4/2 朝日新聞 書評欄 『海と生きる作法 漁師から学ぶ災害観』 川島秀一

『おんな城主直虎』 第18話 「あるいは裏切りという名の鶴」

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はいはい。なつさん。予想通り。玄蕃が死んだ瞬間(瞬間?)から言ってますからね、私。なつさんは政次との絡みのために置かれたキャラクターなのだと。それにしても、縁側で酒飲んでるシーンなんか、「完全に、大河ドラマの仲良し夫婦のシチュエーションだろ!!」ってやつなのに、2人共の鈍感ぶりがね、まったくもう、イライラワクワクさせてくれます。

政次はなつの秋波(といったら語弊がある?)に全然気づいてない。なつはなつで、賢いひとなのに、政次の心におとわがいることに気づいてない。なつのほうは、「亀の心におとわがいることをずーっと気にしてるしの」と姉妹の対比にもなってますね。

ったく、おまいらどーすんだよ!! “清く正しく不快感を与えない”を旨とする作品ならば、このままプラトニックで切ない関係のまま・・・って感じなんだろうが、一線を越えても驚かないぞ、森下作品だけに! 直虎を思いながらなつさんにコロッといっちゃってもいいんだぞ、鶴! ていうか鶴くんそれぐらいダメっぽい男じゃないかなって思うぞ。そのほうが、直親ともバランスがとれるしね!

はぁ、熱くなってもうた。

政次を「敵」とはっきり言ったり、政次が孤独な独り身を守ってる不審さにやっと気づいたり、なつの思いにサッと感づいたり、相変わらず、祐椿尼お母さんの機微への敏さと同時に限界もちゃんと示してる。ていうか、井伊谷のみなさん、政次の独身問題に誰一人かまわずにここまできたw めっちゃ政次らしいしめっちゃ井伊谷のみなさんらしいww

んで、之の字さんの意外な能力の高さにびっくりですよ。腕の立つキャラだし井伊谷の人間だし(←)で、孫子なんかとは無縁だと思ってたら、なんて有用なアドバイス! そして主の言いそうなセリフを読んで己のすべきことに励む・・・臣下の鑑じゃないですか!! やだ、こんなにいい子だと、なんかいずれ危ないめに遭いそうで怖い! 直虎、ぜっっったいに之の字を守って!! 亥之助もよ!!

松也の氏真、いい味出してますね。深慮とか胆力とかいうもののないボンボンだけど、おばば様にかわいがられて育ったんだなーというのがよく表れてる。おばば様が大好きで、危篤だと聞いてすごく悲しいのにもかかわらず、「おばば様死なないでーー!」じゃなくて、「武田がやばいです!!どーしたらいいですか!!」って泣きついちゃう氏真さんのあほボン描写、すばらしいです。

そして、「武田がなんじゃと・・・?」と即座に反応し、死地から戻ってきて床上げしちゃう寿桂尼さまのしつっこさ、執念な! 直虎のしつこさが念頭にある描写だよね。やはり2人はリンクする存在。

でも、最後の力を振り絞った手紙も、もう武田には通じない。それは、寿桂尼の力不足なのではなく、寿桂尼という絶大な力を持ったおんな大名を今川がじきに失おうとしている情報を、武田が既に掴んでいるからなのかもしれない。どちらにしろ、彼女が力をふるって今川を守り抜いた時代はもうすぐ終わる。悲しいね。でも氏真ちゃんは可愛いままだからね、うん(これってネタバレじゃないよね歴史よね)。

之の字や氏真の可愛さに比して、とことん可愛くない但馬タンな・・・!





このタイミングで「今さら嫁にもろーてくれなんて言われても・・・」、はいはい、ほんとそーゆー男よね、あんたは!っていう。

政次にしたら、「井伊を守りたい < おとわを守りたい」なのは視聴者の目にはもちろんバレバレなんですけども、おとわを守りたい理由であるところの、“おとわが好きだから”という思いは、己の心の中ですら封印しているように見える。

たぶん政次は「直親の代わりにおとわを守らねば。なぜなら俺は直親を守り切れなかったから」ぐらいに思ってる。

「直親は本当はおとわと一緒になりたかった。それが叶わなくてもおとわを守りたかった。おとわは直親が好きだった。俺の親父は直親の父を死に追いやりそれが原因でおとわは出家する羽目になり、戻って来た直親を俺は守れなかった。こんな俺にできるのは、せめて直親の代わりにおとわを守るだけ・・・。俺は人を愛する資格なんてない男・・・(やや悲劇のヒロイズムに酔ってる)」って感じ。

俺には人を愛する資格なんてない、その思いはきっと「こんな俺を好いてくれる女なんているはずもない」につながってて、それでなつさんのあのラブい視線に気づけない、ってのもあるんだろうね。はぁ。まったくもう。

それでいて、「おとわが好き」「直親も好きだった」「3人で楽しく過ごした日々は俺の宝物」っていう思いに完全に蓋をすることなんて全然できない鶴タン。おとわと直親、両方とも好きだけど、2人が相惚れだったと思うと、それはそれで傷つく鶴タン。傷つくのが怖いから先回りして予防線を引く鶴タン。予防線を引いてもなお、「我は亀の現し身」と正面切って言われると傷つく鶴タン。傷つきながらも、「井伊を守りたいのではなくおとわを守りたい」思いはバレてなくてホッとする鶴タン。直虎の言い分には一理あるので武田の情報を開陳する鶴タン。まつりごとの上ではあっても、直虎とある種、心が通じたのはうれしくもある鶴タン。

あー、鶴タン、めんどくせー!!!!(好きですよ)

抑制しようとしてもしきれず思いが顔に出ちゃう弱さ。あの女が好きでたまらないけど、あの女が俺なんてアウトオブ眼中なのだと思うとイライラしちゃう矛盾。そういうのが描かれてるのが、ほんとイライラワクワクします。

しかし直虎にしてみたら、直親を男として愛していたわけじゃないんだよね。
確かに初恋だったかもしれないけど、シチュエーションによって生まれたもので。初恋ってほんと、そんなもんだもんね。

少女時代、亀をずっと思っていたのも、亀の死後にかれの現し身になろうと決めたのも、亀がいなくなったり、死んでしまったりしたからだと思うんだよね、一番は。
もしも許嫁になって、故郷を追われていたのが鶴ならば、おとわはやはり、鶴のために身を挺したり、身も世もなく嘆いたのではなかろーか。と思われるわけで。
鶴にはそれが見えないんだよなあああー。

「我は自分で選んだのだ」
おとわはかつて、直親にも同じことを言ったよね、はっきりと。
あのときと同じなんだよね。
直虎は井伊のために生きる。いつもそういうことなんだよ、それだけなんだよ、結局。

片方には敵意を、片方には献身をと、表に現れる態度が違っても、直虎にとって鶴と亀は同じ長さ・同じ角度の対辺にいる2人。

・・・と、そこに乱入してくる龍~!

花びら模様の直虎の水筒に唇をつけてうまそうに飲み干すという、官能的なメタファーにあふれた仕草! 楽しみしかない!!!!!

はぁ、また熱くなった。

「恨みを後生大事に抱えている贅沢は自分には許されない」、含蓄あるセリフでしたね。“恨み”は松平だけじゃなく、但馬に対してもかかっているんだろうなあ。もう、次のフェーズが近づいてるんだろうなあ・・・
 

弥生の六 / オープン弁当

●3月某日: 今日は保育参観&オープン弁当! クラスのお母さんたちでひとり一品持ち寄って、バイキングスタイルで親も子も一緒に食べるという。いつも通りの時間にサクを幼稚園まで送って行って、戻ってからつくねハンバーグを焼く。刻みれんこん+豆腐入りのタネは昨日のうちに成形までしておいた。焼けたら、こちらも昨日刻んでだしもとっておいた野菜あんをかけます。

10時半に再び幼稚園。今日の参観では「リズム」という、ピアノに合わせてやる運動・・・みたいなのを、たっぷり見せてもらうのが主旨。ジャンプするだけ、やら、手を前方に伸ばして合わせて走るだけ、みたいな簡単なものから、発達の段階に応じて徐々に難しい動きをするものに移っていく。3年間の集大成だね。

うさぎ、めだか、つばめの宙返り、とんぼ、帰社、とんび、かめ、三輪車、かたつむり。舞踊リズムとして、おっかけるぞ、徳利小(トゥックイグワ)よ、カリンカ、かげふみ、五色の玉。縄跳びリズムは、走り縄跳び、荒馬。初めて見るものもある。お母さんたちもいくつか一緒にやるけど、けっこうきついんだわこれが。とんびとか荒馬とか、迫力があってかっこいい。子どもたちは誇らしげ。

サクは途中で「ちょっときもわるい」と言い出して私をびびらせる。先週の私の胃腸風邪・・・やっぱりうつりましたか・・・・。でもごはんは少なめながらも食べ、特に果物を食べたらすっきりしたようで、食後は友だちと園庭に遊びに行ってた。ほ・・・。

お母さんたちは先生から卒園式の連絡事項や、歌の練習。「思い出のアルバム」(♪いつのことだか おもいだしてごらん~♪)を歌い始めると、そこここからすすり泣く声が・・・ええええーーーこの時点でーーーーとびっくりしながら、もらい泣きを必死でこらえるわたくし。

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オープン弁当の美味しい品々!!

余った分をみんなでタッパー等にシェアして帰り、夜も美味しくいただきましたー。メインはつくねハンバーグ野菜あん。家の分はあらかじめとっておいたのでね。サクが寝てから夫と飲みながら『精霊の守り人』7話を。アスラ編のラスト。難もあるが、すばらしかったのではないでしょーか!!感動。
 

4/2 朝日新聞 書評欄 『福祉政治史 格差に抗するデモクラシー』

弥生の五

●3月某日: 登園時、ななんと、雪がちらついているではないですかー! 三寒四温の「寒」が極まった今日という日。その後も1日中、冷たい雨が降ったりやんだりだった。

お母さんたちは、園内サークル的な劇団のランチ会。先週上演した「うらしまたろう」のビデオを見たけど、これ想像以上に良い出来ではないですか! 貧しい漁村に乙ちゃん(私だw)が現れ、2人で「こんぶの森」をくぐって到着する竜宮城…という場面転換もめっちゃうまくいってるし、たくさんの魚たちが青幕にはりつけられ、金のしゃちほこが屋根を飾り、踊り子たちが舞う竜宮城の華やかなこと。そして再び戻った寒村で、玉手箱を開けた浦ちゃんがおじいちゃんになるスペクタクル。これ、夫にも見せたいですw みなさん、今年も1年間おつかれさまでした。

予約時間の関係で1時にお店を出なければならなかったので、クラスの友だちと3人で近くの店に行き、デザートをいただくことに。ここで、以前からお会いしてみたいなーと思っていた方と偶然(というとちょっとだけ違うんだけど、割愛)の邂逅! まりちゃんが引き合わせてくれた。しばらくおしゃべりして、リア充の私は帰宅後さっそく、facebookで友だち申請しましたよw (このときに引き合わせてもらったのが雁瀬さんで、これがきっかけで4月、ワークライフバランス勉強会でプレゼンすることになるのでふ。)

夜ごはんは、ローストポーク&根菜、小松菜、肉まん。サクが寝てから明日の準備~せっせ、せっせ。

弥生の四

●3月某日: サク弁、鶏肉のグリル、スクランブルエッグ、ひじき、カレー豆、菜の花のおかか和え。鶏肉のグリルは夫が朝、作ってくれた。サンキュー!(谷村新司ばりに大きな声で)。あとで気づいたけど幼稚園最後から2番目のお弁当だった。

登園後、そのまま残って歌詞集の作業。写真のレイアウトなど。もう体調は悪くないんだけど、会話のテンポとかに頭がイマイチついていけてない感がある。しかし妙にやる気はあるのでヨーグルトパウンドケーキ作ったり。夜ごはんの親子丼も美味しく食べられた。この勢いでお酒も解禁・・・とチラと頭をかすめたが、まだそこまで体は欲していないはずだ。と思ってやめる(理性的!)。
 
ところで今日の朝のサク。「あー、今日、Nとどうぶつえん(←土曜日に行った)のこと はなすのたのしみー」と恍惚とした表情。一緒に行ったのが楽しかった、というだけでなく、「そのことを話す」と、一緒に反芻する楽しみまで明確に自己認識してるんだなあ、と面白かった。
 
●3月某日: 日中、やろうと思ってたことが存外進んだ。降園後はサクの友だちが遊びに来るので一緒に帰る。途中で雨が降り出して、しかもだんだん雨脚が強く。いつもこの道を歩き(走り)慣れてる友だちだけじゃなく、車で登降園してる子も、だんだん走る持久力がついてきたなあと思う。
 
家では「おうちごっこ」をしてたんだけど、気づくとテーブルの上に折り紙やキッチンペーパーで作ったごはんもいっぱい並んでて賑やかだった。そして、友だちのお母さんが迎えに来たので「片付けの時間だよ」と言うと、「あー、いま いいとこだったのに」と残念がるのはどうしてかと思ったら、サクと○○くんがこれから結婚するところだったらしい。確かにそれ見たかったw 
 
夜ごはん、キャベツと厚揚げと玉ねぎの回鍋肉ふう、菜の花のおひたし、りんご。食べながら「これ、ホイコーローみたいだね」とサクが言ったんだけど、ホイコーローってどうして知ってるんだろうw ふだん作ってないし、その語彙を家で使った記憶ないし、幼稚園の給食でも出てないはずだけど? 
 
今夜はアルコール解禁。思った以上にいける!  いや、そんなにいく必要ないんだけどw WBC1stラウンド緒戦、キューバ戦を夫と見ながら。かーなーりー大味で間延びした試合だったけど、なんのかんの言うて外国との試合は新鮮で面白い。
 

3/26 毎日新聞 書評欄 『検証 アベノメディア 安倍政権のマスコミ支配』 『安倍三代』

弥生の三

●3月某日: まだ静養中の私に、「きょう、サクとどっか行っていい?」と夫が持ちかけると、サクが入ってきて、「え、きょう、Nといっしょにどうぶつえんいくよ?」と、かるーく言う。そういえば昨日の帰り際、そんな話をしていましたな…。かるーくスルーしたつもりだったけど…w Nくんちに連絡とると、ちょうど今から家族で出るところだという。現地で合流することなり、喜び勇んで出て行った。

もちろん私は留守番です。1日、2日でも寝込むといろいろと溜まるもんです。体力なくて全然捗らないし…。昼下がり、リハビリがてらにちょっと近所の本屋に行って、スーパーに寄る。本の物色と立ち読みは良い気分転換になったし、スーパーで幼稚園の子(他の学年)が私を見つけてやけに話しかけてきて離れなかったのもかわゆかったけど、めっっっっっちゃ疲れてしばし倒れ込んでいた…。

サクはめちゃくちゃ元気に帰ってきて、オオワシやらコンドルやらの大きさや生態、かっこよさを滔々と語り、Nとの楽しいエピソードも話してくれる。

「おかあさんもオオワシみたかったやろ? コンドルみたいやろ? またこんどいっしょにいこうな」
「あー、おかあさんもいっしょだったらよかったなああ」 子どもってかわゆいね(まだ疲労のさなか)。
 
夜ごはんは私が食べやすいものを、ということで鍋にしたんだけど、白菜やら豆腐やら、鶏肉も美味しいなと感じながら食べてたんだけど、途中ですごく気持ち悪くなっちゃってふとんへ・・・。「ほろよい」を半分くらい飲んだのがいけなかったのか。
 
●3月某日: 午前中は引き続き静養モード。サクと夫は自転車遊びや買い物に行ってた様子。新聞書評欄がきっかけで読み始めた『恐怖の地政学』(T・マーシャル)面白い。

午後から夫が仕事へ。サクと一緒に駅のほうまで出て、いくつかの店で用を足す。2時間弱、図書館で並んで座り読みする時間もあったりしたんだけど、今日も立派に疲れた。そして雑誌のレシピコーナーなどを見るとまだうっすら気持ち悪くなる…。食欲のない私なんて私なんて…と塞いでたけど、夜ごはん食べてみたらことのほか美味しく感じられたw 

夜ごはんは味噌汁と鰯の煮つけ・・・を、仕事に行く前に夫が作ってくれてました(はぁと)。中村獅童がEテレでやってる歌舞伎番組を2回連続で見る。ずいぶん真面目にやっている。見得の切り方や殺陣、娘役の所作を素で(扮装ではなく)やっていたのが面白かった。『直虎』は桶狭間。精緻に構成された行程を着々と、エモーショナルに行っている。
 

『おんな城主直虎』 第17話 「消えた種子島」

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登場以来ずっと、しのさんがとても興味深いです。一筋縄ではいかない役で、貫地谷しほりの演技力が堪能できます。
 
夫・直親を失ったしのは、虎松が直虎に後見されるのも政次に後見されるのもイヤ。お寺にすら、あんまり信頼をおけない。かといって、誰のいいようにもならぬよう、自分がステージママになって手を尽くし、我が子を権威権力の座(といっても、たかが井伊だけどw)につけてやる!というような、弘徽殿女御(@源氏物語)的な猛母にはならず、「じゃあ跡継ぎにしていただかなくてけっこうです」なんて言っちゃうのが面白い。そういう女の人もいただろうね、この時代だって。と思える、これまでの描写の積み重ねがある。
 
 
基本的に感情による反射で生きてるんだけど、『赤ちゃんはまだか』の回でもそうだったように、いろいろ荒れたあとで本質にたどりついて、リスタートできる人なんだよね。しのさん。
 
跡継ぎである虎松はいろいろ利用されたり、自己犠牲を強いられたりしがちな立場にある。母としてそんな虎松が不憫で、守ってやりたくて、「でも本当に虎松を守ってくれるのは誰なのか」ということに、しのさんはいずれ辿りつく人なんだろう。いろいろ激しくぶつかったあとで。
 
 
光浦靖子がなだめるくだりの説得力がすごかったー! なんだろうこれ。キャストの力? 脚本演出の力? キャラ描写も設定も伏線も、まだそんなに積み重なってないのに、あのセリフがすごくスッと入ってきたの。
 
でさ、彼女が言った通り、直虎は虎松の疑似父。そして政次が亥之助の疑似父ですよね。ここでどうしても脳裏に浮かんでくるのは、「父を亡くし、父から負の遺産を受け継ぐ子ども」という、ここまで繰り返し描かれてきたモチーフですよ! 政次周辺の史実はよく知らないんですけど、敢えて調べずに知らないままみたいんですけど、twitterとか見てるとなんとなーく匂うものもあってさ・・・
 
亥之助がことのほか政次を慕っていて、政次のほうも亥之助を溺愛してるのが、微笑ましいだけにもう、嫌な予感しかしない(´;ω;`)。
 
でもさ、でもさ。きっと、直虎と政次は最後には乗り越えるはずで、それが、次の世代・・・虎松と亥之助に幸せな形で引き継がれる・・・・と、いいな。亥之助くんって、『とと姉ちゃん』の大樹くんなのよ。それもあって、幸せにしてくれないと許さんぞNHK!!という気持ち(なんなの)。これから事態が逼迫していったとき、甥っ子クッソLOVEな但馬が、自分の巻き添え食らわないように、めっちゃ能面みたいな顔して亥之助のこと拒むシーンとかありそうな予感がぷんぷんするんだけど、そのときの亥之助の悲しみを想像しただけでウウッてなる~~~!(なんなの)
 
それにしても、勝負の直前、直虎が「絶対に負けない方法を教えてやる」と言い出した瞬間、「うわっ、これ、『絶対にあきらめないことだ』でしょ!!」ってわかっちゃうんだけど、「そうか~!ここで井伊直政につながる前提での、蹴鞠勝負でのあのしっっっつこさだったのか!!」って思って感動しちゃった。毎度ながら、森下女史の構成力がゾクゾクする気持ちよさ。
 


一方の政次は「先手を打つこと」を旨としているわけだけど、ここまで既に見てきた通り、「絶対にあきらめない人」には勝てないわけですね(笑)。そして、ことあるごとに直虎のこと「爪が甘い、爪が甘い」と言い立ててるけど、視聴者目線では、めっちゃ「おまいう」案件になってるぞw
 
柳楽くんがまだ「旅の男」。ひっぱるねー。謎の水辺でばったり会うのを繰り返す2人(うち1人は架空の人物)・・・っていうのがさ、めっちゃ、ふた昔くらい前の大河っぽいんだよねw
 
 
でさ、私、ちょっと思っちゃったんだけど、もしかして、この鶴でも亀でもない「龍」(←ネットで見ちゃったからさ、“旅の男”の名前)と、おとわは、どっかの水辺・・・おそらくは、いつもの井戸のそばかなんかで、そのうち、野合するんじゃないでしょーか。龍雲丸と直虎・・・合体して「龍虎」になるってことですよ!(下ネタ) 
 
鶴とも亀とも、さほど性愛面・肉体面がクローズアップされなかった(亀とそうならなかったってことは、バランス的に、鶴ともそうならないってことだ。きっと)のは、龍の存在あってなんじゃないでしょーか。
 
生涯独身/尼姿の主人公だから、生涯、セックスとは無縁。という物語にしたってもちろんいいけれども、心身のさまざまな営みを通じて生を描いてきた森下さんだからさ。野合を遂げるまでに至らなくても、それに近いところというか、直虎の“生身”についてはいずれ描くんじゃないかな。それが前提での、今の「子ども」な直虎なんじゃないかな。楽しみ!!!!!!!!!!!(←楽しみにしすぎ)
 
柳楽くん、「尼小僧さま」と言ったんだよね。尼様、じゃなくて「尼 “小僧” さま」。直虎は、いわゆる普通の女人ではない、出家だから。男のような口調で喋るし領主になってるけど(盗賊まがいにお宝探しをしてるような旅の男が、井伊谷のおんな城主の噂をまだ知らないのかな~?ってのが、まだ謎。)、もちろん男でもない。そして「小僧」大人ですらない、っていう、「尼小僧さま」っていう呼び方が面白く、示唆的だった。
 
考えてみれば、竜宮小僧も「小僧」であって、大人じゃないんだよね。ご初代様を重ねるくらいの存在なのに。そして、「龍雲丸」にも、「丸」がついている。丸は幼名、童名に使う文字なんだけど、たとえば牛の名とか、舟の名とか、あるいは鎧兜などの武具や笛や楽器などにも使われる。網野善彦によれば、「聖俗の境界にあるもの」を示すのが「丸」という字で、子どももかつてはそういった存在として扱われていた面があるという(ex. 昔の乳幼児死亡率の高さ、7歳までは神のうち・・・etc)。
 
井伊の竜宮小僧になることを期す、男でも女でもない “尼小僧さま” 直虎もまた、そういった「境界」の存在であり、虎に対するところの龍であり、「丸」の字を持つ旅の男=龍雲丸が、直虎にとっていかに重要な人物になるか、柳楽優弥の演技ともども、楽しみでしかない!!!!!!!(←楽しみにしすぎ)
 
ところで、種子島について方久が投資しないわけがイマイチわかんなかった。1本だけの試作にもあまりいい顔をしなかったのは、単にお金(投資効率)の問題なのか? それとも、トラブル発生の予感がして、それを避けたかったのか。落ち武者狩りに近いことをやってた彼は、戦場とか武器を巡るあれこれもよく知ってるはずだから。
 

4/2 朝日新聞 国連の「核兵器禁止条約」交渉会議 / 国連軍縮部門のトップに就任する中満泉さん