文月の十九 / 好きな本が読める!

●7月某日: 試験が終わって、好きな本が読めるー! めっちゃうれしい。宮本常一についてや網野善彦が書いた本を読んでいる。学問的にどーかっていうアレはあるけど、宮本常一のハードなフィールドワークは読むたびに胸を熱くさせてくれる。それにしても戦後…

『ふがいない僕は空を見た』 窪 美澄

泣きすぎて頭が痛い。話題になってたころに本屋で見てたけど、こんなすごい小説だったとは。 女による女のためのR18文学賞だっけ? 初期に受賞した『花宵道中』が「あーね…」って感じの作品だったのもあって(主観です)ナメてた。こんなすごい作品を輩出し…

文月の八 / 6年生にブックトーク

●7月某日: 午前中、男女共同参画推進サポーター 新事業の説明会で市役所へ。1階の奥に職員さんたちが大勢集まっていて、奥の奥のほうで拍手も起きている。被災地へ派遣される職員さんたちの出発式だったらしい。打ち合わせ。市が肝いりで制作した「ママの…

文月の七 / おはなし会でストーリーテリングを

●7月某日: (facebookより) 『エパミナンダス』2公演、無事つとめました! というと、おおげさですが(笑)。今日は、子どもの小学校で、読み聞かせボランティアサークルが主催する「学年おはなし会」でした。 2時間目…1年生(3クラス) 3時間目…2年1組、2…

『経済成長なき幸福国家論』平田オリザ・藻谷浩介

この本1,000円ってありえないくらい安い! 平田オリザと藻谷浩介の思考を一挙にインプットできるっていうのに! 毎日新聞社も著者2人も太っ腹だな!! …っていう本ですw もう、まとめるのがおこがましいというか、まとめられないくらい金言至言にみちている…

『私たちの星で』 梨木香歩 師岡カリーマ・エルサムニー

「人はなぜ、帰属意識を個人のアイデンティティとし、優越感に浸ってしまうのか?」 ISが猛威をふるい、世界中でムスリム・バッシングが吹き荒れ、また各国で右傾化がすすむグローバル社会で、“ほとんど無力に等しい私ですら何かできることはないかと”思った…

水無月の十六 / 『23分間の奇跡』『茶色の朝』

●6月某日: 「ゆるマジ」生配信~。今回のテーマは、全然深くないワールドカップの話 “少数派は肩身が狭い” からの、男女候補者同数をめざす「パリテ法」について。なかなか面白かった・・・気がする(おめでたい奴w) お昼ごはん食べながら7月のイベントの…

『学校目線』 岡崎勝

小学校教員歴40年以上という筆者による、「今、目の前の子どもたちのための」学校案内とでも言おうか。「まえがき(本書では “はじめに” )がすばらしい本に駄作なし」という法則(by 私w)のとおりであり、何ならまえがきだけでも読む価値のある本だと思う…

『日本人と象徴天皇』 NHKスペシャル取材班

2015年、2回にわたって放送されたNHKスペシャルをもとに編まれた本らしい。記述の8割がた、昭和天皇に関して。残りが今上、つまり平成の世の天皇。 昭和天皇についての研究は、実質亡くなってしばらくしてから始まったわけで、私がシロート目線でこの20年く…

水無月の四 / プロフェッショナル仕事の流儀「かこさとし」・7歳児の疑問いろいろ

●6月某日: かこさとしさんの「プロフェッショナル仕事の流儀」見る。 先月、92歳で亡くなった。番組は3月11日からの1か月間の取材。死期が迫っていることは家族も本人もわかっていたというが、かこさんもご家族も自然体そのもの。かこさんは気力が衰え気味…

『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』 滝口 悠生

ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス。というのは、ジミヘンがノエル(ベース)とミッチ・ミッチェルと組んだ3ピースバンドで、彼らのアルバムは、私が大学時代、繰り返し聴いたアルバムベスト10・・・いや、ベスト3に入るかもしれない。だから、書店でこ…

『とめられなかった戦争』 加藤陽子

2011年5月、NHKで4回シリーズで放送された内容に添って書かれたもの。当時、全然チェックしてなかったのは、震災からわずか2か月という時期の放送だったのも大きいと思う。そういう人は多かったはず。 というわけで、本作の感想としては、「その映像作品を、…

『不思議な羅針盤』 梨木果歩 “食べるだけの人たちに申し訳なくさえ思うのだ”

やっぱり梨木さんのエッセイはいい。感じるということ、知っているということ、考えるということ、それらがすべてある。そしてそれらは相互につながっている。 各章で、梨木さんは五感をひらいている。庭の草花や、鳥の声。ミントのにおい。路線バスで乗り合…

『世界まちかど地政学』 藻谷浩介

子どものころからの旅行マニア・地理マニアの藻谷さんが近年(自腹で)訪ねた14か国の旅行記。一言でいって、コスパが良すぎる本です・・・!最初のカリーニングラードの章だけで、定価1,100円の元がとれると私は思ったよ!! カリーニングラード。元の名は…

『漂砂のうたう』 木内昇 ← 6/29 男女共同参画基礎講座へどうぞ☆

毎年恒例、アミカスの男女共同参画基礎講座。今年はわたくし、参画サポーターとして、第1部の寸劇に出演いたしまーす。チョイ役です(笑)。 第2部は、歴史小説家の木内昇(きうちのぼり)さんの講演会。せっかくナマでお話を聞けるのだから、と思って読ん…

『風と光と二十の私と』 坂口安吾

風と光と二十の私と (講談社文芸文庫) Twitterで「美しいと思う小説のタイトル」というタグがちょっと流行った。坂口安吾の『風と光と二十の私と』を思い出して、久しぶりに読み返したら、この美しいタイトルとは裏腹に、クッソろくでもない内容だった(笑)…

『なぜ中国人は財布を持たないのか』 中島 恵

キャッシュレスが進んでいる国として、北欧などと並んで中国の名前もよく聞く。アリペイ、ウェーチャットペイなどの決済サービスは、タクシーや出前はもちろん、小さな屋台でもことごとくシステムを備えているし、年金の受取や慶弔金の支払といった場面まで…

『伝わる・揺さぶる!文章を書く』 山田ズーニー

わたくし、この本を中古で入手したんですが、2014年、43刷!静かなロングセラー。それもそのはず、というクオリティ。 そのものズバリなタイトルのとおり、伝わる、それだけじゃなく揺さぶるような文章を書くための本である。とはいえ、“文章術” つまり「こ…

師走の十八 / コバルト文庫の思い出

●12月某日: クリスマスの朝、6時30分に目覚めるサク。ふとんの中の私と目が合うとニッコリ。「よくなったよ!」と言って体を起こしたものの、いったん戻る。「や、おとーさん、トイレに行っただけかな。もう1かいねたほうがいいかな」 夫が既に起床しきっ…

『「憲法改正」の真実』 樋口陽一、 小林節

この本はとても良かった! 面白かったし勉強になったし、個人的にはとても読みやすかった。著者に並んでいるのは憲法学の泰斗、権威だけど、対談形式になっているし、その対談がけっこう感情ダダ漏れなので面白いんです。「まったく、(今の自民党を見て)自…

『憲法という希望』 木村草太

来月、「憲法改正ってなぁに?」というおしゃべりカフェをやる予定。衆議院で与党が大勝した瞬間から…というか大勝しそうな雰囲気が漂ってる選挙中から、2018年のテーマはこれになる(なってしまう)なぁと思っていました。それで、選挙後から、憲法関係の本…

霜月の十二 / もうひとつの「おおきなかぶ」

●11月某日: 午前中から、読み聞かせサークルの打ち合わせと練習で小学校へ。来週の、5・6年生&支援級の授業に入る「お話会」の練習。絵本の読み聞かせだけでなく、ストーリーテリングや、手遊び歌、ペーパークラフトなどもあり、すごい楽しいプログラム…

『花の命はノー・フューチャー』 ブレイディみかこ

福岡出身、イギリスのブライトンで「連れ合い」と暮らす筆者の2004年から2006年までの暮らしを綴った文章。文庫版のあとがきには、 この本のオリジナル版が出たあと、わたしは子を産み、保育士になり、ライターになり、ゴシップから音楽、エッセイ、政治時評…

『エーミールと探偵たち』

すごくよかった。この年代の子どもが主人公である小説に、私が求めるものがすべてつまっているといっても過言ではない!・・・かもしれない。いやホント。 子どもたちが大人に抑圧されていないし、誘導されていないし、大人の理想を押し付けられてない。もち…

『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎

冒頭から泣きながら読んだ本って久しぶりじゃなかろうか。第1章で泣き、第2章で泣き・・・えぐえぐ泣きながら読み進めていった。 1937年、昭和12年(1937年)刊行。日中戦争が始まった年、軍のファシズムが拡大し、挙国一致の戦争へなだれこむ時代に、勇気あ…

『This is JAPAN』 ブレイディみかこ

しばらく前から人に貸していて手元にないので、読んだときの記憶で。2016年8月刊行。「今このとき」にかなり近い日本を、ある視点から活写したルポタージュだ。 それは、地べたからの視点。 筆者のブレイディみかこさんは1965年生まれ、高校時代までを福岡で…

『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット~人工知能から考える「人と言葉」』 川添愛

大学の研究室の先輩にあたる人が最近上梓した本。 私は学部生、川添さんは修士から博士課程に進まれていて、個人的におしゃべりとかはしたことないけど、いくつかの演習(ゼミ的な授業のことを九大文学部ではこういっていた)に出席され発言される姿を見て、…

『流』 東山彰良

台湾出身の王貞月さんと知り合って話を聞いたのがきっかけで、『ゴロウ・デラックス』で著者・東山彰良さんがゲスト出演したのを見た。そこで紹介されていたのがこの本。読んでみた。 1975年、台湾。国民党総統・蒋介石が死んだのと同じ年に祖父が殺され、主…

『やがて哀しき外国語』 村上春樹

私が人生でもっとも繰り返し読んでいるエッセイの一つ!1991年、アメリカのプリンストン大学に客員教授として招かれ、当地に暮らした2年間のあれこれをつづったこの本は、私の “比較文化論考”(大げさ)のルーツといっていいかも。もちろん学術書じゃない、…

長月の一 / シャキーン・ミュージック「にほんご音頭」、『ゴロウ・デラックス』に東山彰良

●9月某日: 8/28から新学期、また「シャキーン!」にエンカレッジされる朝が始まった。今のシャキーンミュージック「にほんご音頭」も最高! 昔から伝わる、あるいは文筆家たちが書いたいろーんな擬音語・擬態語を並べて盆踊り風なアレンジと振付をして、モ…