吉岡忍さん「なぜ、彼は人を殺したのか」 メモ その2
ノンフィクション作家 吉岡忍さんのめちゃすごいインタビュー、
「めちゃすごいけどめちゃ長いので備忘のためにまとめてみる」の後編。
まとめだけどちょっと長い(そして、備忘録なので雑)。
子どもの生育環境や、若者の労働環境の変化。
社会の「排除」の空気。情報と知識の違い。
本当に一読の価値あると思う。以下、要約。。
でも本当に一読の価値あると思う。以下、要約。
少年が殺した児童の遺体の一部を校門に置いた「酒鬼薔薇事件」。
事件が起きたのは神戸市のニュータウンだった。
生活しかない、もっといえば消費しかない「生活圏の街」。
そういう街にはお墓がない。
人は子どもの頃から、近くのお墓やお寺なんかを見て死を意識する。
そういうものがない、清潔で便利で整然とした街。
生活圏の街では、
子どもは、大人が働いているところや、
苦しんだり喜んだりする姿を見ることなく育っていく。
また、そこでは人々はお互いに無関心、無干渉。
そういう街では自分の中にブレーキを育てるのが難しい。
猫を殺すようなことから始まり、ブレーキが利かないまま、いろんな犯行を起こしていく。
事件が起きたときも、街の人たちは
「まさか自分たちのコミュニティーにそんなひどい犯人がいるはずがない。外から来た人間の仕業にちがいない」
といってパトロールをしたりしていた。
実は内側にグロテスクなもの、どろどろしたものを抱え込んでいるが、表側が清潔だから見えない。見ようとしない。
平成の凶悪事件の始まりにはそんな背景があった。
◆
その後の転換点は秋葉原の通り魔事件。
宮崎勤にしても酒鬼薔薇にしても、彼らには生きる場所があった。
たとえ「生活圏の街」であっても。
秋葉原事件の犯人は違う。
東北で生まれ、自動車部品工場や、警備会社など、派遣労働をずっと転々としていった彼には、定点というものがない。
若い彼らは、個人という顔のない労働力として、流れる砂のように漂っていた。
いつ切られるかわからない、もちろん蓄えができるような給料もない。
経済学でいう新自由主義というものだろうが、たまらない生活だろう。
一か所にとどまって何かを考えることがほとんどできない。
自分がなぜこういう境遇にいるのか、本人にもわからないだろうと思う。
それで秋葉原の犯人の場合、
トラックという、大きな力をふるえるものに乗って交差点に突っ込んでいった。
「自分は流れ流れているが、これだけのことができるんだぞ」
と誇示するように。
これは、恨みや借金が殺人や傷害につながっていた昔の事件とは違う。
被害者と加害者に接点がない。不特定多数。
そういった暴力は必ず弱い人のところへ行く。逆はない。
子どもや、障がい者や、自殺願望をもった若者など。
◆
そして、私たちが、起きた事件をどう解釈するか?
ということにも変化が。
実名がすぐ出る、顔写真がすぐ載る。
しかし
「こんなひどいことをやった奴は理解しなくていい、考えなくていい、隔離して抹殺だ」
という排除が基調になっている。
それはやがて、事件を起こしたわけでもないのに、生活保護を受けている人を攻撃するような空気にもつながっていったと思う。
もちろん、事件を起こした人間はけしらかん。ひどい。
でも、こういう犯人を作ったのはこの時代。この社会。
犯人を理解しようとすることなしに、
我々が生きている時代と社会を理解できるはずがない。
1970年代から「情報」という言葉が日常で使われるようになった。
情報とは、スマホで調べたようなこと。
右から入って左から抜けていくもの。
その瞬間だけ使えればいいもの。
情報は「知識」とは違う。
知識とは、自分で苦労して得たもの。
苦労して読んだもの。
足を運んで目にしたもの、話を聞いたもの。
実際に経験したこと。
情報ではなく、自分の中にある知識を使ってものを考えるというくせをつけることがとても大事だと思う。
事件を考えるとき、みんな被害者になることをおそれているが、違う。
加害者になることを恐れなければならない。
SNSでフェイクニュースに引っかかっただけでも、炎上に悪乗りしただけでも、あっという間に加害者になってしまう。
そのブレーキを自分たちでどう作るのかを考えなければならない。
弥生の二 / 車を買った
●3月某日: 夫が15年も乗っていた車とついにお別れしました。
初めて彼の車を目にしたとき、
「・・・・・・・・。この色は、コダワリがあって選んだの?」
と おそるおそる聞くと
「いーや? これ安かったから。おれ、車って移動手段としか思っとらんけん色とか何でも良くて」
と あっさり答えた夫(※ 当時は夫ではない)。
そんなにもコダワリ皆無の車に、結婚してからも、子どもが生まれてからも、延々と乗り続けた私たち(笑)。
引取業者さんの車に積まれてドナドナされていくキューブくんの後ろ姿を見送った息子に
「ちょっと悲しかった?」
と 聞いてみると
「あたりまえやろ!」
と 秒で答えた。
キューブくん…よかったね…コダワリ皆無の夫に買われたけれど、息子は君を愛していたらしい。
さて次の日、新しい車を迎えに行きました。
狂喜乱舞する息子。おいw キューブくんが泣くぞw
ディーラーといえばいくつか回ったが、いろんな営業さんがいてすごく面白かった。すごく勉強になった。
そして夫がなかなかのネゴシエーターであった。
本当に、年じゅう同じ温度の、ぬるい温泉のような人だが、
営業さんとの間にも、私(妻)との間にも力関係を作らず、フラットに、
かつ、情やムードに流されず、目標達成!
や、目標金額の設定もよかったのよね。
「ここまで下がったら、ここで買おう。下がらなかったら○○で」
と決めたのは、私です!(←どうしても自分も褒めときたいw)
早速、午後から乗ってみた! 前の車より座席が低く、窓のカットの仕方も違って視界がちょっと狭い。そして加速がすごくスムースかつ体感速度が遅い。こわー。練習せんば。
夜ごはん、かますの塩焼き、みそ汁、五目煮など。「いだてん」めちゃくちゃ面白い。シベリア鉄道の旅。昔の人はすごい、すごすぎる!
如月の十四・弥生の一
●2月某日: 天神で買い物し、そのまま歩いて平尾「リングラッチェ」へ。みらいカフェの主宰さんたちと打ち合わせランチ。この店は本当に美味しいからね~。うれしいよね~。楽しいよね~。5月にワークショップさせてもらうことになりそう。今の車、最後の運転。
夜ごはん、鶏の唐揚げ、ししゃも、ブロッコリー、ポークビーンズの残りなど。絵本『はるがきた』を読んだあと、「この感じ、何かを思い出さない?」とサクに聞いてみると、「うん。どろんこハリーな」と即答。だよなー!話が通じてうれしい(私も知らずに借りていた)。
●3月某日: 後藤さんの事務所へ。後藤さんもちょうどいてお話できてよかった。後藤さんはあいさつ回りに、私とK氏はそれぞれポスティングに。ぽかぽかしてきて暑いくらい。土地勘がほとんどないので要領がいまいちだが550枚配布。事務所に戻ってちょっとおしゃべりして帰宅。
夜ごはんは、焼きビーフン、肉まん、ししゃも、きゅうりとブロッコリーなど。日本アカデミー賞を見て湧き上がる。
●3月某日: 夫とサクはイオン(ゲームコーナーが主目的)に出かけ、私は成瀬さんのお手伝いで辻立ち2時間。だんだんコツがつかめてきた気がする! 1人ずつ目を合わせることだな。特に、バスや車の中の人。歩いてくる人には、ちょっとお辞儀をする感じで挨拶をする。「私に向かって挨拶をしている」と感じてもらうことが大事っぽい!
あー、こんなコツをつかんでも、選挙が終わればもう何の役にも立たないのだが、たぶん長い人生、またどこかで役に立つときがくるだろうw
その後、事務所でY田さんという方とチラシ折りなどしながらおしゃべり。すごく面白かった…! 世の中には面白い人がたくさんいる…!
午後、引き取り業者さんが来て車とお別れ。夜ごはんは、イカとシイタケ、ブロッコリーのアヒージョ風、あさりの酒蒸し、ポークチョップ、サラダなど。夫の力作! すべてがうますぎた…。『アド街』が天神特集で家族で盛り上がるw そして日本アカデミー賞の録画をリピートするw
如月の十三
●2月某日: 風邪悪し。鼻と喉の症状がひどく睡眠の質、きわめて低し。午前中いっぱいダウン。午後は原稿や各方面と連絡しつつ、夜に備える。
今夜はユキさんにインタビュー。タイ料理のお店でごはん食べながら。おもしろかった…! ユキさん手作りのおからクッキーをいただく。役得としか言いようがない~!
サク、明け方5時過ぎ、一人でトイレに行く。テンテンと夫にしてはやけに軽い足音が近づいてくるので目が覚めたらサクだった。「だいじょうぶ?」「うん」そしてすぐに寝入ってた。頼もしい。
●2月某日: 風邪、あまり回復せず。少し歩いたり運転したりしてみるが、昼ごはんをつくる気にもなれず。あ、先日、取材を受けた1000人TVの動画がyoutubeにアップされた。もう1回貼りまーす
懐かしのテレフォンショッキング的に友だちの輪をつないでいく、3人目に呼んでいただきました。
こーして見るとミョーになれなれしく(ヌードの話まで!)しゃべくってるけど、初対面ですw
プランナーの 中村 修治 (Shuji Nakamura)さん、「怪しい者じゃありません」「いちおマトモな奴です」と連呼するのが逆に怪しい?と思わないでもなかったですが(笑 嘘です)、
私 「若いころ、誰(作家)が好きだったんですか?」
中村「えーっ、恥ずかしい・・・大江健三郎」
と言いながら真っ赤になった顔を手で覆っていたので、この人は信用できるはずです(笑)
大江健三郎はいいよね! そして恥ずかしいよね😆
中村 洋子 (Nakamura Yoko) さんからのご紹介でした。光栄です。
さて、私から紹介する人は・・・? ぜひ動画でごらんください!
夜ごはんは、野菜の肉巻き、白菜スープ。夫は飲み会。帰宅後、「東京発のもつ鍋屋に行ってきたんだけど、いまいちだった」と報告しながら、ちょっとうれしそう。福岡大好きっ子あるあるやなw
●2月某日: 朝、子どもたちを見送ったあと近所のお母さんと話し込んでる間に夫が出勤し、気づくと家から閉め出されていた…。そう、カギを持っていなかったんです! 2.何キロか歩いて夫の会社まで行き、カギと小銭をもらう。このくらいの距離で、しかも夫が会社にいるときでよかったよ…。ちなみにこういうポカは初めてではないw
で、風邪ぐあいが思わしくない…というか、副鼻腔炎に移行しそうな予感がしたので病院へ行く。待ち時間けっこう長かった。夜ごはん、ポークビーンズ、白菜スープなど。ポークビーンズが給食とかぶったらしい。なんという確率w サク、逆立ちに凝っている。
吉岡忍さん「なぜ、彼は人を殺したのか」
めちゃすごいインタビューだった。長いけど一読の価値あり。ほんと長いので、備忘のためにいくつかの切り口からエッセンスをまとめたい。
話者はノンフィクション作家。幼女連続誘拐殺人事件(宮崎勤事件)、神戸児童連続殺傷事件(酒鬼薔薇事件)、オウム事件、秋葉原通り魔事件など数々の凶悪犯罪を「加害者」にこだわって取材している。理解し難い存在を排除せず知ろうとすることが、社会を知ることにつながるからだ。
【歴史の蒸発】
加害者を取材して気づくことの1つが、「歴史の蒸発」。
日本とアメリカが戦争をしたことも、広島に原爆が落ちたことも知らない。
人間は誰でも、グロテスクな妄想をすることもある。
けれど、たとえば戦争のことを知っていれば、
戦争という場におかれた人間がどれだけ残虐になれるか、どんなに悲惨な目に遭うかわかる。
そして、今生きることの命のかけがえのなさもわかってくる。
それが「脳内で考えても実行はしない」ブレーキになるのだが、加害者にはそういう歴史感覚が欠如していて、そのまま事件に突き進んでいってしまう。
オウム真理教の信者もそうだった。
彼らは高学歴。核戦争のことはとてもよく知っていた。
彼らの教義書を読むと、例えば「現在のアメリカやロシアの核の状況」まで書いてある。
しかし、実際に広島や長崎に落とされたときどれだけ悲惨なことが起きたのか、なぜ原爆投下のような事態になったのか、そこにはまったく触れていなかった。
日本で、世界で、戦争において人間がどんな愚かなことをしてきたか、彼らはびっくりするほど知らない。何の関心もない。
学校の先生は、教えたつもり。
親たちは、知っているから子どもに伝えたつもり。
地域は、地域学習やったつもり。
でも、彼らは全然、知らない、理解していない。
100年もたっていない、親たちが生きた時代のことなのに何も知らない。
日本のこの教育力のなさは、想像以上にひどいことになっている。
(以上、まとめ 終わり)
◆
…と、吉岡さんは加害者に限定して語ってるけど、不肖わたくし「子育て世代のための歴史勉強会」主宰者としては、この21世紀、歴史の風化はもっともっと広範囲に及んでいると感じている。
敗戦(終戦)の日はいつですか? 原爆投下はいつですか?
とたずねて、サラッと出てこない人は全然ふつうにいる。たくさんいる。
別に日付が絶対重要ってわけじゃないけど、
戦争を経験した人にとっては、わずか4~50年後に同じ日本に生まれた人たちが「日付すら覚えていない」というのは相当ショックなんじゃないだろーか?
子どもを育ててる親でもそうなのだ。
先生だってそれに近いもんがあるだろう。
これじゃ、子どもたちに伝わらないのは当然だよね。
「中国の脅威が」とか
「9条では国を守れない」
とかいう若い人(子育て世代含めて)もたくさんいる。
確かに安全保障については現実的に考える必要があっても、
戦争の歴史を知ったうえで、そういう勇ましいこと言ってるのかな?
…というと、知らない人がほとんどなのだ。
実際に戦争になったとき、
10代の少年すら戦場に送られたこと、
魚雷にくくりつけられて特攻して死んでいったとか、
フィリピンやミャンマーやガダルカナルのような「どこ?」って場所まで連れていかれて、戦闘以前に飢えや赤痢やマラリアに苦しみ抜いて死んでいったとか
戦後、浮浪児となって駅で餓死したり、丸裸で収容されて人間扱いされなかった子どもたち。
生き延びても何十年も「戦災孤児」とか「被爆者」だという理由で差別されてきた人たちとか。
何百万人もだよ。
それが戦争だ。
「日本の教科書は自虐史観だから~」 とか言ってる場合じゃない。
別に日本人だけがことさら残虐だったわけでもないから、
「自虐史観で自分まで傷ついちゃう~」
みたいなナイーブな人は、
村上春樹の小説(『ねじまき鳥クロニクル』や『海辺のカフカ』あたり?)なり、
ハンナ・アーレント『全体主義の起源』なり、
フランクルの『夜と霧』なり、
他にもいろいろあるよね、
読んだり見たりしてみるといいんじゃないだろーか。
無知や無関心、傷つかないための都合いい解釈、、、そういう空気がどんな悲惨な結果を生むかわかる。
(あ、お願いだから『永遠のゼロ』とかで歴史を学んだ気にはならないでくださいね。あれはどこまでもカジュアルなエンタメだから。)
余力があれば他の切り口からもまとめたい。
『冒険者たち ~ガンバと15ひきの仲間~』 斎藤惇夫
児童文学。すばらしくおもしろかった!
- 作者: 斎藤惇夫,薮内正幸
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 10人 クリック: 181回
- この商品を含むブログ (67件) を見る
ただひとつ。
最後、XXがXXXしてXXXしたのは、いただけなかった。
ガンバがXXXするためにそうする必要があったんだろうけど…。
21世紀の子どもたちにこの展開はなじまないし、見せたくないなと思う。1972年刊行の本だから、当時のジェンダー観としてはしょうがないんだろうけどね。
(ネタバレ回避のため伏字にしてみました😆)
でも、だからといって避けるのはもったいない!
文章もストーリーもディテールもすばらしく、ぜひ子どもたちに読んでほしい。
性別を問わず楽しめるはず。
個性豊かなネズミの仲間たちがぶつかりあいつつ協働し、勇気と知恵をふりしぼって強大で獰猛なイタチと対決していくまで。
1章1章にスリルやカタルシスがあり、どんどん引きこまれていく。
大人が読んでもかなり長い物語だけど、
その分、読みごたえがあり、読後の達成感も大きい!
あるていど活字を読み慣れている子なら夢中になって読破できるんじゃないかな。
ネズミたちが「名は体を表す」になってるのも面白いんだよね。
ガンバ、マンプク、ヨイショ、ガクシャ・・・
あたりは子どもにもすぐわかると思うんだけど、
イダテン、バレット、イカサマ、バスとテノール
あたりは、何年かあととかに、別のきっかけで
「ああ、だからあの子は“イダテン”だったんだ、“バレット”だったんだ・・・」
とわかるんじゃないかな。
本や映画(や、今ならゲームとかもそうかな)って、
そうやって世界と重層的につながって味わうためのツールにもなるなと思う!
如月の十二
●2月某日:
お昼は、夫が長崎で買ってきた「みろくや」のちゃんぽん。これ大好き。夕方、ランニング6.5キロほど。夜ごはんは、キャベツのメンチカツ、ひき肉のフィトチーネ(?)、イカ、うるめいわし(?)など。食材大量発注の責任をとって(?) あれこれ作る夫であった。
サクお手製のプラネタリウム上映。夜、暗くした天井に、オリオン座やこぐま座がきれいに映った。おお! 本人も大満足。オリジナル漫画「トビハネくん」の執筆も3巻目。巻を追うごとに、コロコロコミック臭が増していっているw
●2月某日: 風邪を引いたっぽい…。とりあえず、昨日からの約束で家族でボーリング。1ゲーム目の7投目くらいからボールが重く感じる。別に風邪のせいではなく筋力とか加齢とかの問題だと思いますが(笑)。2ゲーム目のほうがスコアが上がるサクさん、若いね。80前後まで乗せてくるようになって、抜かれるのも時間の問題やなw
近くでラーメンを食べて、私は某公民館で、わが2区選出の代議士いなとみ修二氏の国政報告会へ。統一地方選に向けて稲富氏が言ってたのは、水道民営化の件。
国会ではすでに強行採決により成立しているので、止めるには各自治体の議会が頑張るしかない。つまり民営化に反対する野党の議席数が必要だと。
民営化すると、政府と癒着する外国企業への委託によって、料金高騰や水質低下につながる可能性がある。「水は全員の生活に直結。ロープウェーどころの話じゃない」とのこと。なるほど、これは争点としてわかりやすいなーと思う。
夜ごはんは、アジの干物。豚汁、おからなど。
辺野古基地建設のための埋め立てについて、沖縄の県民投票の結果について。
結果は72%超が「反対」。投票率は52%超。
出口調査の結果が興味深い。18歳、19歳は圧倒的に反対が多いのが、20代になると、ぐんと賛成が増えるのです。
如月の十一
●2月某日: 午前中、成瀬さんの事務所で用足し。各所、連絡事項大忙し。合間にたまってた『3年A組』の録画を。夜ごはん、さばみそ缶のトマトドリア。事前、夫が非常に不安視してたけど(笑)おいしくできたっちゅーの! サクは最近、体育でやってる「ボールけりゲーム」が楽しいらしい。
●2月某日: 朝から成瀬さんの「引き回し」。私のママ友を中心に15人ほどリストアップし、おたずねしてまわる。やはり仕事等で不在も多く、会えたのは片手の指ほどだけど、やっぱり実際に会ってお話するって大事なことだよね。そして両方を知る紹介者がいたほうが絶対イイ! 学び多し。
夕方はどんぐり文庫。詩集「のはらうた」より、冬眠からさめたクマちゃん、パペット人形とともに。ストーリーテリング「まめこと鬼」、絵本「みかんのひみつ」。夜ごはんは、すき煮~!
●2月某日: いろいろ事務仕事。名刺の発注や振込とか。冷凍便で干物と肉が大量に届く。夫よ、我が家の冷凍庫の容量に見合う発注をしてくだされ・・・全部収納するのに20分くらいかかった。
サク、【ストローでこんにちは】という図工の授業で作った作品を気に入ったらしい。『ヘビ vs 鳥』という、ストローを引くとヘビが鳥を襲う劇場w 「動画をとれ、とれ」というので 作品だけを撮るのかと思いきや、顔出しで紹介から始まるところが動画時代の子どもよのう…。
夜ごはんは、冷凍庫からあぶれた大量の手羽元を利用し、大量の野菜もごろごろぶち込んで作ったポトフ。
『いちねんせい』『どきん』 谷川俊太郎
小学校にはお決まりの「音読」という宿題。いつもはハナから放棄している息子(新 小3)が、2日連続でやっていた(たぶん3日で終わると予想)。(※2019.4.11記ス)
国語の教科書の最初に載っている「どきん」
聞いていて面白かったのが、本人は普通に読んでいるつもりのようだが、明らかにヒップホップ調(笑)
今どきの子ども、こういうrhymeを見ると、このリズム感が体から出てくるんだなあ。我が家、そこまでヒップホップ聴いてるわけじゃないのに。
息子は割と詩が好きらしい。工藤直子さんの詩集『のはらうた』も、私の本棚にある銀色夏生もパラパラと見ているときがある。息子に限らず、子どもはけっこう詩情を解するものです。小学校や家庭文庫の読み聞かせでもそう感じる。
今回の音読の「どきん」も割と気に入ってるらしく、中でも
「いんりょくかんじるねえ みしみし」
のところが特にイイと言う。
「谷川俊太郎って、『いちねんせい』を書いた人だよ」と言うと、「ああ! たしかににてる!」と大きくうなずいていた。
この詩集、和田誠の絵がいいし、学校のクラスで読み聞かせるのも楽しい。おすすめです。
その中で、息子が一番大好きだった詩がこれ。↓↓↓
「あな」
はまべに あなひとつ
のぞいてみたら カニがいた
みちで見つけた あなひとつ
のぞいてみたら ひとがいた
へいにあいてる あなひとつ
のぞいてみたら おこられた
からだにあった あなひとつ
のぞいてみたら うんこさん
そらにぽっかり あなひとつ
のぞいてみたら まっくらだ
◆
結論: 息子が好きなのは う ん こ
それはともかく、谷川俊太郎ってすばらしいよね。
如月の十 / 「1000人会議CF」に出演、お話し会
●2月某日: 午前中、成瀬さんのビラ配り、Nさん、Kさん、Hさん一緒。多少の土地勘はあるつもりの場所だったが、想像以上のアップダウン&ラビリンスのコースでいい汗かいた。私ってポスティングに向いてると思うw
急いでご飯たべて大名、中村さんと待ち合わせ。『1000人TV、ゴールはタモさん』という面白そうな企画の3人目にご指名を受けるという光栄な機会。
中村さんは、ああーこういう人が大きい仕事してきたのわかるな、って人だった。えらそうなところが全然ないのだ。若いころ何読んでたんですか?って聞いたら「うわあー恥ずかしい。大江健三郎」ってめちゃくちゃ顔を赤くして言ってたのがツボだったw どうぞごらんください!
いつもの店でハーブティ買って帰る。サク、昨日の科学館に触発され、熱心にプラネタリウム(もどき)を作って披露する。夜ごはんは、白菜と肉団子のスープ。キャベツとブロッコリーのマスタード炒め。
●2月某日: 3年生、4年生、そして支援学級の「学年おはなし会」。私のメイン担当は、3年生向けに『しっぽのはたらき』を大型絵本で。ほか、6人でやる手毬歌「いもにんじん」と、かわいくて大好きな絵本『まちにはいろんなかおがいて』の補助。
総じて、子どもたちの反応はよく、先生たちからの野暮な制止やまとめもなくてよかった(笑)。代表さんが最初の挨拶で「先生方も一緒に楽しんでくださったらうれしいです」といったのがよかったのか?
終わったあと、メンバーでそのまま反省会。このとき、決して反省は多くなく(笑) あれが良かったよね、これが良かったよね、子どもたち、こういうリアクションしてたよね・・・などなど、本当に子どもたちが好き、読み聞かせが好きという感想であふれるのが、いい。こういう親たちは、学校の先生とはまた違った目線で子どもたちを見ているもので、それってとても大事なことじゃないかと思うのだ。
行き帰りにサクのクラスの前を通って、様子をチラ見するのもいい。しかし今日は8時半集合、帰宅は2時半で、ちょっとした仕事ですよねこれはw
夜ごはん、ネギと豚肉としめじ炒め。ブロッコリー。おから煮。夫と飲んで夜更かし