は大河でもあまりありませんが、1−2ヶ月くらいの出番なら、ないともいえないんじゃないでしょうか。小出くんは前から「大河に出たい」と言ってたらしいし、ぜひおいでください! ちょっと出番が少なすぎるっていうんなら、また2年後くらいにもっと大きい役で出ればいいじゃないですか!

若手にアピールできる知名度で言ったら、水嶋ヒロなんてきたら最高ですね。こないともいえないと思いますよ、そろそろ。同じく、市原隼人ってのも派手やかでいいです。塚本高史も、NHKドラマ「監査法人」で主演してますし、演技力にも期待できます。ただ、この3人、時代劇経験皆無じゃないかってのが不安だけど・・・うん、敢えてそこにはこだわるまい! あと、成宮寛貴ってのも考えたんですが、思えばこの人は、大河で豊臣秀次のほうを演じてるんですよね。「功名が辻」のとき。

そして、満をじして3人目の夫が登場するのは2010年下半期にも差しかかるころでしょうか? 徳川2代将軍秀忠。お江ちゃんは23歳でこの人に嫁ぎます。秀忠のほうは初婚です。さらに、お江ちゃんより6つも年下、というのもひとつのポイントです。

お江ちゃんは彼との間に、3代将軍家光や、姉・淀の息子である秀頼に嫁ぐ千姫、天皇の后となる和子など、次から次に7人もの子どもを産みますし、秀忠は生涯、側室を持たなかったことでも有名です。ふたりは大変に仲の良い夫婦であったに違いありません。というか、田渕大センセイが、そのような描き方をしないはずがありません。この秀忠こそが大本命、お江ちゃんにとっての運命のお相手、王子様であり、豊臣から徳川へと移りゆく世を共に生き抜く同志。。。そうに違いないのです。ですよね? 田渕大センセイ。

となれば、もちろん俳優にもとってもかっこよく、みんなが(特に婦女子が)納得するようなステキな役者さんがきますよ! しかしこの予想、難しいです。有力な候補は何人かいるんですけど、それぞれに予想としてのウィークポイント(役者としてのウィークポイントじゃないですよ)があるのよねえ・・・。でも、私としてはどの人もおすすめですよ〜。

その1、藤原竜也! 若手の中でもキャリア・演技力ともに抜群、彼の実力を疑う人はまずいないでしょう。「篤姫」における堺雅人並みに、世の女性たちをコロリといかせてくれるに違いありません。大河では、2005年の『新選組!』で大役、沖田総司として長丁場をこなしてくれた実績もあります。ただ、上野樹里より余裕で年上なんだよねえ・・・。でも、現代ドラマじゃなく時代劇だから扮装の力も借りられるし、彼の童顔と演技力なら、年下でも全然いけるんじゃないかな?!て思って。あとは、藤原さん(と事務所)自身が、再び大河に出るメリットを感じてくれるかだよなあ。

その2、三浦春馬! もはや説明不要、上野樹里よりも年下の世代では、人気も実力も筆頭格じゃないですか。子どものころからNHKにも出てるし、大河だって既に2作も経験済みですからね、ここ数年の間に大きな役をやってくれるんじゃないかと思うんです。ただ、ただ、いかんせん、この人、上野樹里と同じ事務所! ほかに気を遣って、アミューズにそこまで花を持たせることを、NHKのほうから避けるんじゃないかという気はするんですよねえ。

その3、高良健吾! いやあ、この人がきてくれたら、おばちゃんもうウットリですよ! 2010年現在、私のイケメン芸能人リスト・U-25の部で燦然とナンバー1に輝いています。NHKスペシャルドラマ『白洲次郎』で次郎の少年時代を演じる彼のイケメンっぷりに度肝を抜かれたんです。しかし、この人のいいところは、役の要請に応じて、イケメンさをきっぱりと隠すこともできること。映画『南極料理人』では冴えないあんちゃんを見事に好演。そう、演技もうまいんですよ〜。お茶の間ではまだ知名度が高くなさそうなのが玉にキズですが、今後、必ず輝く役者さんです! 2011年大河が、高良健吾を世に知らしめるものになったらうれしいです。

その4、岡田将生! きてる、きてるよねえ岡田くんも。2010年もきっと絶好調でしょう。その勢いで、大河の大役でお茶の間にはばたいてみないか! ・・・って、この誘い文句はなんかスケールが小さいな。彼は、演技はどうなんですかね。私は映画「天然コケッコー」でしか見たことがなく、あの映画はとっても良かったけど、演技力の判断はしにくいな。おっ、今年は時代劇映画への主演も決まってるじゃないですか、しかも相手役は蒼井優、しかも原作は私の大好きな時代小説作家・宇江佐真理の『雷桜』! ここは大河もやっとくしかないでしょう〜。NHKの出演実績はないみたいだけどね・・・。

その5、森山未来! なんたって、NHKドラマ『刑事の現場』シリーズ2作に主演して各方面から高い高い評価を得てますよ。共演した武田鉄矢なんか、「ちょっと珍しいくらいすごい若手。将来、大河の主役をやるだろう」なんて絶賛してますからね。そこまで言われてるんで、逆に「あのう、主役じゃないですけど、よろしいですか・・・」て感じにはなる。あと、この人も上野樹里よりちょっと年上。でも、演技力があれば年の差くらい、ねえ!

ああ、この5人の中にいればいいなあ、いないかなあ。思いつき逃してる人もいるだろうけど。誰かいい人いませんかね。ともかく、秀忠はお江ちゃんより年下ということもあるし、歴史的なイメージでも、昨今の草食男子の流行からいっても(って、実際の放映は2011年なので、そのときまで草食が流行ってると踏むのも安易ですが・・・)、武闘派というよりは、一見、2代目のボンボン風で、その実、知的で優しい・・・みたいなキャラ立てになるんじゃないかと想像しますので、そういう役を演じて違和感のない役者さんになるでしょう。楽しみですね。