皇后陛下のお誕生日

今日、10月20日は、美智子皇后陛下のお誕生日だそうです。

折れそうに細くて、はかなげにすら見える美智子さん(うちの母親が昔からこう呼ぶので、ついつい私も口にしちゃう)。
でも、その生き方は凛として強く、「崇高」そのものであり、その微笑みは「慈母」そのもの。

でもね、前に書いたけど(深く敬愛するのです - moonshine)、ご結婚50周年の会見で天皇陛下が「皇后はまじめだが、おもしろく楽しい面もあり、私たちの生活には昔からいつも笑いがあった」とおっしゃっているとおり、きっとそういう面も存分にあるんだろうなーと思う。そもそも、天皇陛下は、皇太子だった独身当時、結婚相手に望むこととして、「思いやりのある人」と同時に「ユーモアのある人」というのを挙げていたんだしねえ。

折々の記者会見や、発表される談話を見ても、おちゃめだったりかわいらしいお話ぶりはたびたび見られるし、それに、今年4月に放送された『NHKスペシャル 象徴天皇 素顔の記録』での様子! 

夫妻で散歩されてる間じゅう、皇后陛下は、ほとんどおしゃべりのしどおし! 咲きかけた花や、遠くの池に見える鳥のこと、つくしを摘んでは「これ、どうやって召し上がります?」などなど。もちろん下世話な話題は(普段から)ないんだろうし、思うところを口にできないことも多くおありになるのだろうけど、「意外と、おしゃべりの量だけでは、普通のおばさんとかわりないかも・・・」なんて思えるほどで、とても微笑ましく感じてしまった。

ともかく、天皇陛下とは本当に2人3脚で歩まれてきたことは間違いなく、だからこそ、その仲良しな様子を見るたびに、「こんなお2人でも、一緒に亡くなることはできないんだもんなあ・・・」なんて、不謹慎にも考えてしまう。もちろん、このお2人の夫婦愛が世界最高、最上のものだとか言いたいわけではないんだけど、どちらかが先に旅立ってしまったとき、残されたほうがもっとも打撃を受けるカップルの一組だと思う。

今日で75歳の美智子さん。どうか陛下とおふたりで、末永くお元気でいらっしゃいますように。