衆議院選挙

衆議院選挙特番を見る。今や、投票締め切り時間の直後に、150議席くらいの当確が出る時代なのねえ。すごいな。

福岡県は11の小選挙区に分かれているのだが、前回の郵政選挙ではひとつを除いてすべて自民党議席だった。今回はまさに真逆の結果になりそうだ。

8区、麻生さんの選挙区の結果がなかなか出なくてやきもき。飯塚の麻生家といえば、太郎さんの曽祖父が炭鉱を起こして以来、町を牛耳ってきた・・・いや、町おこしに力を注いできたわけで、圧倒的な集票力があるはずなのだ。

数日前のニュースで「麻生さん危うし」と見たときは、
「追い上げられるとしても、まさか負けるってこたぁなかろうもん。」
と思っていたのだが、今日の出口調査でも、民主党候補とまさに拮抗していたらしい。特番が始まった瞬間、つまり投票締め切り時間の時点で、自民党の壊滅的な議席減は既に明らかとなっていたわけだが、これで現職の総理大臣まで落選するとなれば、これまた将来の受験に出題されてもおかしくないくらいに歴史的なこと。

安部・福田の両元首相と比べても、そこまでの謗りを受け、恥の上塗りに甘んじるほどに政治家としての麻生さんが劣っていたとは思えない・・・というか、思いたくない(いくぶん情緒的な日本人たる)私としては、憮然としつつ速報を待っていたのだが、とりあえず麻生さん自身に当確は出ました。閣僚、元閣僚もさんざん落選しまくってる中で、なんとか最低限の矜持は守れたといえましょう。

あ、これ書いてる途中で、麻生さん、総裁を辞任する旨、表明しました。まあそりゃそうだよな。

我が福岡2区は、まあ予想通りといったところですが、民主党のいなとみ修二さんが初当選し、ヤマタクさんは敗れました。それにしても、福岡市内の選挙区(1〜4かな?)と、それ以外の選挙区との面積の差がすごい。要するに人口の差ってことだよね。こうしてみると、福岡も広いな、て感じがする。

しかし、おおかた事前にわかっていたとはいえ、ここまで「揺りもどし」も少なく民主党が圧勝するとはね。チルドレンたちばかりでなく、代々の地縁や団体に支えられた地方の大物議員も次々に落選するとは、中高年層からも総じてそっぽを向かれたってこと。まあ、小泉時代に始まった、あの医療政策やなんかでは、当然の結果である。

今となっては、小泉純一郎の評価についても、まさに文字どおり、「自民党をぶっ壊した」政治家として定まったといえるだろうことには満足できる。あの改革は泡沫だった。そして、あの選挙では圧倒的な支持で議席を獲得したので、その責任のいったんは十分に国民にもあるということを忘れてはならない。つまり当然、これからの民主党政権のなりゆきにも、それはいえる。

21時半ごろ、既に政権獲得が決定的な途中経過を受けて行われた最初の会見、鳩山さんに笑顔はまったくなかった。ま、事前にこういう顔で臨むこと、当然決めてたんでしょうけどね。ここでヘラヘラしたら、あまりにも悪印象だし・・・。昔はイマイチ政治家としての執念みたいなものが感じられなかった、アベシンゾーさん的な、いかにもジュニア議員的な雰囲気の人だと思ってたけど、やっぱり月日ですかね、キリッとしては、きたよな。

しかし、バンザイ三唱してる初当選の民主党員さんたちの、なんと見知らぬ顔ぶれ。皺とかほとんどない、つるんとした顔・顔・顔・・・を見てると、フレッシュっていうか、頼りないっていうか。

でも、この結果を望んだのは国民だ。政権運営システムをもたない、財源の根拠もあやふやで(まあ、野党が財源について断言できないのは当然だけど)、当選者の中には実務の実績もほとんどない人も多数いる、また、党内が一枚岩でないことも明白な、民主党。それでも、とにかく自民党以外にやらせてみようじゃないか、というか、自民党にはもうやらせておけない、って話。

さて、これから日本はどうなるかな? あと、投票率、特に世代別投票率も気になるところ。