2009年にみちたりる

2009年もっとも大きな出来事はといえばやはり妊娠ということになるんだろうけど、これはまあ現在進行中であり、来年以降が本当の一大事業(?)だからね。ただ、10月後半にそれがわかってから、生活も多少は変わったし、またこれからもどんどん変わっていくわけだけど、それらを割と素直に、静かに受け入れることができているのはうれしい限り。

去年2008年は、夫と一緒に暮らし始めたり籍を入れたり式を挙げたりと、結婚1年目であわただしくもあった。今年は最初から自分の生活自体はもう落ち着いていて、そのうえでいろいろなことを考えたり、楽しんだりできたと思う。

1月の村上春樹エルサレム賞受賞決定から授賞式までのあれこれとか、夏の世界陸上とか、マイケル・ジャクソンの死とその後の急激な再評価とか、ドラマ「白洲次郎」とか「坂の上の雲」とか、梨木香歩松井今朝子の本とか、昭和史、郷土史に関してなど、自分の生活とは直接関係ないことでも、私にとっては世界に向かって開く窓だなーというようなものがたくさんあった。興味のあることは、ほかにもまだまだいろいろある。

どうなるわけでもないとしても、私はそういうことを自分なりに追求していくこと、思いついたことをつらつらこうして書き留めることが本当に好きで、それだけでずいぶん充実できるんだなーと思った。春樹さんふうに言うと、これが私の「小確幸」だ。それこそ、お酒が飲めなくなっても、ランニングできなくなっても、お金がそれほどなくてもできることだから、これからの妊娠生活や、無事に生まれるとして育児生活の中でもずっとやっていけそうだなーと思い、希望を感じる。

まあ、子どもが生まれれば、当分は追われてそれどころじゃなくなるかもしれないけど。それに、授乳やなんかがひと段落したら(今は気が遠くなるほどの未来に思えるが・・・)、また酒も飲みたいし走ることも再開したいけどね。

とにかく、ささやかな日々でも、人に語れるようなとはなくても、希望をもって毎日を過ごしたい。

なんたって今年は日記もずいぶんたくさん書いた気がします。1日で原稿用紙にすると5枚とか10枚とかになる日も少なくないのだから、書くのにやっぱり時間はかかるわけですよ。内容や文章のクオリティはもちろん目をつぶるしかないんだけど、これだけ飽きもせず書けるってこと自体、退屈知らずという意味で幸せだなーと思います。

あほらしい話ですが、これまで何年も、日記というのは90%以上、ビールだとか水割りだとか、なんらかのアルコールを片手に書いてました。ほろ酔いから酔っぱらいに変化しながらだらだら書くのが日課で、それはある種、飲みながらクダを巻くおっさんみたいな感じで(?)楽しかったのです。妊娠して、それももうできないなーってなったとき、正直、「しらふで書くなんて無理かも。全然楽しくないかも」なんて思ったんだけど、だいじょうぶで良かった。でも、自分では、10月後半あたりから、ちょっと文章が変わった気はする。生来まじめな人間なんで、飲んでるくらいがおもしろいような・・・。

ま、そんなこたぁどうでもいい。飛ばし飛ばしでも、たまにでも、読んでくれた人にはありがとうございます。コメントやメールをくれた人もほんとにありがとうございます。これから夫の実家で年越しします。来年も、どうぞよろしくお願いします。