弥生の十三
●3月某日: 朝7時半、夫はゴルフの練習へ、私は成瀬さんと辻立ちへ。ゆうべ夜更かしして爆睡していたサクの耳元にささやき、メモも残し、携帯を枕元に置いて出かけたが、8時半すぎに私が帰宅して鍵を開ける音で起きた様子。「1びょうもるすばんしてない・・・てへ」と笑っていたw
サクと夫が外遊びに行ってる間にインタビュー原稿。夜ごはんは、タイの干物、みそ汁、キュウリとわかめの酢の物。
『いだてん』ストックホルムオリンピック、マラソンレースの最中に四三が行方不明になる。…という超重要回。まあ毎回が重要回なんだけど。録画を追っかけ視聴しようとして、録画ミスしていることに気づき咆哮する20時15分であった。
●3月某日: 春休み、実質の初日。サクを床屋に連れていく。てくてく散歩がてら。少し肌寒い。午後は1時間半ほど成瀬さんの事務所へ。多忙を縫ってお手伝いに来るというIさんに会いたかったのもあり。今日もたくさんの人が出入りしていて賑やかな事務所だった。
そうそう、しばらく前に録画しておいた『鎌倉ものがたり』を何回かに分けてチビチビ見てて、見終わる。ジブリ感がすごい実写だった。堺さんも高畑充希ちゃんも、イイ! サクは、面白がりつつ、実はちょっと怖がりつつという感じ。
夜ごはんは、豚とキャベツとエリンギの味噌炒め。豆腐とわかめ、新玉ねぎのお吸い物など。
弥生の十二 / イチロー引退
●3月某日: 幼稚園時代の仲間、8家族くらいでお花見。気が早っ! 「咲いてないよね・・・」と何人かで苦笑していたら、「これだけ蕾がふくらんでて、こんなにあったかければ、1~2時間で咲くっちゃない?」と夫が謎のポジティブ思考を発揮w
しかし実際、帰宅すると福岡も開花宣言されていた!
子どもは肌着になって走り回っていました。お弁当が美味しかったです ← 作ったのは夫
そうそう、お花見(咲いてないけど)の場所は、幼稚園のそばの南区の某公園だったのですが、子どもたちが好きだった遊具が撤去され、代わってその場所には健康器具的なものが設置されておりました。悲し( ノД`)...
イチロー引退。東京ドームでの開幕戦をもって最後の試合となった。ついにこの日が、ですね。会見はもちろんイチローペース。
イチローの引退会見、報ステでざっくり。予定調和を嫌い、簡単にしんみりなんかさせないぜ!という決意が漂う中にも自分の言葉はちゃんと伝えるぜ!的な。しんみり・感動したがってるこちら側と1,2球ボール球を挟んでやりとりするような、イチローらしさ。
— エミ (@emitemit) 2019年3月22日
シアトルで今は地元紙の記者になっている人(現地の人…白人さん)が取材に答えて「子ども時代、開幕の時期になると球場に行くのが楽しみだった、イチローを見られるのはシアトルっ子の特権だった」と言っているの見て、なんかちょっと感動した。
— エミ (@emitemit) 2019年3月22日
私はイチローを見てるとアクが強すぎだろと思うときもあるんだけど、球場という彼の仕事場で「彼を見るのが楽しみ」という子どもたち(大人もね)がたくさんいたことは、アスリートとしてすばらしいホワイトマジックだなと思う
— エミ (@emitemit) 2019年3月22日
イチローと言えば名言格言が山ほどあり、ゆうべの「少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけない」みたいなこともこれまでずっと言ってきてるんだけど、私が好きなのは10年ちょっと前のNHKの何かの特集で言ってたちょっとした言葉。
— エミ (@emitemit) 2019年3月22日
→インタビュア茂木健一郎がオスカー・ワイルドの小説の言葉を引いて『われわれ人間は皆、ゴメための中にいる。その中の一握りの人だけが星を見上げている』と言うと、イチローは「そうありたい」と言ったあと、「僕にも見えませんよ。僕も暗闇の中にいるんです。でも星を見たいと思う」と言ったんよね
— エミ (@emitemit) 2019年3月22日
●3月某日: 午前中、急いでいろいろ仕事! 修了式で、サクの2年生もおしまい。早いもんですね。午後は彼の耳鼻科を予約していたが、なんとなく状態がいいのでキャンセルした。夜ごはんは、鶏手羽のグリル、もやしとピーマン炒め、ブロッコリー、いちごなど。夫は飲み会。
●3月某日: サクと夫はショッピングモールへ。私は後藤さんの事務所。法定ハガキの準備のお手伝い。…だが、宛名シールにトラブルあり。サイズ違いだった!! ハガキの用意1つとっても、すべてがマンパワー、ほとんどがボランティアなのですよね。
いったん家に帰ると、サクが買ってきたゾイドを作り始めたところだった。本当~にもったいないくらいあっさり完成していて、なんつーかw
続いて成瀬さんの事務所へ。SNSでの広報活動の打ち合わせなど。いつも元気な女性たちが集う事務所だ。
夜ごはんは、たこ焼きと鉄板焼き! イカやエビ、野菜が美味しすぎた・・・・! 録画で「ぴったんこカンカン」。ゲストに華丸大吉。華丸大吉のフリートークは永遠に聞いていられるw NHKは、あさイチではなくフリートーク番組を彼らに用意してほしかった。
弥生の十一
●3月某日: 又吉と堀本さんの『芸人と俳人』半分くらいまで読んで、忙しくなって止まっていたのを久しぶりに。面白い! 又吉サイコー。俳句いいな~。やりたくなる。
昼、ネパール?スリランカ?のカレー屋さん。美味しい。サクは少し前からやや食欲不振の気があり、副鼻腔炎的な症状の影響なのか、胃腸的なものなのか。とても元気なのだが。
寝る前にどんぐり文庫で借りてきた『オレ・ダレ』を読み聞かせてみると、各ページの「オレ、だれだ?」の問いかけに返事をしない(答えはわかっているくせに)。これが成長というものね~。でも、明らかにこのお話自体は面白がっているw サクが寝たあと夫とテレビの前に戻ると、『3年A組』最終回の録画を見終わった今日という日、ちょうど「しゃべくり007」に片寄涼太が出てきて、ときめく。
●3月某日: 小学校の春休みが近づき焦る気持ち。サクが展覧会?に出品されたという硬筆の書を持って帰ってきた。うっまい! お習字的なものをやってもないのだが。本人は、真似するのはやぶさかでないけど習うのはまっぴらごめんと思うらしく、習い事には一切興味を示さない。しかしバイトは早くしたいと切望している。このあたり、なんか私とかぶるのよねw
夜ごはん、ハンバーグ、コールスロー、大根とこんにゃくの煮物。
●3月某日: インタビューの原稿上げ。3年A組の感想をダーッと書く。なんだかんだいって楽しんで、書かずにはいられない気持ち。
夕方、サクのスイミング。今日から新学期までずっと宿題がないのでサクが無敵と化している。
成瀬さんの決起集会。「決起集会」ってすごいよね。一般人にはなかなかなじまない語彙だ。まあこれは内輪の支援者の会なのでいいのかもしれんけど。しかしみんながんばっている。成瀬さんももちろんがんばっている。Yさん、Wさんなど子連れ世代の姿もあり。
夜ごはんは、焼きそば。それから、夫が博多駅の地下で買ってきたオードブル。駅も地下も、そこからの道路もすごい混雑だったらしく、こぼす夫。ふだんはどんなに穏やかに暮らしているかということよね…。
弥生の十 / キャリアミスト
●3月某日: 夫、今日も仕事だ。おつかれさん。私はプレゼン勉強会へ。
終盤でサクが合流。帰宅後「前の席に座っていたお姉さん(=プレゼンター)、すてきやったやろ?」と言うと「だな」と即合意していたw 友達の家に寄って誕生日プレゼントを渡す。とても喜んでくれて、あげたほうも喜んでいて、win-winってこれね・・・という光景であった。夜ごはんは、焼き鮭、みそ汁、大根とこんにゃくの煮物。
(facebookより)
【ワークライフバランスプレゼン勉強会】
本日のプレゼンターは吉武さん。
プレゼンテーマは『自分を知り、キャリアビジョンを考える』
“キャリアミスト”という言葉を今回初めて知りました。
自分のキャリアについて感じるモヤモヤ。
吉武さんの場合、入社3年目、若手だけれどもう新人ではない、そんな時期だからこその悩みや葛藤がありました。
そんな自分の現状を把握したうえで、「こうありたい」憧れの先輩へのインタビュー。
会社の一員として、
MUST(やるべきこと)とWANT(やりたいこと)、そしてCAN(できること)
この3つが重なりあう部分が「やりがい」なのではないか?
という分析。
3つの重なりを大きくしていくための今後の3か年計画。
筋道がしっかりしていて、簡にして要を得た上手なプレゼンでした。
しかも、スライドの作り方がとってもうまい! 見習いたい!!
プレゼンの機会はこれまであまりなかったらしいけれど、同席した先輩の松田さんによると、吉武さんはすらすらとこういうスライドとプレゼンを作れるらしく。
すばらしいセンスと能力をお持ちなのでしょう。
松田さんと吉武さんは、会社の教育制度「エルダー」でつながっている関係。
この「エルダー制度」がとても興味深かったです。
OJT、ではなく Off Job Training。
新入社員(3年目まで)1人ずつに部署以外での先輩(多くが30代)が「エルダー」として付いて、社会人としての基礎力を指導する。
月に1回、1時間の面談が基本の活動。
エルダー同士が集まって研修をしたり、同業他社の若手社員と合同研修を企画したり、かなり自由度の高い教育が行われているそう。
もちろん、教育される側だけじゃなく、「エルダー」のほうも大きく成長できる制度。
マネジメントの基礎と実践を学べるから。
本人を目の前にしてヘタなことは言えない…なんて抜きにしても、吉武さんと松田さんが信頼関係を築いていることがうかがえました。
仕事において、出会いって本当に大切ですものね。
面談=対話を重ねながら、組織の中での年代やキャリアの違いを埋めていき、お互いに伸びていって、結果、組織も強くなる、こういう制度が考えられているのですね~。
ディスカッションの中でもナルホドと思うご意見がいろいろ。
●「学ぶ」≒「真似ぶ」
クライアントからも同僚からも信頼されている先輩を目指すとき、その信頼の源は何なのか?
たとえば「言葉の抑揚」「数字のとらえ方」「目線」など先輩の能力を分解して真似してみたら?
●吉武さんが自分に必要だとピックアップした3要素「挑戦心・主体性・自信」
これは、若手社員さんに限らずいくつになっても必要な要素だと思った
(年齢を重ねると、自信のところは「謙虚さ」に置き換えたほうがいいかも・・・?とも😆)
●吉武さんの年齢であれば、遠からず結婚や出産、育児などのライフイベントが視野に入ってくる。もちろん、計画通りにいくわけではないけれど、自分なりのビジョンやイメージを持っておくことも大切。
●会社と自分(雇用者)は上下関係ではなく対等な関係だと思う。
もちろん、会社があるからこそ(テコの原理的に)大きな仕事ができる面もある。
などなど。
吉武さんは、とてもキラキラしていて、それは若くフレッシュな心身のすばらしさでもあり、彼女の懸命さ誠実さ賢さの表出でもあり、とにかく、存在自体に感銘を受けました・・・!
ディスカッションでも出ましたが、本当に、3年目に限らず、キャリアミストっていくつになってもあるし、仕事上の葛藤、あるいはワークライフバランス上の葛藤ってずーっと続くものともいえます。
一方で、目の前のことに追われて、その葛藤にしっかり向き合うことなく、何となく月日が過ぎて行ったりもします。
吉武さんのプレゼンや皆さんのディスカッションを通じて、私自身、気づきや学びがたくさんありました。ありがとうございます。
それにしても、入社3年目の頃の自分を思い出すと・・・いや、3年目と言わず4年目も5年目でも、割と思い出したくないくらいのレベルで恥ずかしいこともいろいろあるんですが、人生って恥の多いものですよね(by 太宰)。
でも、「人生、いかにコミットするか?」てなもんで、そういう、取りつくろえない「むきだし」の場所を持てたことは自分の財産なんだろうと思います。見捨てないでくれた皆さまにあらためて感謝の念も覚えた時間でした(笑)
人事担当の夫、本日は自社の会社説明会で出勤。
シーズン的に忙しい彼に、折を見て伝えたいプレゼンでもありました。
彼からは「今日、金栗さんっていう学生さんが来たよ! やっぱり熊本出身だって!」
という(割とどうでもいい)情報提供を受けました😅
弥生の九 / 藻谷浩介さん講演!
●3月某日: 土曜日だが夫は仕事。私とサクはこんこんと寝て朝寝坊。サクは薬でよく寝たのもあるかも(私は?w) 買い物がてらちょっと寄り道して幼稚園の前を通ってみると、卒園式が終わったところで、セレモニーらしい服装のお母さんお父さんと子どもの姿が。2人して感動する。サクは帰宅後、卒園証書を取り出していた。
夜、夫と入れ替わりで出かける。藻谷さんの講演。
◆
♪ 潮騒のメモリーズ 17歳は
♪ 寄せては返す 波のように 激しく
2019年3月の講演会レポートです。ピエール瀧を失った『いだてん~東京オリムピック噺~』を絶賛応援中につき、同じくクドカン脚本『あまちゃん』の劇中歌で始めてみました。
「2020年 東京オリンピック後の日本」と題した、藻谷浩介さん講演会。
本日の名言【株価は波】
寄せては返すのです。
上がったら下がる。
下がっても上がる。
株って、ものすごく集団心理に影響されやすいので、
みんなが何となく「ちょっと高すぎるよね」「そろそろ下がるよね」と思い始めると下がる。
ここ30年の日本の場合、時価総額300兆円を切ると、「ちょっと低すぎるよね」と、また上がりだす。寄せては返すのです。
◆
東証株式時価総額とGDPとを重ねてみると、この30年で株価がGDPを上回ったのは3度しかありません。
バブル時期。
リーマンバブル時期。
そして、今、アベノミクス。
株価は波なので、上がりきったら、必ず下がります。
なので、今の株価も必ず下がります。遠からず。
(ただし、PERから見ると、日本の株価は今なお割安といえるのだそうですが…)
集団心理的に、「オリンピックも終わったから、もうダメだよね…」と下がる可能性ももちろんありますが、それがきっかけとは限らない。
たとえば、中国の景気の減速とか。トランプさんがどうのとか。
みんなが弱気になった瞬間、株価は下がる。
◆
で、株が下がると、「日本経済、おしまいだー!」と絶望しがちですが、本当にそうでしょうか?
と藻谷さんは疑問を呈します。
東証株式時価総額とGDPとを重ねたグラフをもう一度見てみましょう。
株がどんなに乱高下しても、GDP自体は、ほぼほぼ横ばい。
2000年ごろですかね、ホリエモンが時代の寵児となり、その後逮捕されてITバブルが弾けても、GDPはびくともしていません(笑)
本当はそんなに悪く(良く)ないのに、「思い込み」でこじらせて経済に多大な影響を与える、それが株価というものだそうです。
魔性の女みたいですね!
◆
ただし楽観ばかりはしていられません。
アベノミクスの特徴、異次元の金融緩和。
日銀はじゃんじゃんお札を刷り、マネタリーベースは驚異的に増大しましたが、マネタリーベースと株価には相関性無し!
それが証拠に、バブル期も、リーマンバブル期も、通貨供給量は微々たるものです(今と比べると)。
え~! じゃあ、何でそんなにお金刷るのよ?!
というと、藻谷さんいわく「ほとんど信心の世界」だそうです…
そして、増え続ける政府の債務残高。
日本はGDPをはるかに凌ぐ債務を持っている。
平成が始まったころに比べると、その額、8倍?!
今は株価が上がり、つまり税収も増えているのだから、債務を減らすチャンスなのに、安倍政権は100兆円規模の予算を組み続け、債務を増やし続けている。
金融緩和(ゼロ金利)がまた、債務増への痛みを麻痺させている。
もし、金利が正常に戻れば…たとえば2%になったら、年に16兆もの金利を払わなければならないというのに。
「コカイン吸いまくりの、麻痺しまくり状態ですね」
って、藻谷さん、こういうとこ時事ネタ押さえてきますよね…(苦笑)
◆
特に、年を取った政治家や経営者は短期的な視点しかなく、
「今、自分が君臨している間だけ何とか持ちこたえよう」
と、ずるずると金融緩和を続け好数字を演出するので、まことに危ないとおっしゃっていました。
このあたり、選挙時の投票行動にも大いにかかわってくる話かもしれませんね。
「この債務を返済するには、結局は税収しかない。
最終的に、国民は増税を受け入れるしかないんです」
と藻谷さんも言っていましたし、
先般、立憲の小川淳也議員の国会演説の中での
「政治家も、国民も、ともに【血みどろ】になる覚悟が必要」なんですよね。
今だけ、今だけ…と、永遠にごまかし続けることはできない。
血みどろって、ギョッとするような語彙のチョイスでびっくりしましたが、それが現実なんだと思います。
◆
さてもう1つ、注目すべきグラフがあります(すみません、写真がピンボケしています)
株価がどんなに波打とうと、日本の個人消費総額(=いわゆる内需)は、20年間ずーーーーっと横ばい!これは、世界的に稀な推移なのだそうです。
ユニクロが流行れば百貨店が落ち込む。
ZOZOTOWNが流行ればユニクロが落ち込む。
など、流行りすたりはあるけれど、消費総額は常に一定。
いかに株価がふわっとした数字か、ここでもわかります。
「たとえば来年再来年、オリンピック後に株価が下がっても、ここは変わらないでしょうね」
と藻谷さん予想。
「でも、10年、20年後…と日本の人口は減っていく。そうなると消費額もさすがに下がるのでしょうか?」
と質問してみると、答えは「YES」でした。
女性や高齢者の労働者が増えているとはいえ、人口そのものが減っていくので、労働者減は如何ともしがたい。
既に過去5年で60万人の外国人労働者が入国し、また入管法改正で今後35万人の受け入れを企図していますが、そんなの「焼け石に水」レベルで日本の労働者は減っていくそうです。
労働者が減れば、お金を使える人が減る。結果、消費も減りますよね。
◆
では、個人消費を維持するためにはどうすればいいのか?
「賃金を上げるしかありません」
なるほど! 母数が減る分、単価を上げるってことね!
スイスなんかでは、平成の初めは日本と同じ賃金だったのに、今や2倍になっているそうです。日本もそれぐらい上げていい。
2倍というと驚くけれど、年に1%あげていけば、50年後には倍になる。
なるほどねー。
ベアのニュースとかも何気なく見てるけど、すごく大切なことなんですね。
特に現状、女性の賃金は男性のたった7割。
これを男性と同じレベルにまでもっていけば…
そもそも女性は、男性よりよっぽど消費する性。
70歳になっても80歳になっても、お金さえあれば、女性はおしゃれをしたり、高くて美味しいものを食べたりして、内需を押し上げる。
大納得ですよね。
(特に)女性の賃金上げるべし!!!
◆
また、言うまでもありませんが、人口減を押しとどめるために出生率上昇は喫緊の課題。
ここで大切なことは、
若い女性の就業率が高い県ほど、出生率が高いということ。
たとえば島根県。
80%以上の女性が働き、合計特殊出生率は1.9を超えている。
あまりに人手不足なので、保育所等の預け先を整備し、女性に働いてもらえる体制を作っている。預け先があるから、女性は安心して2人、3人と子どもを産める。
反対に、東京や大阪、「田舎のくせに都会の顔をしている福岡や北海道」(←藻谷さんの発言です…w)は、若い女性の就業率が低い。出生率も低い。
都会のほうが専業主婦率が高い、というのは何となくわかります。転勤で来てる人も多いしね。
「もし日本全国で女性が島根県並みに働けば、423万人も労働者が増えます。(=内需を押し上げる)」
「反対に、全国で女性が東京・福岡並みにしか働かなければ、約280万人も労働者は減ります(=内需も下がる)」
どういうことか?
『若い人が都会に行けば行くほど、労働力が失われ、子どもが減るということです』
だから、藻谷さんは「里山資本主義」を提唱しているわけですよね。詳しくはご著書をご参照ください。
◆
藻谷さんの講演は4度目ですが、今回がっつりマクロ経済の話も含んでいて難しいところもありながらも、とても面白かったです。その中でも やはり、
・人口動態こそが経済を左右する
・人は「イメージ」に囚われすぎている(ex 株価を絶対視する)
・子どもが大事。女性が大事。
ということを口を酸っぱくして言っておられたのが印象的です。
1月に講演会を開催した出口治明さん(APU立命館アジア太平洋大学学長)も、藻谷さんも、
「男女差別の是正は日本の最大の問題」
と異口同音に言っています!
賢人たちがこんなに訴えても、なっかなか進まないんですよね~。
今の政権与党の支持基盤の問題もあるし(日本会議ね)、
人々の「やっぱり女性には任せられないよね」という【イメージ】もある。
そのコンボの発動もあってか、何度選挙をやっても自民党が勝つ。
でも、旧弊たるイメージを打破するために、賢人たちが講演や執筆をしているのだと思います。
幸運にもそのお話を聞く機会に恵まれた自分がすべきことを考えさせられます。
みなさま、ご参加ありがとうございました!
※藻谷さん講演はすべてスライド撮影、掲載OKとされています。
Nスペ「不登校44万人の衝撃」
こないだ、ヒマをもてあましてる息子8才に算数の問題を出したらかなり格闘したのち正解にこぎつけたので、「すごいな。力があるね。難しい問題を解き続けるためには3つの力が要るとよ。知ってる?」と聞くと(←別に何かのメソッドとかじゃないです。その場の思いつきでテキトーに言っただけですw)、「うーん…」と考えたあげく、
「あきらめない心」
と答えられて軽くショックを受けた私です。
息子は良くも悪くもメタ認知力が高めで、学校についても先生についても批評的な目線をもってるのがややこしくもあり頼もしくもある・・・と思っている。
それが、「あきらめない心」って!
日本の学校教育による洗脳が、ちゃくちゃくと進んどるやないか~!
いろんなことを「心の問題」に帰着させようとするのは、学校(=日本社会)の悪弊のひとつじゃなかろーか。
思いやりの心とか、感謝の心とか、あきらめない心とか。
学校が「心」を持ち出すときは、「こうあるべき」という押しつけが含まれていることが多い気がするのだ。
「どう思いますか?」
と学校が子どもたちに尋ねるとき、子どもたちの気持ちではなく、実は「模範解答」を求めている。子どもたちはそれを敏感に感じ取っている。
空気を読んで「正解」に辿りつける子は、いつしか「正解」を「自分の心」だと思い込んで、主体性を後退させていく。
「心」を押しつけられることに違和感を持つ子、抵抗する子は、学校という場所(それは大人の社会のミニチュア版でもある)になじめなくなり、生きづらさを抱えていく。
…と、これは極論で、もちろん現場ですごくがんばってくれている先生たちがいるのもわかってるけど、学校や親や子供たちを見てて、そういう傾向ってあるんじゃないかと思う…。
「あ、あのね…。あきらめない心も大事やけど、人生、心だけではどうしようもないことがいろいろあるけん」
と息子には言ったけど、わかっただろうか? 折に触れて言わないかんな…
◆
前置きが長くなりすぎました。
Nスペ「不登校44万人の衝撃」。
44万人とは、「隠れ不登校」まで含めると、中学生の8人に1人が該当するという数字だそうです。
哲学者、教育者である苫野一徳さんが「学校のシステムに限界がきている」として、問題点を大きく3つにまとめていました。
●細かなルール
●学力向上至上主義
●教師の多忙化
「みんなで同じことを、同じペースで、同じようなやり方で、同質性の高い学年学級制の中で、出来合いの問いと答えを勉強する」
そんな、(限界がきている)日本の平均的教育とは全く異なるアプローチの「イエナプラン教育」の学校を、広島の教育委員会のメンバーが視察に行く様子が放送されていました。
それはオランダの小学校で、異年齢の子どもたちがひとつの教室で思い思いに勉強しています。
それぞれにフィットするやり方が尊重されているので、教室の隅で立ったまま勉強したり、バランスボールでバウンドしながら勉強してる子もいます。
視察後、夕食を食べながら、教育委員会のメンバーが激論を交わすシーンが印象的でした。
「立ったままとか、バランスボールとか、あんなふうに勉強する姿が本当にいいんですかね?」
「好き勝手する子が出てこないですか?」
「そこで引っかかる人が多いだろうから、きっちり議論しとかなきゃいけない」
「そういうこと(好き勝手する子が出てくること)につまづいて、先人たちは、学習規律を作ってきたのでは」
「それ(現行の規律)で合ってる子もいるけど、合わない子がどんどん増えてるのが不登校だと思う。子どもにボイコットされてるんですよ」
「(規律をゆるめると?)学校制度そのものが崩れるじゃないですか」
「学校を守るために子どもの教育や学校があるわけじゃないですよ。子どもに必要だから学校があるんですよ」
◆
とある中学校、「ふれあいルーム」と呼ばれる、校内の一室。
登下校時間も、勉強内容も、子どもたちが自分で決めていい。
不登校になっていた子たちの中には、ここなら通えるという子もいる。
(もちろん、いろんな経緯で、また休みがちになる子もいる。)
文字の認識・文章の理解が困難でクラスがつらくなったりゅうせい君。
ふれあいルームで自分のペースを尊重されるうちに、他の子に優しさを見せるようになった。
きっとこれまでは日本の制度に従って、同質的な教育に従事してきただろう、50代と思しき男性教諭が、ふれあいルームで子どもたちの様子・成長を間近に見るうちに、
「ひとりひとりの個性や実情に寄り添うことの大切さを学んだ」
と語る姿に希望を感じました。
子どもが変わったのではない、社会が変わったのだと思う。
子どもを導いたり変えるのではなく、まず大人が理解し変わらなきゃいけないんだろうと思います。
弥生の八 / いのうえともみさんインタビュー!
●3月某日: ちひろちゃんと、撮影&インタビューへ! クライアントは智美さん。とても楽しみに出かけ、とても楽しかった。智美さんの、楽しもう!良いアウトプットをしたい!という感情表現が、私たちを大いに力づけてくれた感じ。「感情表現」って本当に大事だなと思う。何度でも反芻したいこと。インタビューはこちらです!
夜ごはんは、ぱりぱりの皿うどんとみそ汁。サク、友だちに誕生日プレゼントを用意している。手紙も書いている。
●3月某日: 卒業式で、2年生はお休み。すごく眠くて寝坊。9時前、サクの友だちが遊びに来る。お母さんがお仕事なので預かることになっている。近所のたい焼き屋さんに行ったら、サクも友だちも「カスタードクリーム」のを選んだ。黒あんか白あんかという二択しかない私にとって衝撃の統計結果(←統計ではないがw)
午後、サクを耳鼻科に連れていく。どう~も副鼻腔炎っぽいので、その帰り、本屋に寄って発売したばかりのコロコロコミックを買うサク。激しい雨が降り出した。夜ごはんは牛すき煮。
弥生の七
●3月11日: 車で実家に行ってみる。行けた! 車って便利・・・! 母も驚く。
夕方、成瀬さんのポスティングちょっと。サクに何日か前に「3月11日って何の日か知ってる?」と聞くとわからなかった。ヒントを出して、「ああ、東日本大しんさい」と。今日は学校で放送があったらしい。
夜ごはんは、豚の生姜焼き、ポテサラ、レタスとブロッコリーなど。夫は飲み会。サクと久しぶりにダイヤモンドゲーム。辛うじて勝って心底うれしい! 見よ、これが大人の本気だ!
●3月某日: 午前中、小学校の読み聞かせボランティアのミーティング。来年度の計画や役割分担など。いろんな意見が出て面白いところもあり、このままで大丈夫かなと思うところもあり。やはり、子どもが学校に行っている時間は大人が仕事をする時間でもあるわけで、そこで子どものためにボランティアをするというのは年々難しくなっていく面があるのだ、うちの小学校に限らず。
そのまま、昼休みのお話会。『くんちゃんのだいりょこう』を読む。これは本当~に何度読んでもすてきな絵本だし子どもたちの反応もかわいくて、3学期にぴったりです。
夜ごはんは、サバみそトマトドリア、ごろごろ野菜のコンソメスープ。日曜日のイッテQの録画、宮川探検隊すごかった。巨大ネズミの丸焼き、コウモリの串焼き、そして羽アリの生食につかみどりからのつみれ…。
●3月某日: 車でユニクロに行ってみる。行けた! 車って便利・・・! その後、成瀬事務所でお手伝い。ポスティングしながら帰宅。今日は夫が午後休で、サクのスイミングの送り迎えも担当。夫もサクの気持ちのいい泳ぎを見て驚いていた。疲れを感じて思い切って早寝。
弥生の六
●3月某日: 9時半~11時、成瀬さんと辻立ち。成瀬さんは今朝の毎日新聞に取材記事を掲載されていた。告示前なので、名前や顔がわかる写真は出ないのだけれど、良い記事だった。
お昼、家族で回転ずし。サクが途中で気持ち悪くなる。朝からちょっと体調が良くない感じだったけど、やっぱり。・・・ということで午後はおとなしく。
夜ごはんは、夫お手製の焼き鳥&豚バラ&イカ串。イカを串にさすのが超うまいな…。お好み焼き。大人用に、砂ずりと野菜の辛~いトマト煮も。辛い!うまい! 食後にトランプで「ページワン」。家族史に残るクソゲーとなるw 終わらんwww
●3月某日: 今日は六本松のTSUTAYAで出口治明さんの面白そ~うな講演会をやっているが、あいにく時間がだだかぶりで子ども会のお別れ会です。某所でボーリング。みんな去年よりうまくなってる。子どもの1年の成長ってすごいね。サク、ストライクチャレンジに成功してた。景品はうまい棒w
夜ごはんは、たいの干物、みそ汁、ポテサラなど。『いだてん』ストックホルム編、おもしろい!! しかし三谷幸喜が「自分は保守左派、クドカンは革新右派」という理由がわかるな。
弥生の五 / ウィメンズマーチ / 「I have a dream」
●3月某日: 午前中、ポスティング。今回、ちょいちょいポスティングをお手伝いしてると、ほんっとうに興味深いというかざわざわするというか。いろんなポストがあり、いろんな家があり、いろんなこと考える。小説が読みたくなる。
夕方、国際女性デーのウィメンズマーチに行くことにする! 迷ってたけど、直前に、参加予定していた人たちが何人か「行けなくなりました」とfacebookに投稿しているのを見て、やっぱりこういうの(デモ)は1人でも多くの人が行ったほうがいいと思って! 夕方以降にサクを一人で留守番させるのはできるだけ避けてるんだけど、それが私の行動の足かせになるのも違うなと思って、友だちの家から帰ってきたサクに事情を話して天神へGO!!
◆
(facebookより)
3月8日 国際女性デー
「天神を歩いて福岡を変えよう!」マーチに参加
息子待ちで家を出るのが遅くなり、走って追いついて追い越して、前から回りこんで撮った写真
みなさんとてもいい顔!!
怒りのデモもとても大事だと思うけど、
日本、特に地方では、デモ文化の育ちはまだまだだから、
笑顔のマーチはとてもいいと思った。
そして、成瀬さんが手にしていたミモザの花束!
本場(?)イタリアを始め、国際女性デーは、女性にミモザの花を贈る風習があるんだよね。
旗やプラカードが どうしても ものものしくなりがちなのに比べて、
お花や風船はピースフルでハッピーな雰囲気を作ってくれる。
女性たちのマーチにはぴったり!
・
堂々とする
声を上げる
目を合わせ、手をふって、言葉をかわす
それは
楽しいこと 気持ちいいこと
恥ずかしくない びくびくしなくていい
仲間がいるよ
・
男性たち、
旅行客と思われる外国の方たち、
車の中のご家族や、
制服姿の女の子・男の子たちも
たくさん手を振ってくれた、笑顔で。
・
ジェンダーの問題を考える日々。
51歳の若さで亡くなった少女小説の名手、
私のジェンダー観の形成にも多大な影響を与えた氷室冴子が
キャリアの後半に残したエッセイ集『いっぱしの女』を読み返していた。
『カラー・パープル』という映画についての一編がある。スピルバーグの映画にしては、日本ではあまりヒットしなかったらしい。私も未見。
14歳で父に強姦され2人の子どもを産み、その後は無理やり嫁がされた夫に様々な性的肉体的精神的暴力を受ける黒人女性セリー。
以下、「 」内は、氷室さんの文章を引用。
「たくましい息子の妻ソフィア、いとおしい妹ネッティー、そして女王のように生きたいように生きる、輝く女性歌手シャグへのあこがれが、夫にこづきまわされて鼠のようだったセリーを少しずつ変えてゆく。」
「女が女にあこがれ、そのあこがれが生きる力になってゆく、泣きたくなるような思い。私はそういう感情が好きだし、いくつも経験している。」
「女が女に、その社会的成功や美しさだけではなく、その魂において、生きる姿の強さと凛々しさにおいて、心を揺さぶられるほどの感動をもらうことはあるのだ」
この一編、実は「レズについて」というタイトルだ。
「レズというと、男の人が興味をもつのは肉体のカラミ的なものになってしまうが」
「女と女の間の愛情もまた、普遍性をもった感情のひとつであり、ひとりの人間を救う力にもなりうるものとして描かれていた」
けれど、評論家ウケはしない作品だった。特に日本では。
「女性同士の情感を評論の場にのせるだけの土壌が、まだ日本にはないんだろうか?」
その疑問のあとが、作家の文章展開のふるってるところ!!
「(同じく黒人のサクセスストーリーである)『ルーツ』に感動しながら、この『カラー・パープル』を綺麗ごとのメルヘンだと切り捨てるなら、そこに欠けているのは想像力。夢を見る力だ」
そして、キング牧師の有名な演説【I have a dream】を引用し、
「“私には夢がある。” この世で一番うつくしい言葉のひとつだ。」
「映画『カラー・パープル』は、キング牧師の夢の向こうにある世界だった。差別された黒人社会、その中でもさらに差別されてきた黒人女性が、女同士の愛情によって到達しうる、うつくしい夢を描いていた」
と結ぶのだ。1992年の文章。
四半世紀以上前、良くいっても「個性派」、ややもすれば「イロモノ」ととられがちだった「女性同士のチア、情感」の表現について、王道であるキング牧師の名言とつなげた提示が鮮やか!
どういった種類だろうと、女性同士の愛情、刺激、励ましあいって、あると思う。別に男性を排除する意図ではなく。
堂々として楽しそうな女性を見たとき
世間のものさし関係なく、自分らしく生きている女性を見たとき
「こういうの。ありなんだ!」
と思わせてくれる。
その姿に感動できる。
一歩、踏み出させてくれる。
女性同士の連帯が到達しうる地点は、今はまだ、この国では美しい夢にすぎないけれど、私たちは夢を見る力を持って、歩いてゆきましょう!
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18:50ごろ帰宅。サクは言いつけを守って、18時過ぎにちゃんとお風呂をためて入っていた。餃子を焼いて、出かける前に作っておいた鶏手羽ポトフと一緒に19時半に夜ごはん。