五月の十六

●5月某日: 夫の会社主催のイベントに行く。熊本の復興支援や地域貢献を目的としているらしく、熊本の物産などを紹介するほかに、ミニプラネタリウムや段ボール迷路やお絵描き水族館など、子ども向けのコーナーもいろいろ。

それらの設置や当日の受付、ポップコーンやわたあめのブースまで含めて社員さんたち自身が多く対応している。(若い女子社員に接客させる…とかじゃなくて、普通におじさんがやっている)。うちのように、子どもがいる社員は、係員をするのではなく、できればプライベートで家族で来てねという形になっていて、独身の方やお子さんがもう大きい方が中心になって、しかもほとんどが立候補で横断的に「実行委員会」を作ってやってるらしい。こういうイベント、ちょいちょいやってるとこみると、そういうことが嫌いじゃない人たちが一定数いるみたいね、ど~も。

ともかく、普段は法人相手にザ・サラリーマンをしてる人たちが、こうやって近隣の住民さん、家族連れとかと直接触れ合う機会がある、しかもみんな割と張り切って楽しんでやってる感じはいいなーと思うんである。夫の会社の人たちにお会いするのもなんだかよい(あいさつ程度で気をつかいすぎずにすむのが、また良い)。

動物たちと触れ合ったあと、大人気のミニプラネタリウムはもう夕方分まで予約で満席御礼だし、お絵描き水族館(描いた絵を特殊機械(謎)でスキャン(謎)すると、スクリーン上の水族館で泳ぐってやつよ)やろっか~と誘うと、足を止めてうつむくサク。「あ? もしかしてうまく描く自信がないとか?」と聞いてみると、「・・・・うん」。「じゃ、ダンボール迷路する?」「・・・・・」 夫、「どうしたの、急に」 私「まいっか、じゃ、帰ろっか」(←めんどくさがり) サク「・・・・わたあめたべたい」 

わたあめなんて非生産的にも程がある(偏見)、しかもすげー並んでるし・・・という母の思いを読んで、そんなにもおそるおそる言い出したのか。で、食べ終わると「なんか、かくじしんがでてきた」ですってw サラッとあまり凝らずに描いたら早々にスキャンしてもらって、そこから、よくもそんなに飽きないねってぐらい延々とスクリーンを見てた。ダンボール迷路も3回。

生くまモンもいたんです!! ミーハーなので相当きゃーきゃー言うてやったw

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夜ごはんは、大人は海老と野菜の辛いパスタ。子どもはタロー特製ハンバーガーであった。明日は運動会。早く寝る・・・はずが私はそこそこ夜更かしを。

 

 

2017ロンドン世界陸上3日目、女子100決勝、女子400予選、マラソン、女子棒高跳びなど

 

2017ロンドン世界陸上2日目、男子100決勝、女子100予選など!



2017ロンドン世界陸上1日目、男子100予選、男子10000!

五月の十六 / 国際宇宙ステーション

●5月某日: 放送大学へ。毎年、学生証を受け取りに行かねばならんのは面倒じゃのう…。それしか用はないのだけどせっかく電車代払ってきたので、図書室で本を読んで帰る。遅くなったし、昼ごはんはもうお弁当かなんか買おうかなあ…と思ったけど食指が動くものがなくて結局納豆パスタを作って食べた。

帰宅したサク、「サクタロー、だいピンチ!」と言うからどうしたかと思えば、「あしたで、うんどうかいのれんしゅう さいご!」ですと。

そしてめんたいワイドで情報を仕入れたらしく、国際宇宙ステーションを観測すると言い張る。別に全然興味なかったんだけど、調べたら8時15分ごろから、望遠鏡などなくとも肉眼でハッキリ見えるらしいので、家族で見てみることに。見えた!見えたよー! 南西から北北東に向かって、ゆっくりと、でも確実に動いている。1等星よりも明るく、飛行機のように点滅もせず光っているのでそれとすぐわかる。感動だった!!(単純) 
 
あ、夜ごはんは鶏とじゃがいものバター炒め、かぼちゃサラダ、レタスときゅうりなど。サクが寝たあと録画を見ながら夫と飲む。おつまみは冷ややっこ、そんな季節になってきました。
 
●5月某日: サクを近くまで送って行って、いつもはそのままウォーキングするんだけど今日はササッと帰る。1階でマンションのエレベーターを待っていると、扉が開いて出てきたのは出勤していく夫(子どもの登校時間って早いのだ!)。「おはようございます」と、そこそこ感じよく挨拶してから「あっ」と。まさか妻とは思わなかったらしい。よそゆくの夫の顔を見た、ふ。
 
運動会の前営業日(営業日ではないw)で、下校が早いので、友だちと一緒に、入学して以来初めて、幼稚園に遊びに行ってみることにした。「きょうは、5じかんめは、ようちえん」とサク。
 
在園していたころ、遊びに来る卒園児を見ると「大きいなあ~」と思っていたが、今は自分の子たちがその立場になっていて、幼稚園の子たちって小さいのだなあと思う。そして幼稚園という場所自体が、小さい。担任の先生はじめ、みんな歓迎してくれる。サクは自分からパーッと甘えるというよりは最初ちょっとはにかむタイプで、それもちゃんとわかっていて、ことさら「来てくれてうれしいよ~!」と表現してくれる。
 
お母さんたちや園児の何人かにも「こないだ、テレビ見たよ」と言われたりしつつ、上の子の入学時の体験談などいろいろ聞けてよかった。特に、F先生のお子さんが小学生時代の時の話はとても印象的だった。(友だちのお母さんへ、先生)「え、毎日教室までついていってる? 1年生の1学期でそんなの、普通普通~」(軽い)。他の小学校に進んだ、クラスのお友だちも来てて、子どもたちはこの小さなサンクチュアリを縦横無尽に2時間超、遊びまくっていた。まだこの場所がしっくりくるんだろうね、遊びかたが堂に入っている。最後はやっぱり泥遊び。
 
やっとのことで帰宅して、それからすぐ、町内会の廃品回収の準備。夜ごはんはホットプレートを出して鉄板焼き~。
 

五月の十五

●5月某日: ここ3営業日(営業日じゃないw)連続で、一緒に通学してるお友だちが元気! 今日もとてもいい感じ。付き添っているお母さんは、8キロの赤ちゃん抱っこで往復2キロ以上。毎日大変だよね~と思い、途中、信号待ちをしているときに「ねえ、今日はここでお母さんとバイバイして私と一緒に行かない? 教室までついていくよ」と持ちかけてみると、サッと顔色が変わり足が止まって、うるうるとし始めた…。ご、ごめん、時期尚早だったね…。サクが横から「今日はやめといたほうがいーんじゃねーか?」と言う。YES・・・

卒園児に「歌詞集」を担当した3人で集まってランチ。といっても近所のモスバーガー。アボカドチリバーガーシリーズも玄米フレークシェークシリーズも、はからずも今日からだった! 玄米フレークシェークって今もやってるんだね! 大学の頃、よく食べてたわ…。なんせ私、大学時代、モスバーガーの上に住んでたのでね。





下校後、サクの友だちが遊びに来る。ほんの20分くらいしか時間ないのに、どうしても遊びたかったみたいw ビンゴゲームがやりたかったらしく、盛り上がっていた。送り迎えはしないよ、とお母さんが言い含めていますとのことだったが、時間がきて「ひとりで帰れる?」と聞くと「わからん・・・」としゅんとする。「あららー、どうしよう?」「○○からならひとりでかえれるとおもう・・・」子どもってほんとかわいくて面白い! ということで、サクと一緒に送っていく。別れ際、チェッコリダンスの応酬し合いでなかなか別れないw うけるww 夜ごはんは、トンテキ! キャベツの千切り、五目豆。
 
●5月某日: この日、通学路に「ゆらゆら橋」という新たな楽しみが増える。
 
先週から、放送大学の講義を根を詰めて(大げさ)聞いている。中間テスト的な、通信課題提出日が近づいてきたため。4月からGWまではバタバタしててなかなか時間がなかったからね。日本の近現代史、しかも地方にフォーカスした近現代史を勉強してる。面白いです。

そういえば昨日、サクが教室の配置図を書いていた。机を人数分書いて、誰がどこに座っているかも全部。合っているかどうかわからないけど一人もかぶってなかったし多分合ってるんだろう。運動会の応援団(5,6年生)がかっこいくてマネしたりしてる。応援歌も紅白両方分、エンドレスってな勢いで歌っている。こういうところはお調子者というかノリやすい性格で、私に似てるのかもしんない。夜ごはんは、焼きそば、かぼちゃサラダ、味噌汁。
 

五月の十四 / お尻を・・・

●5月某日: がんせさんのワークライフバランス勉強会。プレゼンしてからもう1ヶ月も経ったとですばいね。たぶん、参加者の中で一番近くに住んでるのに、今月も、先月も、先々月も時間ギリギリにしかつけないわたくし(しかも会場までダッシュで向かっている)。今月のプレゼンの智美さん、テーマは「夫婦のワークライフシナジー ~きっかけは○○○○から~」 ○○○○の部分が超気になると思いますが、ここで披露していいのかわからないのでとりあえず伏せますねw 
 
この会でのプレゼン経験はもちろん、いきいき塾のアドバイザーを始め、様々なところで活躍されている智美さんなので、サラッと余裕にお話されるのだろうなあ・・・とぼんやり想像していたところ、まさに「精魂込めた」という表現がぴったりのお話にびっくり、感動。
「この話をするのは私にとってチャレンジなんですが・・・」
というエピソードがあったのだけど、今日のプレゼンは、これまでチャレンジの連続だった智美さんの半生のお話で(大げさですか?)、今日のプレゼンもまた、智美さんにとっての1つのチャレンジで、これからも智美さんのチャレンジは続くのだろうなーと。
後半のディスカッションは「潜在的な人材を社会に生かすには?」 先月と同じテーマでも参加者が変われば出てくる意見もまた変わるもので、今回もとても興味深い意見がたくさん。

会終了後、がんせさん・智美さんとランチしながら来月の会の打ち合わせ。サクと夫はその間、晴好夜市のてっぱんバトルで焼きそばとかお好み焼き食べたり、ロフトでランチバスケット買ったりしてたようです。サク、お小遣い(お年玉)からまたナノブロックのセットを買っていた(レベル3・カメレオン。約1時間で完成)。今年のお年玉は一部しか預からず、自由に使わせてみている。夜ごはんは、さばのミリン干し、味噌汁、ズッキーニのグリル、トマト、きゅうり。
 
●5月某日: サクを近くまで送った後、だいたい毎日テコテコと辺りをウォーキングしている。今日もそうして、サクと一緒に行ってるお友だちを教室まで送っているお母さんとまた合流し、放課後の子どもたちの予定など相談しながら帰宅。サバの水煮缶で作った丼ぶりで昼ごはん。テキトーに作ったけど滅茶苦茶おいしい。滅茶苦茶お腹がすいてるからかもしれない。いっつも、昼ごはん食べるの2時前後になる。時間はたっぷりあるはずなのに、なぜ・・・。まあ、食べたらもう終わりだからね(=食後は頭が働かなくなるという意味)。

夜ごはんはカレーライス。きゅうり、トマト、甘夏。
夫、大きな仕事がひとつ終わったらしい。おつ。
 
サクを寝かしつけながら、「おしり撫でてもいい?」と聞くと、ニコニコしながら「だめ。」と言う。
「じゃあ、お尻を指でツンツンしてもいい?」
「だめ。」
「じゃあ、お尻をお餅みたいにコネコネしてもいい?」
「だめ!」
「じゃあ、お尻にチュってしてもいい?」
「だめだろ! ツンツンの100ばいダメだ!」
怒ってるような口調だがめっちゃニコニコしてて、次に私が何を提案するかをワクテカと待っている。
「じゃ、お尻ぺろは」
「ダメにきまってる!」
「じゃ、お尻にフーと息をふきかけるのは」
「だめっ」
「お尻を両端からムギュッと寄せるのは」
「だめだ」
「じゃあいいよ。寝よう」
と言うと、
「ツンツンならいいよ」と譲歩されたw
 

五月の十三 / 田植えのお手伝いで宮本常一を思い出す

●5月某日: まりちゃんがお友だちとやってる田んぼの田植えに行く。私とサクは初めて、夫は実は田植え経験者で、母方のおばあちゃんちでは夫が中学生時代まで手植えをしていたらしい(昭和60年代だよ! )。
行きの車中で夫、手植えがどれだけ腰にくるかを語るのでちょっとびびったけど、私はこういう作業は好きなたちじゃないかなと予想した通り、楽しかった! 楽しかったといえるぐらい、「ちょっとかじった」程度のお手伝いってことだろうけどねw 
 

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入る時はちょっと水が冷たく感じるけど、午前10時も過ぎると土は暖かくて。苗床から1房ずつとって、間隔を守りながら植えていく。近くの人同士でお喋りしたりしながらも、思い出すのはやっぱり宮本常一『忘れられた日本人』で何度も何度も繰り返し読んだくだり。
●昔はのう、田植えちうたら何も彼も競争じゃった。朝暗いうちに起きて、苗代へいって、みんなで一とき植えるほどの苗をとると、それを田へ持っていって植え始める。
あとは男が苗をとってくれる。それを苗運びが運んで、小苗打ちが打つ、早乙女は苗とりを追うのがおもしろうて、苗を持ってくるのが遅けりゃ、みんなで「この甲斐なし奴が!」とどなりつける。
●田植えのときは女のほうが偉うてのう、男を追うのが面白かった。男の苗とりがあんまりはかどらんと、早乙女がドベ(泥)を持ってのう、手伝いの男にぶちかけて、しまいには田の中へ突っ込んだりしたもんで・・・
●昔は田植え歌もずいぶん歌うた。この人の爺やの爺やにあたる人がのう、ひょうきんで歌が上手で、田植えごろになると太鼓一つ持って、あっちこっち田を植えているところの畔へ立って、太鼓をたたいて歌を歌うたもんじゃちうて爺やが話よりましたがのう。歌にあわせると手も調子がついて仕事がはかどったもんでありました。
●この頃は田の神様も面白うなかろうのう。みんなモンペをはいて田植えするようになったで。
「モンペをはかずにヘコ(腰巻き)だけじゃと下から丸見えじゃろうが。田の神様がニンマリニンマリして・・・。」
「見んされ、一まち(1枚)植えてしもうたろうが」
「そりゃあんた、神さまがお喜びじゃで・・・」
「わしもいんで(帰って)亭主を喜ばそうっと」
 
これらはすべて、宮本常一が昭和の前半に故郷・周防大島でお百姓のおばあちゃんたちに聞いた話。女性たちは田植えのときによくこういう(今でいう)下ネタトークをするもので、
『田植え歌の中にもセックスをうたったものは多い。作物の生産と、人間の生殖を連想する風は昔からあった。(中略)田植えのときにそんな話の中心になるのは、たいてい元気の良い四十前後の女である。若い女たちにはいささか強すぎるようだが話そのものは健康である』
 
と宮本は書いている。私、今まさに元気な四十女かなーと思ったりした(笑)。いえ、エロばなしはしませんでしたが(男性陣もいたしねw) 
忘れられた日本人 (岩波文庫)

忘れられた日本人 (岩波文庫)

 

 

息子もがんばって植えてた。途中から、おたまじゃくしのつかみどりに気をとられてたけど、6才だもん、それでいいよね。
腰が痛くなったら、一枚下の田んぼのほうに降りて、土踏み。そこは今年から新たにやる田んぼなので、まだ土が硬くて水が入りにくい。人の足で踏みしめて柔らかくするんだって。
 
お昼は、茉莉ちゃんとお隣の内山さんがたくさんお米を炊いてくれて、おかずはみんなで持ち寄ってビュッフェ形式。素朴な料理ばかりでめちゃくちゃ美味しかったー!

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こうやってふらっとお手伝いして食べて(笑)ふらっと帰る私たちは気楽だけど、たくさんの人を迎え入れる茉莉ちゃんたちは本当にすごい。本当にすごいよね!と夫も感心していた。
 
早めにおいとま。マンションの排水管点検&清掃があるため。田んぼにいたのは2時間足らずでも、暑さもあってすっかりくたびれた。30分ぐらいカーッと寝たら復活し、ランニング30分。夜ごはんは、豚肉たっぷり野菜たっぷりで鍋! ビールに赤ワイン!
 

『おんな城主直虎』 第30話 「潰されざる者」

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おお虎松(のちの菅田将暉)、お母さんと離れてどう過ごしてるの? と気になってるんですが、物語はそれどころじゃないって感じで進んでます。

・・・と思ったらムロ劇場始まったw 「見たいよね? こういうムロさん、見たいよね?」っていう感がすごいww 大河らしくないって酷評なんてくそくらえ、という作り手側の振り切りがいっそ気持ちいいです。今までだって、スイーツ大河朝ドラ大河ジャンプ大河などなどいろいろあったんだから、ムロ大河があってもいいよw

方久を追いつめていく松也氏真の演技がすばらしかった~。こんなにも印象的な氏真像、大河でも初めて見るな、私は。で、こんなんされても今川には全然腹立たない。武田が憎たらしくなるばかりという、すさまじい武田dis大河だwww というか、「武田をここまで悪しざまに描いても歴史オタクは怒らない。なぜなら真実だから。むしろ喜ぶ」って感じで、時代の流れを感じますw

瀬戸・祝田は、直虎が家督を継いで間もないころにモメた村で、それをおさめるために取り立てた、つまり直虎が最初にパーティに加えた方久という男から篭絡するという、寿桂尼さまのデスノート計画のいやらしさよのう。方久が篭絡されるのは、まあ、わかるんだよね。武家の使命がお家を守ることならば、商人の使命は利を得て利を守ることだから。いや~鶴+龍で方久を追い詰める場面、これまたすばらしかったですね、視聴者サービス的に。私はやっぱり、いったん痛めた腰が治るムロ劇場で爆笑でしたけどww

井伊谷三人衆の前で、「直虎がデスノートで廃されたほうが私にはうれしいんですけどね」と言ったり、之の字と六左が下手な芝居を見せたり(←この2人も、久々に「まだまだ頼りにならないレベルの家臣ですアピール)、但馬も彼らの前で慇懃無礼してみせたり、「但馬は井伊の乗っ取りをくわだてている家老」アピールが久々にこれでもかと(視聴者に)繰り返されたw 
とどめは、直虎の「但馬は全部知っているとみんなに言ってしまいたい!!」 「内緒で社内恋愛てしてる2人が、みんなに言ってしまいたい!」と言ってるみたいだ、というつぶやきがTLを流れて来て笑ったww

前回と同じように関口を迎え、今川の企みを知って衝撃を受ける直虎。前回と同じように、之の字&六左に背を向けて「何とか考える」と言うんだけど、額を抑えて崩れ落ちていて、前回より懊悩の深さを感じさせていてよかった。

政次が今川の動きを怪しんでいたこと、そして怪しんではいても先手を打てるほどの器量はないこと、どっちも納得できる、これまでの描写の積み重ねだよなあ! そして「但馬はあのアマと同じムジナ」と読んでいた寿桂尼さま、お流石! できればそれを悟ったシーンもいただければありがたかったけど。あのアマ、というのが「尼」なんだろうけど「女と書いてアマと読む」のほうのアマにも聞こえて、ぞくぞくしました~!

この危急に際して、向かい合うのではなく互いに一人で碁を打つ直虎と但馬。大河の定番のようだけど良いシーンでした。2人はきっと通じ合っている、でもきっと、最後のところで政次は違う答えを出す。というのが伝わるんだよね。

そして今回わたしが一番感動したのは、瀬戸村の甚兵衛たちの「徳政令は望まんに!」大合唱です。ベタだけど泣けた・・・。森下さんの脚本はいつも普遍的な、つまり現代の社会システム・政治システムを思わせるところがあるのだけど、村人たちの危険を顧みない直訴は、「私たちにできないこと・やろうとしてないこと」が具現化されていたように思えたなあ。それは、私たちが直虎のように民を守ろうとするリーダーに恵まれないからというだけなのか? なんかそうじゃない気がしたんだよなあ。考えすぎかもしれないけど。

まあ、そんな村人たちの大合唱は、力ある者には騒音や害でしかなく、容赦なく打ち据えられていくわけで。なんてことないシーンのようで、とても胸が痛かった。泣けた。

前回、「井伊の民を一人も殺さない」と宣言した直虎が、ここに至って「関口の首」という血なまぐさい閃きを得るところでオオオーとなった。井伊を守るために今川を裏切る、それだけでなく、誰かの首級をあげると決意した!!!

そしてそこに出てきた但馬「俺を信じろ。信じろ、おとわ」。静かな口調と澄んだ目。森下さんは、ほんっと、少女マンガの勘どころをよくわかっとるなあああ!! と思ってたら予告のずぶぬれで「地獄へは俺がいく」で、憤死した・・・・のではなく、ちょっと笑ってしまったw なんか、なんかさww そこまで決めんでも・・・って感じw

いや、いよいよだなあって思うんだけどね。なんかちょっと、TLの盛り上がりがさ、「八重の桜」のときの尚之助様@長谷川博己フィーバーを思い出す感じ。八重はさー、尚さま人気にあやかりすぎてちょっと作品のバランスを崩した感があったからさ。
政次、もちろん退場にふさわしい盛り上がりはあってしかるべきなんだけど、なんもかんももってっちまうようなのは勘弁な、と個人的には思ってる。森下脚本だから大丈夫かなと思ってるけど。
・・・・なーんて書きながら、ええ、来週から鶴に悶絶してるかもしれませんw
 

五月の十二

●5月某日: 
朝は涼しくて肌寒いくらいだけど、9時、10時ごろからぐんぐん気温が上昇するこの数日。今日も27,8度くらいまでいったみたい。まぁ昨今の日本の5月後半ってこうだよね。
 


↑この気持ちに名前をください・・・
 
夫の飲み会の予定が急きょなくなり、ごはんどうするよ、っていうこの妙な焦りにも名前をくださいw 結局、餃子、チャーハン、ささ身ともやしとキュウリの中華サラダ、そして夫にテキトーな刺し盛を買ってきてもらい、なんだ全然いけてるやん(私レベルで)、という食卓になりました。ビール、白ワイン。