如月の十二

●2月某日: 午前中、サクパパは散髪に。午後は家族で大濠公園へ。昨日の私の報告を聞いていたらしいサクが「おかあさん、きょうもいくんやろ? はなしききに」と言う。「今日は行かないよ。一緒に大濠公園行こう」というと、「おうっ、おかあさんもくるか! いいぞ!」と男前に喜ぶ。

先日、むっちゃんの取材時に見た冬鳥の王国を、鳥オタ・サクにも見せようという趣旨である。いたいた、今日も、わんさかいた。冬期で営業されず池の真ん中に浮いているボートにはカモメの大群が止まり、カモ類は池のあちこちをのんびり泳いでいる。家の近辺の川でよく見るマガモやコガモだけでなく、オオバンやホシハジロがたくさんいるのが印象的。

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アオサギの飛翔も間近で見たし、持って行ったおやつをムクドリに与えて、たいそううれしそうなサク。おやつって、私が作ったスコーンなんですけどね・・・いいけどね・・・w そしてなんといっても圧巻なのはトンビたちの群れである。はるか上空を旋回しているけど、たまに低いところまで降りてくる。迫力の姿です。

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すっかり夕方になり、スーパーに寄って帰宅。夜ごはんは、さわらの干物、味噌汁、大根おろし、切り干し大根、トマト、わかめ酢。
 
●2月某日: (facebookの投稿より)
 
月曜日の昨日は、幼稚園最後の「代打弁当」づくりでした。(写真が暗い…)
左が息子、右がクラスのお友だちのお弁当。
つくねバーグ、ちくわ、切り干し大根、ふかしいも、ほうれん草、肉じゃが残り。
3年間、いろんな子の代打弁当やってきたけど、最高に大きいお弁当箱。完結編にふさわしかった!

よそのお子さんに作るといっても、見栄をはったり豪華バージョンにしたりする必要はなく、いつもどおり、うちの園が推奨する地味弁(野菜中心、素材の味を大切にシンプルな調理法で。「果物はいりません。」)を、粛々と詰めればいいんですけど、実際にそうしましたけど、やっぱりちょっと、前の晩からドキドキしますね。

息子が預かって持って帰ってきた弁当箱を見た夫は
「おっ。コタくんの弁当箱でかいな。これはちょっと、俺もがんばらないかんかな」
と言って、日曜日の夜に切干大根煮を作り、さつまいもをふかしてくれました。園の方針を心得たメニューをありがとう(笑)

「代打弁当って何?」という話は、以前【ママじゃな】に書いたことがあります。なかなか反響をいただいた記事でした。


午前中、幼稚園でコサージュ作り。卒園式に、子どもたちがつけるおそろいのコサージュを手作りするならわしなのだそうだ。係のママたちが前もっていろいろ準備してくれて、懇切丁寧に教えてくれたので、ぶきっちょでも1時間ほどで(何とかそれっぽくw)完成することができた。午後は、お母さん劇団の人間劇「うらしまたろう」のリハーサル。





こちらは2時間半に及ぶ長丁場、みなさんおつかれさまでした。子どもたちはその間、心ゆくまで遊べて楽しそうだった。夜ごはんは、鶏手羽元を焼いたの、きゃべつと玉ねぎのコンソメ煮、ほうれんそう。夫は急きょ飲み会になった。

 
 

『おんな城主直虎』 第15話 「おんな城主 対 おんな大名」

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今作が始まる前の番宣から、繰り返し流れていた、
 次郎 「井伊直虎、戻ってまいりました!」 
 母上 「・・・!(泣き笑い)」 
 村人も家臣たちもみんな大喜び・・・という場面。

女だてらに戦場にでも出ていたのかな?と思いきや、単に、駿府の今川館に申し開きに行って、から帰ってきた、というだけの話である。で、ある、が・・・「わーっ!!! 今川から、無事に帰ってこられたぁぁぁー!!」という特大のカタルシスですよ!
門前の道を歩き井伊谷を出て、そのまま帰ってこられなかったあの人この人、何年か経って帰ってきたけど真っ黒になってた人・・・そんな人たちばっかりだったもんね。

そして、今回めでたく「之の字」襲名した直之の値千金の笑顔! 

今川に行くという次郎を止める理由が、次郎の心配なんかじゃなく「伴の者を犬死させるつもりか」だったのが徹底してて、追いついてきて予想以上の強さを見せたあとも「女子のくせにでしゃばるからこんな目にあうのじゃ!」って一喝するのも徹底してて、さすがだ~!と打ち震えてたら、この、ちっちゃいけど立派なマッチョさんがなんと女装で井伊に帰らされるというオチ。すごすぎるw 

直之がそんな、屈辱で憤死しかねない頼みを受けたのは、女性蔑視の己を恥じた・・・ってわけじゃなく、マッチョな己の価値観の中で受け容れた、ってことなんだろうなと思う。村人たちが言うように、次郎は女だから男の俺らが守らないとしゃーないんだ、と。女だという理由で次郎の後見を否定していたけど、「女が弱いっていうんなら俺らが守ればいーんだ、つーか、女一人守れないなんて男がすたるぜ」って感じかな。

小柄で、さらに、女も羨むくらいの色白(設定らしい。そうでもないと思うけど)ゆえに、必要以上に俺はオトコだとキャンキャン吠えてた直之が女装をも受け容れたのは、刀を振り回す腕力勝負だけじゃなく、“何をしてでも” という、姫を守る騎士の真髄に目覚めたってことかな。直之は本気で、直虎の「盾」になることにした。それはやはり、直虎が命を懸けるに値する殿であると認めたからなんだろうね。村人たちの様子を見て。“女子のくせに” な直之だからこそなおさら、あんなふうに村人の心を掴み、殿として認められるなんて女のくせにスゲー!!と思えたのかも。あの、直虎を迎える、一言もない、笑顔! 直虎は女であり、殿である。その両義を直之も認めたんだよね。

村人の心を掴んだ直虎、つまり領主としての実力を備えた直虎に感じ入ったひとがもう一人。“おんな大名” 寿桂尼である。へたくそな字で紙を継ぎ継ぎした、村人たちの連署にもオオッとなったが、「民を潤します」と誓う直虎の言に、寿桂尼がうるうるしてるのを見て感動してしまった・・・! こないだ、後半だけだけど、あさイチで浅丘ルリ子のトークを見たせいか、あの涙は、演技演出以上のものに感じてねえ。ルリ子と寿桂尼の同一化を見たというか。

あそこで思わず感じ入ってしまった寿桂尼は、直虎に自分を重ねたんだよねきっと。その前の、今川仮名目録をエビデンスにしたり反証したり言質をとったりし合うやりとりも見応えがあったけど、そういう政治の理屈や大大名家の沽券や権謀術数にまみれた年月を送ることになる前、寿桂尼も若き日には直虎と同じことを考えていたのだろうなと。

「民を潤す」その言葉が、やはり女領主となった次郎から出てきた感無量と、孫にして今川当主の氏真からは出てこない憾みとが、「次郎の後見を許す」「が、次はない」という相反する対応に表れていたように思います。

そうそう。解死人出身の商人・方久、武芸が苦手な武士・六左衛門、村人たち、小柄で色白の武士・直之・・・武士を頂点とした男社会からはみ出る者たちの心を掴んできた次郎が、同じように「武家社会における異形の者」その頂点ともいうべき大今川のおんな大名・寿桂尼と対決し、認められたのがこの回なんだよね。そしてそれを、当時の武家社会、正統な者の(この地方の)頂点である氏真が、「面白くないのう」と言う。

直之が女装をも厭わないなら、こちらは「真っ黒でいることで最強の盾になる」と決めている但馬タン。これを(和尚は別として)見抜く(つまり、この時点で既に最強の盾たりえなくなる)のがなつ、っていうのが、エモいんだよねー! やっぱり、なつさんは、玄蕃というよりは政次との絡みのためにいるんだろうな。政次には史実で子がいたようだが、その子を産むのは、今作品上ではやはり・・・? 

我慢できずに「おとわ」呼びしたかと思えば、「後見を譲る」っていう次郎の策にあっさり嵌るあたり、まぁ、ふわんふわんの盾なんですよねw それでも、直虎を死なせる前に絶対自分が死ぬし、直虎が生き残れるなら自分も簡単に死ぬことはできない、という決意が見て取れる、今回の但馬タンでした。直之の活躍をボーと見てて、次郎に呼ばれてのこのこ出て来る姿がけっこうじわったww
 
 

如月の十一 / 五味先生、講演・・・のはずが?

●2月某日: 今日はめったにない経験をしました。放送大学が一般にも開放している講演会に、中世史の大家・五味文彦さんの回があったので、年明け早々に予約していたのだ。朝ランを早めに(4kmちょっとで)切り上げ、キャナルに買い物に行くという夫&サクチームを見送って、いそいそと15分前に会場入りしましたら・・・

定刻になり壇上に上がった責任者(福岡センター長)が「実は、大変なお詫びをしなければなりません。五味先生が日程を一日間違えて把握していたため、本日はお見えになれません」と告げるではないですか! 会場200人の受講希望者、どよめく。

説明をまとめると、先生はケータイ持っておられないのかもね。前日も地方の仕事で、連絡がとれなくておかしいなと思っていて、今日空港に迎えに行っても来られなくて、そこでやっとご自宅に電話がつながったとかなんとか。「年はとりたくないものです」と先生自身も大変なショックを受けていたとか・・・。

先生は明日の(飛行機?)チケットは持っているので、受講者がたった1人しかいなくても、明日の同じ時間にやらせてほしいと言っているという。会場の半分以上の人が「明日来ます」と挙手していたようだった。で、今日は、先生の放送大学でのビデオ講義を放映するので、希望する人は見て帰ってください、と・・・。

「ここまで来てビデオか、とお思いでしょうが…」とひたすら恐縮するセンター長に、1,2の厳しい非難の声も飛んだが、わざわざ出向いてまで歴史の講義を受けようという向学心旺盛な大人たちはさすがにモンスタークレーマーになることはなく、おおむね冷静な受け止め方をされていたのでよかった、よかった。私は・・・夫は「どうぞ」と言ってくれたが、土日の両日を小さい子と離れるのも忍びないので、明日は見送ることにした。希望者には、明日の講演の録画を焼いて送ってくれるそうで、アンケートにメールアドレスを書いて渡して帰ると、帰宅したころには既にセンター長の名前で、短いけれど真摯なメールが届いていた。

夜ごはんは、餃子、鯛のあら煮、わかめ酢、大根とオイルサーディン炒め、トマト。餃子はサクもだいぶ包んで手伝ったらしい。講演会は残念だったけど、かなり残念だけど、長い人生、こういうアクシデントもあるさ。ごはん美味しいし無問題(モウマンタイ)。
 

如月の十一 / スイッチインタビュー さだまさし×間渕則文

●2月某日: サク弁、鶏と野菜の中華炒め、肉じゃが、ソーセージ、卵焼き、大根とハムのマリネ。残り物弁だが、今日はことさら「ぜんぶ、すっっっごくおいしかった!」と強調しながら弁当箱が返される。たくさん遊んで、さぞ空腹状態で食べたのであろうw 「おなかぺこぺこは、ごはんをおいしくするよな!」と、目をキラキラさせながら言っていた。わかってるなw 

「ママじゃな」むっちゃんの記事、細かい修正や、リード文つけたり。

1時に幼稚園に行って、歌詞集の作業。1時間半ほどがんばって、あらかたの印刷を終える。次はこの紙を半分に折る作業だけど、これは係以外のママさんたちにも協力を仰ぐため、帰宅後、一斉メールを。自転車屋さんに寄って空気を入れて帰る。夫がもらってきたチョコをサクと1日1個ずつ食べる日々。夜ごはんは、チクワの磯部揚げ、フライドポテト、グラタン、大根煮。そしてお吸い物。ダメ、メニューのバランスとか気にしちゃ(定期)。
 
●2月某日: ゆうべ遅かったせいもあってすごく眠いですー。でも今日は今週初めての、日中フリーデー。うれしい。やりこといろいろあるよー。朝ドラ見たり←。 ログ書きいろいろ、むっちゃん記事仕上げ、メール、チョコ入りスコーンも作った。スコーンはHMでなく小麦粉で作るのが好み。

降園後、サクの友だちが遊びに来るというので一緒に帰る。家の中で遊び、外に出て、お母さんが迎えに来てからもずーっと遊び続けはしゃぎ続ける子どもたち。週末なので母たちも平日比3割り増しくらいで生暖かく見守ることができますw やっとさよならになるも、「バイバーイ!」「バイバーイ!」といつまでも言い合う。だんだん遠ざかっていくバイバイに、「とおくからいわれると、さみしくなるんだよな・・・」とサク。毎日会ってるやんかw また月曜に会えるやんかw でも、あるのよねえ、いっちょまえに、そういう機微が。

最近、幼稚園でやってる劇ごっこ「どろぼうがっこう」のセリフっぽく喋るサクである。「わっかりやしたー」とか「ごめんなせー」とか。作中の歌(先生がメロディーをつけたもの)もよく歌っては、「はっ!」として口をつぐむ。来週、参観でお母さんたちに見せるまで内緒にしたいらしい。

夜ごはんは、ホットプレートで鉄板焼き! おいしい豚バラ、ピーマン、玉ねぎ、しめじ、おもやし、最後にちゃんぽん麺をカリッと焼いて食べた。夜までものすごいテンションマックスだったサクは、最後急激に残量が減り、落ちるように寝る。そして私もサクと一緒に落ちる。

スイッチインタビュー、さだまさしの回を見た。







2/26 西日本新聞・書評欄 『昭和天皇の戦争』山田朗 『思想戦 大日本帝国のプロパガンダ』バラク・クシュナー

昭和天皇の戦争――「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと

昭和天皇の戦争――「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと

 

 

 

思想戦 大日本帝国のプロパガンダ

思想戦 大日本帝国のプロパガンダ

 

 

如月の十

●2月某日: 途中で友だちと会って一緒に歩いて登園。そのまま、卒園児への贈り物「歌詞集」係で作業。今日は2人。楽譜原稿に挿絵を切り貼りしてコピーして・・・アナログ作業がんばるがんばる。2時間強。「じゃあねー、おつかれ、またねー」といったん別れてスーパーに寄ったら、先ほどの相方にまた会った。しかもお値打ち品コーナーでw 

「ママじゃな」むっちゃんのポートレート記事を作っている。




降園後、友だちの家に行ったサクを夕方迎えに行って、「ゆうべ、夫と2人で食べてみたらすごく美味しかったから…」とそちらのお宅にお菓子をおすそ分けしてたら、聞きつけたサクが「むむ! また“ふたりパーティ”したのか! んもー!」と腰に手を当てて怒る。自分が寝た後でおとーさんおかーさんが楽しんでいると悔しい旨の発言をちょいちょいする。本気でイヤがっているというよりは、大げさに怒ってみせているという感じで、大人の夜が長いことは何となく飲み込んでいる様子である。

夜ごはんは、焼き鮭、肉じゃが少し、具だくさん味噌汁というモロ和食。食べ終わった後、サクが「そろそろバレンタインはじめようか」と言う。バレンタインって始めるものなのかw 

私から男子チームには、アポロとか小枝とかガルボとか、小さいチョコ菓子の詰め合わせ(普通にスーパーで買う)。夫が(バレンタイン時期が過ぎても)会社でのデスクワークの傍らでちょいちょいつまめるようなイメージです。夫も会社でもらってきた3個を披露。ひとつが、六花亭の、バレンタイン限定チョコレートだった! ホワイトチョコの中に苺のチョコが入ってて、感動的に美味しい~!! サク、「チョコレートまつりだな!」と興奮していた。

●2月某日: 近所の子を連れて歩いて(走って)登園。そのままお母さん劇団の練習。赤ちゃんや1歳、2歳の小さい子たちを、布団に寝かせたり、かわるがわる抱っこしたり、遊ばせたりしながら、大道具小道具を作ったり、立ち稽古したりする風景、いつもながらすごくいい。それにしても練習期間が短くて、本番に間に合うかしら・・・と毎回思うけど意外と間に合うのよね。乙姫(私だ)、がんばる。

いったん帰って昼ごはんを食べながら、録画を見てたら・・・

びっくりして、危うくお迎えの時間を飛ばしそうだったw 

幼稚園は、インフルエンザ他、いろんな体調不良でお休みが多いみたい。サクは元気で、今日も園庭で遊んで帰る。夜ごはんは、鶏と白菜、しいたけなどの中華炒め、ハムと大根のマリネ。

 

如月の九

●2月某日: ちょっとイレギュラーな仕事が入ったり1日寝込んだりすると、たちまちあれこれ溜まりますよね。午前中、ちょこちょこ片づける。昼は、ヤマダ電機でもらったさぬきうどんにお肉とカツオ菜をわかめを入れたもの(を夫が作った)。胃腸が万全でないサクのためにコシが霧消するまで茹でてあったw 

サクは仮面ライダーエグゼード(?)を見ることから1日を始めて、遊びかた見てたらかなり回復した感じ。喋るのなんの。午後、ランニング9キロちょっと。天気予報で、2時~3時ごろがこの週末でもっとも気温が上がると見てその時間を狙ったんだけど、ドンピシャ(死語)だった。8度超したくらいかな。風も弱まっていて走りやすかった。夜ごはんは、銀鱈みりん、味噌汁、大根煮。大根めっちゃうまく煮えてる(夫がやった)。直虎の6話、エモい! 悶える。

 

●2月某日: サク弁、卵焼き、辛くない麻婆豆腐ニラ入り、大根&鶏手羽煮、さつまいも。気持ち少なめにした。が、朝から全開、テンション高々なサク。普段より早起きして、急げ急げと私も追い立てて、早めに家を出る。元気でいいことですね。一応、先生に週末のゲーを連絡して、帰る。

で、いったん帰宅後、すぐに博多座(方面)へGO! なんと北陸から、二月花形歌舞伎のため遠征してきたKAOさんと、近くの喫茶店で待ち合わせして観劇前のティータイムである。KAOさん、初歌舞伎はワンピース(@大阪松竹座)だったのだから、今回博多まで来られるとは、ものすごい沼オチっぷり! お互いのブログを通じて3,4年前から交流があり(「メールくれくれ企画」やっといてよかったー!)、お会いする機会に恵まれてうれしい。

初対面でも話題に困らないのがネット知己。文章って、ある意味、喋りよりもその人の「地」が出るところがあると思うし、それを継続的に読んでいる(読まれている)って興味深い現象だよなーとあらためて思うのであった。KAOさんは私の脳内イメージよりもシャープな外見で、でも思ったとおりすてきで知的で親しみやすい方だった。亀ちゃんや平岳さん、歌舞伎、大河、朝ドラ…と話はエンドレスで続けられるけど開演時間が近づいたため、お見送り。くー、私もチケットとればよかったかなあ、やっぱり。でも私の分まで楽しんできてくださいねー!

そんなKAOさんの観劇感想などはこちらから。

kaohorwat.exblog.jp


シリーズ最後に私もチラッと登場w 舞台が目に浮かぶような豊かなイメージと、KAOさんの熱(笑)が見事に文章化されてる!!

さて、また30分ママチャリ漕いで帰宅。病み上がりなので、今日はまっすぐ帰ろうねと朝のうちに話していたが、まあ降園後も園庭でよく遊んでおった。やっと帰るとなると、「たっきゅうびん、まだきてない?」とソワソワ。夫と2人で私の知らんうちにAmazonでおもちゃを買っていたらしいのだ。佐川さんからの不在票を見て、「アマゾンってかいてある。でも、これ、ちがうよね」、実際に佐川さんが持ってきた箱を見ても「たぶんちがうよね、でもあけてみる」と、過度な期待をしないでおこうとつとめる様子が私に似てるような・・・。

夜ごはんは、昨日の夜、夫が仕込んでおいたグラタン。白菜と玉ねぎたっぷり。もらいものの美味しいハム。大根とオイルサーディンの炒めもの。赤ワイン。

 

『おんな城主直虎』 第14話 「徳政令の行方」

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瀬戸・祝田の百姓たちは読み書きが不自由という設定だったけど、そこで手紙の文字が「カタカナ」だったことに考証というか中世らしさを感じたなあ。起請文とか落書とか、そういう、ちょっと禍々しいものはカタカナで書くんですよね。

先週、今週と、難しい法令集などを必死にあたったり、自分の脚を使ったり、苗床を見て「植えどきだ」と感じる直虎と、「化粧料」と呼ばれる所領の主ではあるけれど、その果実だけを得て疑問のない他の女子衆との対比が割とはっきり描かれているなと感じる。

奥山娘らの宛て替えに母上の所領を、と請われた瞬間の祐椿尼の「えっ?!」に表れてた(財前さん、ほんとうまい)。直虎は「井伊家のためなら百姓なんか死んでもいいってか!」のようなことを面と向かって言われた。それはそのまま、しのに対して「直親との思い出のためなら…(以下略)」と言い換え可能なんである。もちろん、そういう「理屈でない思い」も汲んでうまく計らえるのが良い殿なんだろうけど、現状、無い袖は振れないもんねえ。

今回の直虎はひたすら百姓のほうを向いて動いてたわけなんだけど、それが結果的に六左衛門の心まで動かしたのがカタルシスだった。奥山でんでん存命時代に六左衛門がチラとも姿を見せなかったのは、作劇上の都合もあろうが、でんでんにはダメ息子扱いされてたんだろうなーって頷けるもんね。

井伊の総領娘でありながら出家の身になり、実子を持つこともない次郎が、解死人として人間扱いされずにきた方久や、武士としてのコンプレックスの強かった六左衛門など、やはりいわゆる「はみだし者」と手を携えていく。って、やっぱりめっちゃ少年ジャンプだな! 

武士(男子)としてのコンプレックスが強かった六左衛門に比して、中野直之は、武士(男子)としての優越感というかチンケ気味なプライドが強すぎるのだよね。さて、どう攻略していくのかな? 往々にして、優越感は劣等感の裏返しだけど。わくわく

試練もたたみかけるなら、カタルシスもたたみかけてくれるのが森下脚本で、

 百姓たちの心を掴む → 孫左衛門ノックアウト からの、
 政次「知っておる。昔から」という三段構えにウワアアアアア!!!てなりましたね。(黒但馬じゃなくて)鶴の顔ーーー!

政次は、井伊が同じ過ちを繰り返さないために(つまりは井伊を守るためなんだけど)自分が完ぺきな黒宰相になると期していて、そのために直虎を潰そうとしているけれども、それをいちいち乗り越えてひとつずつ強く賢くなる直虎を見て「それでこそおとわだ」と納得する気持ちもあるし、自分には決してできないことができる直虎が眩しく羨ましい気持ちもあるんだよね。このアンビバレンス~! 作り手は萌えというものをよくわかっている。

そして、直虎が乗り越えれば乗り越えるほど、今川に目ぇ付けられちゃうってのが、また。寿桂尼サマの「出家あがりの女子に何を手こずっておるのやら」というセリフもピリリとしてて最高でしたが、直虎を差し向けよと言われてうち震える但馬タン・・・

(ああ、ついに恐れていたことが・・・どうやって、俺はどうやっておとわを守ったらいいんだ)

なーんて、心の声がダダ洩れでしたな!!!

今回、かわいい亀ちゃんと回想シーンが出てきたことであらためて思ったのだけど、次郎は「亀の魂をこの身に宿す」とは言ったものの、それはあくまで志の話なんだよね。次郎「井伊に喜びに満ちた日々を」 亀「では、そのように頑張ります。それを成し遂げることを井伊の姫に誓います」であって、そもそも亀の志=次郎の志でもある。女である次郎が領主を継ぐといっても、優秀な(そして正統な)当主だった直親を目指す、わけじゃない。「直親なら、こういうふうにしただろう」みたいなことじゃないんだよね、出て来る回想シーンが「井伊の姫に捧げます」なんだもん。

むしろ、領主としての直虎は、結果的には政次が育てているといってもいい。彼が企てる方策を乗り越えることによって、直虎は経験や知識を得て、より強くなっているから。

つまり、直親はメンタル面で・政次は実務面で直虎を支えていて、やはり両者は拮抗しているし、おとわを加えた彼らは三位一体なのかなーと思った。うまく書けないんだけど。

 

 

如月の八 / ファミリーヒストリー・大竹しのぶ

●2月某日: 雪だーっ。吹雪だーっ。夫、ふぶかれながら出勤。20分後、私たちが出るころには少し収まっていて助かった。そのまま、卒園プレゼント「歌詞集」の係のお仕事。印刷室、というには狭すぎる小スペースで、2人でしこしこ印刷してたんだけど・・・さ、さむい! ここには暖房の類、いっさいないのだ。

だんだん手の感覚がなくなってきて、1時間ほどで切り上げ、ストーブの小部屋に避難してページのチェックなど。過去の作品を拝見すると、手をかけてある年度はすごいんだけど、私たちは当初から「凝らない! (ページ数)増やさない! テーマはシンプルで男前!」と決め打ちしてるんだけど、打ち合わせしてると想像以上に男前な判断をバッサバッサとしてくれる面々なので非常に有難いw 

降園後、クラスの友だちが遊びに来る。「えのぐ、したいなー」とお絵描きタイムに。互いに見ながらで、似た要素、似た構図だったりするんだけど、それでも個性が出るんだよね。明日、おえらいさんたちのゴルフコンペの事務局を務めるはずだった夫、この雪で中止になったそうで嬉々として連絡があり、なぜか「じゃあ今日、飲みに行こうか!」という帰結に。しかしいかんせん寒波、風、断続的な雪なので、近所の焼き鳥屋に。




●2月某日:







サクと一緒にごんごん昼寝する。夜には私の胃腸は酒を飲めるまでに回復。サクは雑炊とか大根の煮たんとか食べてるけど、喋りはかなり元気に。「ブラタモリ」浦安。夫が独身時代、2年間住んでいた街である。私も一度、その部屋に行ったことがある。東京駅から京葉線のホームまでがびっくりするほど遠かったのが一番の印象だw 

「嵐にしやがれ」でエンケン奮闘公演。そしてこの日のテレビ(録画)視聴のハイライトは、なんといっても「ファミリーヒストリー」大竹しのぶの回。











しのぶの祖母や、両親・・・出てきた人々みんなについて、他人がジャッジできない、人生のリアリティを感じたよ。大竹しのぶの姉妹3人も出てた。もう1人、兄(弟?)もいるみたい。名前が、しのぶは「忍ぶ」の意で、他に「すなほ」「真理」「進」「恵」だったかな。信心深い夫婦の名づけだなあ、と感じ入った。しかしそれよりすごいのはしのぶ母の名前だ。信仰はしのぶの祖父母世代から始まっていて、祖父母はしのぶ母に「江すてる」という名を!

 

如月の七

●2月某日: 起こす前に起きてきたサク。「おーっ、おはよう」と声をかけたが、時計を見るや(7時5分)バタバタと寝る部屋に戻っていくではないか。追いかけると、布団に入って頭まで毛布をかぶっている。「はやおきしたとおもったら、おそかったけん、また ねたと」と、夜になって説明していた。“思てたんと違う”だったんだよね、なんかわかるw 

サク弁は、きのこの炊き込みご飯と白ごはんのWごはん、野菜と鶏のそぼろ、卵焼き、根菜煮、さつまいも、ほうれん草。

2時から小学校で入学説明会。道具袋に上靴袋、エトセトラエトセトラ・・・うわっ袋類、想像以上にたくさん必要なのね、ボキボキッ(心が折れる音)。いや、もちろん買ってもいいんだけど、これだけの種類があれば買うのも高くつくしさ・・・。

そして何より、体育館寒っ! 寒波がきてるのですよ。でも先生たちはさほどの厚着でもなければ震える様子もない。カイロとかで完全防備してるのかもしれないけど、きっと慣れもあるよね。つおい。幼稚園のママ友と

「いっぱい作らなね…」
「ちょっと心がついていけない…」
「てか寒くて後半何も考えられなかった」
「私も足湯のことだけ考えてた」

とか言いながら、園まで歩いて迎えに行く。お預かりを頼んでいた子どもたちは、今夜の雪に備えての先生たちの石拾いとかを手伝っていたようだ。積もったら見えなくなって危ないからね。先生たち、そんなこともしてくれてるんだね。ありがとうございます。てか子どもら、靴下を履こうかw 

友だち親子と家まで一緒に歩いて帰ったんだけど、寒さのあまりテンションマックスになる子供たちであった。夜ごはんは、ポークビーンズ、白菜とベーコンのスープ。

今、年長組は「劇ごっこ」をやってる。かこさとしの絵本『どろぼうがっこう』、最初はみんないろんな役を交替でしてたんだけど、お母さんや小さい組に見せるため、今日から役を固定することになったそう。「サクは何の役?」「いしかわのろくでなし」 なんかカッケーw

 

どろぼう がっこう (かこさとし おはなしのほん( 4))

どろぼう がっこう (かこさとし おはなしのほん( 4))