母親教室2度目

今日は午後半休をとって、産院主催の母親教室に行くことに。12月前半に続いて2度目の参加。でも、内容としては1回目分を聴講。

65歳の院長先生は、今日も立て板に水のごとくみっちり2時間お話。次から次へと、たとえ話や具体例、最近のトピックが出てくる。大変な健啖家だ。そして、臨床医としての経験からくる強烈な持論をもっていて(特に特殊なことをする病院ではないが)、自分の産院だけではなく、学会や行政にまでそれを訴え続ける確固たる信念、反骨精神たるや相当なもの。

この先生の話を聞くたびに、なんだか、仕事ってもの、人生ってものを思わずにはいられない。自分のお産のために行ってるのに妙な話だが・・・。これだけ懸命になれるものが核にあるってこと、一生を賭けて行い続けること。そういう人生とは。

もちろん、お産のことだって考えてますよ。この産院は、妊娠中の体調管理についてかなり厳しい・・・らしく、しかしそのため妊娠中毒症や早期胎盤剥離になる人が非常に少ないらしい。なるべく安全なお産をしたいし、腹の子には当然、元気に育って欲しいのでまじめに聞く。

今日は、「冷えは万病の元」ということについてがメイン。先生曰く、「“冷え性”ではなくて“冷え症”」というべきだ、とのこと。冷えを甘くみんなよ、って話です。痩せすぎ、たばこ、デスクワーク、ストレス、過労・・・などが、血行を悪くして冷えを起こす原因らしい。血行が悪いということは、妊婦にとってはつまり、子宮への栄養伝達も悪くなるということ。胎児の成長の妨げにもなる。

冷えを改善するには、寝る前にお風呂に入ること(シャワーじゃだめ。湯船の水圧が末梢血管を拡張する)、睡眠をしっかりとること(寝ているときに血管はひらく)、適度な運動(ただし早朝や夜は子宮の収縮を招きやすいので避ける)、デスクワークは30分ごとに立って高く上げて足を踏みをする、家でテレビを見るときなんかも足をあげた体勢で(行儀とかこの際無視)・・・など。

まあ言われてみればそりゃそうだ、というようなことばかり。しかし、それがなかなか難しかったりするのが現代社会ってもんである。人の話を2時間にわたってじっと聞くってのは、行く前は正直、億劫でもあり、今日も昼に会社から帰って「あー、母親教室は行くのやめにして、家で寝てたいよう」と切実に思ったけど、やっぱりこうやってこんこんと諭されることによって自覚が促されるよね。うむ。