春夏秋冬、ぐるっと、ひと巡り。

今夜は金曜日、夫は打ち上げという名の飲み会だって。それじゃあ私は今夜も走ろうかね、でも待てよ、「夫=飲み会、私=ランニング」という基本構造が定着すると、夫の不健康度と私の健康度がどんどん乖離していくんじゃなかろうか?なんて、ふと頭をよぎっていたのだが、夜7時に会社を出ると雨が降っていたので、幾分ほっとしながらランニング案を却下した。

とか書いてみたけど、よく考えてみなくても、ランニングによる健康増進がチャラになるくらいは、私もしっかり飲んどうっちゃんね。今週は水曜日のこと。お酒を飲まない子と「ごはん食べて帰っか。1時間ぐらいでサラッと引き上げよう」とか言いながら向かった居酒屋で、飲み助さんたちとバッタリ(というには常連ぽいので必然かもしれない・・・)鉢合わせし、
「おお!ここで会ったが百年目じゃ(?)」
てなわけで同じテーブルについたが最後、先週に引き続き、気づけば終電間際の時間まで、やいのやいの盛り上がって痛飲してたのだった。しかも今週は土曜にも、いつものパターンでいくと落ちるまで飲む飲み会をばっちりセッティングしている・・・。

木曜日、つまり痛飲明けで起きると、明らかに口の中が痛い。年に1回か2回やってくる、親知らずの成長に伴うものであることはすぐに判明。こめかみから耳の下のリンパ腺あたりにかけてまでじんじんするし、ものを食べると痛みは増幅。いいかげん抜かなきゃいけないんだろうなーとは思いつつも、1時間おきにモンダミンで丹念に口内を洗浄するといういつもの療法を実施、今夜はだいぶ痛みもひいてきました。乗り切れそう。お酒も飲めそう(笑)

さて。
仕事やら急な飲み会やらで、どっちが先に帰るかわかんないし、先に帰ったほうが必ず作ってるとも限らないという、帰ってみたとこ勝負なのが我が家の夕食。いかに夫も料理ができる(しかも自分よりも上手い)とはいえ、義務感でやるとつらくなるものだと思うので、「当番制」を採用するのは嫌で、かといって「いつでも奥さんが作ってあげるわよ☆」というのももっと嫌・・・っていうか無理なので、帰ってごはんがあったらラッキー、なかったら何か適当に、というスタンスが定着している。

かといって、出来合いのお弁当を買ったり店屋物ですませることは滅多になく、どちらも残業で遅くなったり、あるいはどちらかが飲み会でひとりの夕食だったりしても、前日やお弁当のおかずの余りを活用したり、冷蔵庫の野菜やなんかを適当に見繕っておそばやパスタ、丼ものを作ったりと、まあまあ栄養豊富かつ経済的な食生活だと思っています。まあ、子なしの共働き生活だから、こんなもんじゃないかというところかな。もちろんそれを受け容れてくれてる夫には感謝だ。

ゆうべはかなり歯が痛く、あんまり固いものはつらいなーと思ったので、カレーを作った。手羽先(カレーに手羽先を入れるのが最近の母のおすすめらしいので)と、玉ねぎとニンジンをたっくさん入れて。ルーを溶かす直前の段階ってところで帰宅した夫、思いがけずごはんらしいごはんが出来てかけているのを見て非常に喜び、おいしーおいしーと言って「食べすぎじゃない・・・?」てぐらい貪っていた。そりゃ市販のルーなので不味くなるわけもないし、何よりカレーぐらいでこんなに喜んでくれるって、何て楽チンなんでしょう、、、。

式を挙げたのは7月だが、それに先立って去年の2月末に引っ越してきたので、夫と暮らし始めておよそ1年になる。

独身時代、恋人と毎日会いたい、なんて思うことは全然なかった。昔のほうが私はもっともっと仕事が忙しかったので、基本的に週末に会ってたし、それで十分で、むしろ毎日会うなんて、毎日一緒に寝起きするなんて嫌にならないのか?!という危惧のほうが大きかった。それぐらい、一人暮らしも満喫してたし、気楽だった。家族というカテゴリに入ってしまえばなおさら、お互いのエゴが剥きだしになって苛々したりするんじゃないかな、と思ってた。現に1年ほど前の日記には、そういう不安も結構綴っている(笑)。

しかし1年経ってみると、お互いに一人暮らしをした年月のほうがまだずっと長いのだが、普段はその感覚も忘れてしまってるぐらい、すっかり馴染んだ二人暮らしなのだから不思議だ。この家には二人いるのが当たり前。こうして夫の不在を特別なものとして、つらつら好きなことをするのも楽しく、飲んでゴキゲンになった彼が帰ってきてハイテンションでいろいろ話すのも楽しい。自分が飲んで帰った翌日は、「昨日はあんまり話せなかったから今日は!」と昼間からふと意気込んだりもする(かわいいな、あたし)。痛飲して翌日忙しく仕事して、歯も痛くて、それでも夕食を作ろうという気になるのも、夫が帰ってくるせいだ。ま、たかがカレー程度だが・・・。や、たかがカレーでも喜ばれるという、この手抜きシステム、否、「嫌なことはしないのよ、やりたいときだけやりたいことをするのよ、だって、そこには愛があるんだから!」というシステムを(好き放題気ままにやった結果)確立したこの1年なのだ! 

もちろん同時に、夫と仲良くしてればしてるほど、不慮の事件でこの生活を失ってしまうことを想像して、大事なものを得たがゆえにそれを失うリスクの大きさに怯えたりもする。それに、「はっ、なんで俺、もっと尽くしまくってくれる女と結婚しなかったんだろう・・・」とか夫が我に返ったりするとまずい。

なんにしても、まあ、1年。長くも短くも1年。この1年間をとても楽しく過ごせたという、まわりのいろんな環境に感謝しつつ、がんばった(何をだ?)あたしと、世にもよくできた寛容な夫を称賛しつつ、しかしまだ先のほうがきっとずっと長いので、これからも素直で奥ゆかしく謙虚な気持ちを持ちつつ(持ってるのか?)、1年という地点をするっと通り過ぎていきたいと思います。