お寿司の国の人だから

昨日は、夫による私の誕生日祝い!

既に3週間も遅れているので、まさにそれは大義名分でしかないのだけれど、さすがに飲んべえの私たち夫婦といえ、廻ってないお寿司屋さんに行くには大義名分こそが必要なのである!

で、飲んべえとしては「特上握りセット!」とか(だけ)が食べたいわけではなくて、冷酒をチビチビやりながら美味しい肴をつまみ、最後に握りで締める、というのが寿司屋での正しい作法(?)と心得ている。うん、そういう贅沢がしたいだけです!

枝豆、炙りアジの柚子味噌和え、サンマとナスの天ぷら、あん肝、アオナの骨蒸しなどを頼んで飲み始めた私たちに、私より若いんじゃないかという、かわゆ〜い女将さんが、次々にオススメの日本酒を試飲させ、いろいろと教えてくれた。初めて行った店なのに、酒飲みは優遇されるもんです。というか、お店側にとっては、カモがネギしょって・・・みたいに見えるだけなんでしょうね。優しくされたらついついお替わりしちゃうもんなー。

焼酎文化が根づいている九州育ちなので、日本酒を飲むことがめったにない私だけど、やっぱり魚と日本酒ってのは本当に合う。試飲によって、「吟醸」「大吟醸」「純米大吟醸」みたいにランク(つまりお値段)が上がっていくに従い、雑味がまったくなくなって、まさに「これは神の水か!」てぐらいに、奇跡的な美味しさになるのもはっきりとわかった。こうやって、いい酒の味を覚えてしまうと引き返せないんだよね〜。やっぱり悪魔の水だよ。

日本酒だけじゃなくて、焼酎の品ぞろえもなかなかなのは、いかにも九州のお寿司屋さんなんだけど、なんと幻の『金霧島』をメニューに発見し、興奮しながら夫がオーダーすると、女将さん、やはり「まずは試飲を」とおっしゃる。この「金霧島」、完全に限定生産でグラス1杯で千円もするんだけど、芋に冬虫夏草を混ぜて作られており、せっかくの高級焼酎なのに、独特のクセのある味に顔をしかめるお客さんも多いんだとか。私たちはまったくクサ味を感じなかったので、もちろん本オーダーしましたよ。

そんなこんなでけっこう飲み食いしたあと、最後に握り5貫ずつとハマグリの赤だしで締めて、お値段はふたりで13,000円程度だったから、ここは私たちくらいの年であってもかなり気軽に利用できるお寿司屋さんです! 薬院3丁目の『旬鮨季酒 赤石』。おすすめ。