3/25 毎日新聞 「福島・南相馬に書店を開く柳美里 / 「時代の風」藻谷浩介

●3月某日: 今日は朝から新聞読んでうるうるしてた。

facebookより)
日曜日の毎日新聞に掲載される長編ルポタージュ「ストーリー」。毎回読みごたえがあるんだけど、今日のもとてもよかった。思わず朝から泣いてしまった。芥川賞作家の柳美里。正直なところ、私もその名前で数々のトラブルを思い浮かべる人間の一人だ。でも、とりあえず彼女の「今」を見てほしい。

原発事故のあと現地を訪れるようになった柳美里は、2012年3月から臨時災害放送局南相馬ひばりエフエム」でラジオ番組をもった。「ふたりとひとり」南相馬に縁のある2人の話を一人で聞く。「ふたり」が知り合った経緯、震災の瞬間や避難生活、昔の暮らしぶり・・・。とりとめのない雑談も多い。

「当たり前だった日常の記憶こそ住民が生きる糧になる。私はよそ者だから本音を話しやすい面もあるのだろう。マスコミは悲劇や美談がなければカットするが、私はそうじゃない」
この記事のため取材に行った新聞記者も、気づけば自分の体験や葛藤を話し込んでいたらしい。

この記者はTwitter
「ラジオ番組で約600人もの南相馬の方々のお話を傾聴してきた柳さんだけに、どんなボールを投げても柔らかく受け止めてくれるのです」
と書いていた。

3年後、柳さんは鎌倉の自宅を引き払い、家族で南相馬に移住。原発から20キロ圏内の小高駅から徒歩3分の場所に構えた自宅で、来月から書店を始める。なぜ書店なのかというと、小高駅を利用して通学する高校生が立ち寄れる場所を作りたかったからだという。電車は1時間に1本しか来ない。カフェとミニ図書館も設ける。仙台行きの終電が出る21時20分まで店を開ける計画。

去年のクリスマスには、自宅敷地内の倉庫でイベントを開いた。アナウンサーによる小説の朗読、ピアニストの演奏、前衛舞踊……。150人ほどの住民が集まり、みんなでクリスマスソングを歌った。

「除染に伴う汚染土を詰めた黒いフレコンバッグの山を見て、絶望する人がいます。気持ちがふさぎがちな小高で、美しいものに顔を向けてほしかった。ここから奇跡のような物語を始めたいのです」
人々の話を聞き、事件性やキャッチーさよりも「雑談や日常の記憶」を大事にしてきた数年間がベースになっている彼女の行動にとても共感する。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひリンク先の元記事を。(あっ、掲載から一定日数たつと、有料記事になるのね・・・💦)

mainichi.jp

facebookより、その2)
どうも。新聞記事を紹介するマンです。

今日の第2弾は 藻谷浩介さん^^ が毎日新聞『時代の風』欄に寄せたコラム。私なんぞが要約するのは恐れ多いので、どうぞ元記事をごらんください。森友問題を起点に、辺野古問題、そしてアベノミクスによって景気は回復したのか否か…?まで明快に述べておられます。決して多くない文字数で、藻谷さんの俯瞰した視点、地理オタクぶり、そしてご専門の人口問題への精通までも堪能できる文章はさすがです・・・

mainichi.jp

・「部下の不正はトップの責任」「情報が上がってこないトップは監督者失格」が世界の常識。
「首相は知らなかったので責任はない」という政権の開き直りは日本の国家ブランドをどんどん毀損(きそん)している。

 

・国会での「知らなかった」「知らなかったはずはない」の応酬、いつまで続けるのか。野党はなぜ「知らなかったのであれば、むしろそちらの方が問題だ」と指摘しないのか?

 

・「アベノミクスで5年間に就業者が250万人増えた」「いや増えたのは主に非正規雇用だ」というだけの応酬もピンボケ。増えたうち、211万人は65歳以上の高齢者。それ以外の39万人の内訳は、女性が109万人増で男性が70万人減(で差し引き39万人増)。
つまり、「一億総活躍」の名のもとに、高齢者や、出産退職した女性の再雇用が増加したのは素直に評価すべきだが、景気回復で雇用増というなら、64歳以下の男性の雇用も増えるのが筋ではないだろうか?

 ◆

藻谷さんの新聞への寄稿は、「数字を読む力」「グローバルな視点」だけでなく、歯に衣着せぬ舌鋒も見どころです。今日の

・野党や反政府の新聞への非難を繰り返す論者がいるが、都合の悪い情報がトップに上がらない体制はまるで戦前の大本営だ。挙国一致はむしろ国を弱くするものであり、反対勢力がいてこそ社会は健全化するというのが民主主義の基本原理。大政翼賛が好きな方々は、民主主義ではない外国に移民されてはいかが?

という文章は、ちょっと政権与党や体制を批判するとやたら「ここは日本だ」「気に入らないなら日本から出ていけ」という決まり文句を繰り返す愛国ネトウヨ系の人々に対するウィットに富んだリプライだと見た(笑)。

ちょうど一年ほど前、森友問題が報じられ始めたころには、やはり同じく新聞への寄稿で

・現政権は権威主義的な道徳観を推す面々で構成され支えられ、そこにすり寄ってうまい汁を吸う連中も増えている。幼児に国家主義・排外主義的な思想を教えつつ(←エミ註: 森友学園のことね。幼稚園児に教育勅語を暗唱させ「安倍総理ばんざい」と言わせていた)、国民の財産たる国有地を破格の安値で入手して開き直る人間が表に出たのは必然の流れでは?

 

・世界中に排外主義が蔓延し、「自国中心主義者」たちの間に「反グローバル」というグローバルな連帯感が生まれている皮肉。日本も同様だが、八百万の神々を持つ国に生まれながら他者を排除する世界観に染まること自体、すでに日本の本流ではない。

 と、政権や排外主義者を痛烈に批判する文章を書いていた藻谷さんです。
恐れ多いとか言いながら、やっぱり長々と書いてしまった・・・(笑)

弥生の十六

●3月某日: 朝起きたら、ゆうべ行方不明になっていた嗅覚味覚が回復してる! 気分もかなりいい。わーいわーいわーい。朝食ビュッフェ、美味しく食べられた! 「医食同源」をコンセプトにしているというこのレストランの食事、なかなかいいのだ。でも、8時半過ぎにしか入れなかったので、パンがバスケットに残っていた分で最後だったらしく、ごはんからいってた私は逃してしまった~。ま、いいけどさ。ごはんお代わりしたし。夫とサクはゲットしてた。

今回は夜のパスポートみたいなのだけしか買ってなくて、今日はハウステンボスには行かない。とサクにはあらかじめ説明してたんだけど、すばらしいお天気だし、目の前はもう園内だしで、今日も行きたがるよね。でも、「あー、今日もいきたかったなー」くらいで、ギャーギャーいわないところが小学生だな。

今日は嬉野に寄って温泉に入って帰る計画。中心部からちょっと外れたところに、予想を超えるすてきな家族風呂がある宿があった。露天で、すごく広い。サクのテンションマックス。テラスと温泉を行ったり来たりし、しゃべりまくり、口笛吹まくり、もちろんアキラ100%もやっておりました。

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(子ども用の椅子でおすましする人)

夜ごはんは、手羽元の照り焼き、五目焼きそば、生ハムとサラダ。みんなで早く寝る。

『西郷どん』 第18話 「流人 菊池源吾」

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海に沈んだ西郷どん。このドラマ世界ではやっぱり、正助が助けたのね。かなり沖合まで行ってたように見えたけど、ちょうどよく浜近くに流れてきたのかしら? まあいいや。月照さんは早、心肺停止してたのか、あるいは敢えて蘇生措置をとらなかったのか、ドラマではビミョーに曖昧にしてると思いました。でも、西郷だけが蘇生したのは事実だもんね。事実だって、敢えて蘇生させんやったのかもしれんけどね。まぁいいや。

ともかくこのドラマの世界では何が何でも西郷に生きてほしい、そのためなら久光に蹴られるなんてへでもない大久保なのに、そうやって助けられた西郷はめったくそ自暴自棄になってるという・・・。なんか正助どんがかわいそうになってきますよねw あんなに必死に助けたのにw 

とぅまの刺青を侮蔑のまなざしで見つめ、彼女が供した膳をひっくり返す吉之助さぁ。おめー、どうしちまっただ。! 誰にでも優しく人がよく、とりわけ貧しい者や女子供といった弱き者には情けをかける男だったでねーか(何弁?) ってがくんがくん揺さぶりたくなるくらいの人物豹変・・・

と思ったら、砂糖をなめて殺されかけた子どもを助けました。ほ。そうでなくちゃね。てか、近藤芳正があまりにクズい役で泣けるわ。奄美大島は薩摩に輪をかけて貧しい島、というのは史実だし、「お殿様は民のことをどれだけ考えていたか・・・」と言われたとぅまの「自分たちは民にも入ってなかったんだ」というリプライは非常にパンチがありましたけど、なんつーか、自分ちもかなり貧しく、薩摩の木っ端役人時代にも極貧生活というものを肌身で知っていた西郷さんが、いかに江戸の水に磨かれたからって、想像力が・・・。うーん。

貧困を描くときはバッチリ描くけど、そうじゃないときは…っていうリアリティラインがふわふわしてるのは否めないこのドラマではある。

とはいえ、二階堂ふみはやっぱりすばらしい! 奄美大島にとぅまという女がいたとしか思えない。『翔ぶが如く』のときの石田えりもとても印象に残っていますが(年齢w)、それから30年を経て、あたらしい愛加那の誕生はめでたいことです。歌もいいし。海に向かって「あの男に災いをー!」みたいなのもいいし。方言でいうからってのもあって、禍々しくなくて何か素朴なんだよね。

何より、私は奄美に行ったことがないし、まして160年前の考証はわかんないけど、薩摩と400キロ離れて、言葉はもちろん、気候も地味も植生もだいぶ違う土地なんだっていうのがすごく伝わってくる映像表現で、よかったわー。見終わったあと、薩摩や奄美など南国の民俗について言及してる文献を、家の本棚に探したもん(ちょぴっとしかなかったけど)。

第一話で、「わー ここは南国なんだ」と思わせた薩摩の映像。それよりさらに南の奄美。日本列島は広い。そして多様性を持っている、というのを直感的にわからせる。それにしても、モーターもついてない船で400キロも島流しにしてたって(東京の八丈島とかもそうだけど)人間は、私たちが想像する以上に、はるか昔からスケールが大きいんだよね。

 

弥生の十五 / 変なホテル、再び

●3月某日: 修了式。午前中しか時間がない! To do、計画分をこなせないうちにサクが元気に帰ってきた。担任の先生とのお別れで、クラスの7,8人が泣いたらしい。すごいね、今の1年生って。女の子たちが体育館(離退任式)で泣き出し、クラスに戻ってから泣いた子もいた、とのこと(「サクは泣いた?」「ぜんぜん。くちぶえふいてた」いいねw)。

昼ごはんを食べて、一路、佐世保へ~! 春休み開始記念、一泊だけだけど旅です。わずか3か月ぶりにハウステンボスを再訪することになってしまったよ・・・ふう。

前回の訪問後、宿題の絵日記に書いたのはもちろん、家でお手製のガイドブックを作ったり、アトラクションでやったゲームもお手製したりしながら、「またいきたいなー」「いきたいなー」と情熱を燃やしている子どもを見ていると、とーちゃんもかーちゃんもほだされました。ま、無邪気に一緒に旅してくれるのも小さいうちだけってもんで、大人が行きたいところには、10年後15年後に行けばいいもんね。

数日前、「また行くよ」と告げたときのサクの反応は、まあ見ものでありました。

宿泊先は、こちらも子どもが好きな「変なホテル」。前回とは違う棟の2階のお部屋。

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さっそく、鎮座しているおしゃべりロボット「チューリーちゃん」に話しかけ、音声認識してくれたりしてくれなかったりな反応を楽しむサク。

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私は風邪具合が悪く、発熱してきてる感じがあったのでカロナールを服用。昼間とうってかわってぐんぐん気温が下がるハウステンボスに備える。

巨大迷路「メイズ」を行ったり来たりのすえ1時間近くかけて完全クリアし、ぷらぷら歩いてチューリップや風車を見たり店店を物色したり、夜ごはんは運河を巡る舟を見ながら佐世保バーガーを食べ(寒い!)、釣りゲームをリピートして大物を釣りまくり、プロジェクションマッピングのショーを見て(確かに3D感あった!)、TDLの8倍…いや12倍くらいショボいパレードを見て(牧歌的でかわいいといえばいえる。セグウェイに乗ったお姉さんやおじさんが子供たちとハイタッチや握手をしてくれる。サクもはにかみながら次々と握手していた)、ロボットの館に長居し、観覧車に乗ってイルミネーションのパノラマを見て・・・寒かった!!! でも、まぁ確かに「テーマパーク」っていう楽しさはあるのよね。

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サク、夫のiphoneで写真を撮りまくる。プリントアウトして、新しいガイドブックを作るという目論見らしい。

弥生の十四 / 市議会ヒヤリング

●3月某日:
facebookより)

行ってきました、福岡市議ヒアリング(傍聴)ツアー第2回! 今日は寒かったですね…。

本会議ではなくて「条例予算特別委員会」という会議だったので、先月に続き、本会議場に入れなかったのは残念でした。でも先月の審査会?とは違って、市議会議員さんは(基本的に)全員が出席、対する市職員側の中心には高島市長が座って、みずから答弁する場面も見ることができました。

それで今からとてもミーハーな発言をします・・・🔥
高島市長、声がイイ❗❗❗」
いや、当然なんですけど。アナウンサー時代から知ってましたけど。

この声の良さは、
思わず「言ってること、全部正しい! 善意! まっすぐ!」って盲信しそうにもなるし
聞きようによっては「声が良すぎて内容が入ってこない! てか胡散臭い」
って感じる人もいそう。

いや、もちろんどちらも極論で、ちゃんと言葉の中身を吟味すべきなのは言うまでもありませんが💦 ナマで聞くとそれぐらいインパクトありました。さすがプロ・・・

今日は、議員の方が各自の持ち時間内で質問し、市側が受けるという質疑が行われていたのですが、私たちが行った時間は、ちょうど女性議員の方が質問に立っていました。

市議会議員62人中、女性議員は6人なので、すごい確率~! ラッキー✨

その内容は、またあらためて投稿したいと思いますが、
ひとまず、その議員さんと、直接お話ができたことを報告いたします❗

共産党の星野美恵子議員。
聞いてみると、なななんと、彼女は議員生活、通算7期目!

初当選は32才だったそうです。当時、お子さん二人はまだ小さく、また、1期目で3人目を妊娠。
すると、当時、タバコの煙モクモクが当たり前だった委員会室が禁煙になったんですって。
しかも、禁煙を提案したのは、自民党の議員さんたちだったそうです。
「今から40年近く前。禁煙になるなんて、全国でも異例だったんですよ~」
とのこと。
いい話じゃないですか~!
党派を超えて、人と人とが仕事をしているんだなあと感じました。

今日は大人だけでの傍聴だったので、「子連れではなかなか食べられないものがいいね~」ってことで、台湾の担々麺がウリのお店でランチしましたよ~😎😋

 

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次回は、市議会開催に合わせて、6月に企画したいと思います。
ぜひお気軽にご参加くださいね~!

 


一緒に行ったNちゃんといろいろ話せたのもよかった! 
傍聴した内容についてはいろいろ思うところあり、もっと整理して書きたいんだけどもう春休みに突入してしまう~! 

さて、昨日、「あれ?もしかして…」と思ってからハイスピードで、風邪が悪化中。てか、昨年末くらいから、ハイスピードで体調を崩しているわたくし。母にも年齢を心配された。逆だろw 

帰宅したサク、「さいあくのニュースがある」と言う。明日の修了式&離退任式を前に、担任の先生が転勤になることが判明したらしい。そっかー。2年生になればクラス替えがあり、担任の先生も変わることはサクも先刻承知のはずだが、学校からいなくなることを「さいあく」は言葉のあやだとしても淋しく思うのだね、と感じ入る。便箋1枚分のお手紙を先生にしたためた。すると、サクが横に来て「おっ。先生にかいてるのか? いいね、いいね。あー、H先生の花マルをもう見られなくなるのか…」と言っていた。

夜ごはんは、鶏つくねと野菜のスープ。夫が佐賀への日帰り出張のお土産に買ってきた美味しい肉まん。

 

弥生の十三 / 【Life is mine】『ナイーブ GO ON !!!』なサニーデイおめでとう

●3月某日: 
facebookより)
ハッピーバースデイ、サニー!
サニー安田さんが自分の誕生日に自腹でライブハウスを借り切るイベント「サニーデイ@清川キャバーンビート」に行ってきました。

雨が降ってもサニーデイ
冬の寒さでもサニーデイ
楽しかった! 

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(歌姫こさいみなみさんとサニー)


最初に私がサニーさんをお招きして(徹子の部屋的に)、20分ほどトークショー(笑) けっこう盛り上がった。ナイーブの話がしたかったの。分別なんてクソくらえ!って思う時がある。今度詳しく、【Life is mine】に書くね。(→書いた。)

若いころからいろんなライブ見てきたけど、席がお誕生日会形式になってるのも、主催者が撮った映画が上映されるのも初めてだったかも。
映画が好きな人が撮る映画! スリリングな内容なんだけど映像と音楽が心地よくて浸れる。女の子二人がめちゃくちゃ素敵だが、その分(?)カズキさんかわいそうすぎだw

ライブもすごいよかった。キャバーンビート、音がいい・・・!
魂の詩人、Good Night,My Kittenさん。言葉の奔流! ところどころクスッとかわいい。

チャーリー林さん。リズムが気持ちいい~! サニーさんが合わせるギターの音がかなり個性的だった気がするけど不思議とマッチしてた。
マークロウ。コーエンのハレルヤとボウイのジギースターダスト。なんて俺得な選曲…! 
そして、こさいさん。英語わかんない私でも、言葉の力みたいなのを感じる。
最後にサニーさんが「水曜日」とか「朝食に花を」とかを。

みんな、声がいい人たちだった~。楽器の音もいいけど、声と歌を堪能できるライブだったな。
ライブを見ながら飲むお酒ってホントおいしいよね。

夫とサクはドラえもんの映画を見に行ってた。サクが見たいと言い、楽しんだには楽しんだらしいけど、さすがに2時間は長かったようです。子供向けの映画は1時間でいいよね。どこに要望出せばいいのか…。

 

弥生の十二 / 2本立て、デンマーク勉強会 & ママの会

●3月某日: 
facebookより)

台湾からお戻りになった王さんの主宰、「世界の女性を知る会」に参加してきました。今回のお題はデンマーク
というわけで、はい、またこの記事にリンクを貼る時がやってまいりましたよ(第1弾)

友人茉莉ちゃんから聞いたデンマーク研修の話をまとめて、書かせてもらったものです。あれから1年半ですか。ブログってこうして振り返れるのが便利ですね。

今日オオッと思ったのは、デンマークって、女性参政権スタートからもう100年経ってるんですって!

ここで歴史オタク(私)からの問題です。
1915年。そのころの日本ってどんなだと思います? 大正時代ですけども。
なんと、男性にすら、まだ選挙権がない!!
華族とか、お金持ちの人以外は。)(日本の普通選挙法(男子)施行は1925年です)。
しかし、それから100年経ってるんだからもうちょっと進歩したいものです。

最近のデータ。女性議員(国会)の割合。
デンマーク、37%。日本は、9%ですよ。
世界には、女性議員が3割を超えてる国が、40か国もあるのに。儒教の考え方が根強い韓国ですら、17%なのに。日本…。悲しいよ…

「クレヨンハウス」の落合恵子さんが書いていたこと。
帰宅後、確認しました(これもブログに書き留めてました。ブログ超便利!)

「女・子どもというのは、別の問題ではなくクロスしたテーマ。
 子どもの幸せのために母親は「母」であることだけを考えろ、というのも違うし、
 母親が、女性である自分を優先しすぎて、子どもが犠牲になるのも違う。
 恒常的な男性社会の中で、 “女と子ども” という、声の小さい側が、互いの権利の食い合いをしなければならない社会構造を変えたい。」
これなんですよ。

今日も、放課後の学童保育について、
「子どもたちを思い切り遊ばせてあげたい。でも、帰宅時間が遅いことを思うと、学童で宿題させないといけない」
というジレンマの話が出てました。まさに、女性と子どもの権利の食い合いですよね。

こういうのを変えていくには、やっぱり、座して待っててもダメなんだよね。
デンマークでは、すでに100年以上前、女性たちが2万人も繰り出してデモをしてたそうです。デンマークって、総人口500万ですから。すごい割合!

「私たちの問題は、社会問題。私たちが声を上げて、社会に訴えていこう。私たちには、社会を変えるパワーがある」
そう信じる力。
信じて声を上げる力を、日本でももっと育てていきたい。
こういう会で、外国の話を聞くと、いつもそう思うのです。

あ。あとね、茉莉ちゃんが言ってたデンマーク人気質
「意思表示をハッキリする・面倒見がいい・ほどほどでいいかげん」
ってのがすごくイイと思った!
デンマーク人って、北欧のラテン系って言われてるんですって。

日本人(特に女性)って、奥ゆかしくて、余計な口をきかず、万事 “ちゃんとしてる” のが良いとされがちじゃないですか。私は自他ともに認めるオオザッパーな人間だからさ~、困るんだよね(嘘。困ってないくせに。厚かましいから)。でも、そのかわり、大らかだよ。
子どもにも、「お母さんぐらい雑な性格のほうが、生きやすいんだよ~」と言ってます。

王さんの「世界の女性を知る会」から、赤坂に移動。
後藤香織さん主催「ママと政治をつなぐ会」の交流会におじゃましてきました。
というわけで、はい、またこの記事にリンクを貼る時がやってまいりましたよ(今日の第2弾)。

mamajanaiwatashi.hatenablog.com

待機児童、家事育児のワンオペ、学校のこと、教育費、妊活・・・
子育て周辺にもたくさんの問題があり、それぞれの問題への専門的な取り組みも必要でしょうが。
まずもって、子育て世代と政治との距離が縮まらないもんかな~、と。

政治に期待しない、興味も持てない。誰がやっても同じでしょ?
って感覚・・・

今、そうなってるのは、政治の責任でもあり、教育のせいでもあり。
でも教育を変えていくにも、政治の力が必要なんだよね。

政治っていっても大げさに考えず、何かもうちょっと身近にならんかなーと思います。
政治って、私たちの生活や、子どもたちの未来のためにあるんだからさ。

リンク先の記事は、去年の7月ですか、
まだ国会議員に再当選する前の稲富修二さんを囲んで、子育て世代の主婦たち(←特に稲富さんをよく知ってたわけでもない(笑))が興味本位で集まった時のレポートです。

一度でもこういう会に参加した経験ってけっこう大きくて、「これを機に政治を身近に感じるようになった」という方が多くて。

というわけで、明後日22日は、市議会のヒアリング(傍聴)にも行きます!
興味ある方、今からでも、当日でも、お気軽にお問合せくださーい♪
ゴリゴリに政治を語り合うってわけでもなく、社会科見学ノリの、参加することに意義がある的な、ゆるい会です!

修了式の日、ハウステンボスに行くよ~とサクに明かすと、目ん玉真ん丸、「えーっ!! どんだけ~~~!(古)」と腹から声を出して驚愕、興奮していたw 夜ごはんは、ぶりのあら炊き、チャーハン、フライドポテト、サラダ・・・というなんだかよくわからないメニューだけどこれでいいんです!!な、ザ・家庭の食卓。

【ゆるマジ】 vol.11 「 私はね、心に水着を着てるんですよ 」

5月1日に facebookで配信した15分ほどのおしゃべり動画です。

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財務次官のセクハラ報道や山口さんの強制わいせつがトップニュースで報じられていたころ。

途中、高畑充希@『問題のあるレストラン』になりきって(?)
長ゼリフを言う私います・・・w

それにしても、「問題のあるレストラン」。
高畑充希二階堂ふみ松岡茉優が共演してたって、しかも菅田くんまで出てたなんて、
ほんっと神ドラマだな!!!!

https://www.facebook.com/akiko.ganse/videos/1659513204130051/


facebookやってない方でもごらんいただけるはず(夫のスマホで動作確認済み)
手探りでやっているので、ご感想などいただければうれしいです~♡

 

『風と光と二十の私と』 坂口安吾

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風と光と二十の私と (講談社文芸文庫)

Twitterで「美しいと思う小説のタイトル」というタグがちょっと流行った。
坂口安吾の『風と光と二十の私と』を思い出して、久しぶりに読み返したら、この美しいタイトルとは裏腹に、クッソろくでもない内容だった(笑)。知ってたけど。

クッソろくでもないけど、やっぱりキラキラしている。目がくらんで涙が出てくるようだ。
私は自分自身が20歳くらいのとき、この随筆が本当に好きだった。
安吾のろくでもなさは、私を芯から慰め、力づけてくれた。

サニー安田さんが20代のころの私を称して「やさぐれていた」という(反論できない)。会社では一部に「無頼派だもんね」と揶揄されていた。酒乱と同義語かもしれん。

若い頃の鬱屈を、文学という器は大きく大きく手を広げて受け止めてくれますね。無責任に煽るともいう(笑)。
私は太宰より安吾が好きで、というのは、太宰のろくでもなさより安吾のろくでもなさのほうが好もしいと思っていたのだ。
芥川も大好きだったけど芥川は天才的で、私なんかが「好き」というのは恐れ多いと思っていました。この屈折w

『風と光と二十の私と』は、20才でやっとこさっとこ旧制中学校を卒業した安吾が、当時はド田舎だった下北沢の小学校の分校で、教員をしていた時代を綴った随筆。

これが本当にろくでもない。たとえ「元」教員として書いたものだろうと、今なら炎上必至、親からの批判殺到、安吾先生は謝罪会見に追い込まれるところである。

でも読み返してつくづく思った、

このろくでもない随筆をキラキラさせているのは、安吾の子どもたちへの愛情だ。
子どもたちのかわいらしさというより、
ずるさ、ひ弱さ、頑固さなどをこそ、心から愛している様子がにじんでいる。
愛情であり憐憫であり畏怖でもある。
幻のような儚さを感じてもいる。

それらはすべて、大人たちのろくでもなさと対比になっている。
その過渡期としてチラリと登場する、戦争から帰ってきた若者たちの姿も印象深い。

(というか、二十才の安吾自身が子どもと大人との過渡期の存在で、「風と光」とともに回顧されているところに、安吾という人の存外ロマンな文学性を感じるわけですが。)

小学生の親になった今の私。
安吾の子ども観にかなりシンクロする。
いや、自分が若い時にこういう文章を愛読していたから、自然と、そういう子ども観が身についていたのかな。

安吾はもちろん『堕落論』もいいし、
『私は海を抱きしめていたい』も好きだったが(今読み返したらジェンダー的にどう感じるだろう・・・今度やってみます)、

『信長』という作品があって、これが実にいいのです。
若き日の信長。心胆情けないのにカラッとして、颯爽と桶狭間に出ていく。
安吾の理想だったんだろうなあ。

追記:

「私は海を抱きしめていたい」も読み返したけど、ジェンダー的に何の問題もなかったw ただし内容は、PTA的な視点からいうとろくでもないです(笑)。でもやっぱいいー!

てか、「文豪」といえば何だか偉い人みたいだけど、考えてみたらこの時代、マッチョさを感じる小説家や詩人って一人もおらんような。
漱石がDV、白秋がクズなど枚挙にいとまはないにせよ、それがマッチョかというとなんか違うんだな。いや、家族はほんと苦労しただろうけど。
ていうか、DVもダメんずもやっぱり加害者の弱さや不安からくるんだなと近代文学文学史を見るとめちゃくちゃよくわかるかも!!

 

弥生の十一

●3月某日: 「ゆるマジ」配信~! 

emitemit.hatenablog.com

の前に、天神でひとしきり散財。や、散財といっても私なんてたかが知れてるレベルですが、お買い物は楽しいですね。

今日は相方のあこさん、配信前にF大の卒業式に来賓としてご出席。で、動画の中でも触れていますが、F大では各学部ごとに1人(おそらく成績優秀者ですよね)が代表して学位記を受け取るらしいのだが、全10学部のうち、7人を女子が占めていたんですって。ちょっと、「おお~!」と思いませんか? 

最近『わろてんか』が戦争の時代に入ったので視聴復帰しています。朝ドラの戦争描写を見逃すとあとで後悔することを『花子とアン』で学んだので。

文書改ざんについて、国会で与党の議員が官僚を追及するさまのあまりにひどいこと、こちらが傷つくくらい。太田理財局長もくらくらとその場で倒れそうだった。夜ごはんは、ゴマアジ、イワシ刺の酢漬け、もやしとひき肉の卵とじなど。