なんだかんだで飲む

誕生日なんて素晴らしい口実、飲み食い大好き夫婦としては見逃すわけない。残業なんかに煩わされず、心おきなくゆっくり飲むために、祝いの宴は当初、26日(土)に設定。しかし、その日の前日、私に深酒前提の飲み会が入り、またシルバーウィークにもなんだかさんざん暴飲暴食してしまったので、祝われる人(つまり私)みずから延期を申し出る。
私「次の土曜にしようよ」
夫「次の土曜は都合が悪い」
私「じゃあ、その次の土曜」
夫「よし」
ということは10月10日だ。私の誕生日は9月24日。一緒に住んでいながらそんなに日付が乖離してしまうと、もはや、なんの祝いなのかわからない。しかし、宴が実行されればそれでモウマンタイなのだ。(ちゃんと脳内で無問題って変換してくださいネー)

しかし、いったん飲み会モチベーションを高めていた夫としては、当初の宴予定日だった26日(土)に何の変哲もない家メシというのもつまらないと思ったのだろう、
「その日は家で焼き鳥ナイトだ!」と言い出した。
先日、夫婦でランニング中、家の近所でまだ行ったことのない焼き鳥屋がテイクアウトをやっている(しかも安い)ということに気づいたので、さっそく賞味したいということらしい。焼き鳥つまみながらビール飲む、て感じね。まあそれぐらいなら飲み会のうちに入らないよね、という合意は平和裡に成立。

さらに、本人(つまり私)としては、宴はいつでもいいよ、なんて言いながら、誕生日当日が近づくにつれ「本番の日に、あまりにも普通どおりっていうのもなー」なんて心持ちになるものである。前夜、「明日はシャンパンを飲む!」と宣言。
私「オマエは外で飲んで帰ってきても可。私は一人だろうとシャンパンを飲む! なぜなら誕生日だから」
夫「えーっ、飲んでは帰らんけど残業やけん、シャンパンあげるのは待っといてよ。ビールかなんかで我慢してさ」
私「うむ」

私にとってシャンパンは記念日にしか飲まない酒類なので、それなりにそれらしい食事と共に楽しみたいものである。仕事のあとなので手間をかけた料理は無理だしなー(というか、そもそも凝った料理のレパートリーがないんだけどなー)、と思ったので、

  • 鶏肉のグリル(きっぱり塩胡椒味)
  • ブロッコリー、オクラ、ミニトマトのサラダ(刻みオリーブをトッピング)
  • オイルサーディンのパスタ(玉ねぎてんこ盛り)

という献立に。パスタはソースも醤油で(変な日本語)簡単だし、夫が会社を出ると同時に作り始める算段にして、前記2品を手早く用意してみたものの夫からの連絡がまだないので、言われたとおりにビールを飲みながらブログなど書いて待つ。

夫、21時前に帰宅。スッポーンとコルクをあけてシャンパンで乾杯。「おめでとう」「や、どーもどーも。ま、アンタも飲みなぃ」近所のスーパーにて1,280円で購入したシャンパンだが、けっこういける。(手抜き)料理もとっても美味しく酒がすすみますねー。

シャンパンのボトル1本というのは、ふたりで飲むにはとてもいい量なんですよね。いい感じにほろ酔いになる。いい感じにほろ酔いになったときって、もうちょっと飲みたくなるものなんだよな。
夫「今夜はもう終わり?」
私「だってうちにはもう酒がないでしょ。・・・あ、おぬしの秘蔵の『伊佐美』があるではないか!」
あるとき、比較的高額な焼酎であるところの『伊佐美』が安く売ってあったので買いだめして、人への贈り物なんかにしてたのが、あと1本残っているという告白を、先般、受けていたのだ。
夫「『伊佐美』飲む?」
私「おー、『伊佐美』を拠出しろー!」
はー、美味しいいい。お金を気にしてちびちび飲まなくていい『伊佐美』なんて、贅沢だなー!

こういう調子で、私たちの飲酒日は増殖していくのだ。