如月の十二
先日、むっちゃんの取材時に見た冬鳥の王国を、鳥オタ・サクにも見せようという趣旨である。いたいた、今日も、わんさかいた。冬期で営業されず池の真ん中に浮いているボートにはカモメの大群が止まり、カモ類は池のあちこちをのんびり泳いでいる。家の近辺の川でよく見るマガモやコガモだけでなく、オオバンやホシハジロがたくさんいるのが印象的。
すっかり夕方になり、スーパーに寄って帰宅。夜ごはんは、さわらの干物、味噌汁、大根おろし、切り干し大根、トマト、わかめ酢。
左が息子、右がクラスのお友だちのお弁当。
つくねバーグ、ちくわ、切り干し大根、ふかしいも、ほうれん草、肉じゃが残り。
よそのお子さんに作るといっても、見栄をはったり豪華バージョンにしたりする必要はなく、いつもどおり、うちの園が推奨する地味弁(野菜中心、素材の味を大切にシンプルな調理法で。「果物はいりません。」)を、粛々と詰めればいいんですけど、実際にそうしましたけど、やっぱりちょっと、前の晩からドキドキしますね。
息子が預かって持って帰ってきた弁当箱を見た夫は
「おっ。コタくんの弁当箱でかいな。これはちょっと、俺もがんばらないかんかな」
と言って、日曜日の夜に切干大根煮を作り、さつまいもをふかしてくれました。園の方針を心得たメニューをありがとう(笑)
「代打弁当って何?」という話は、以前【ママじゃな】に書いたことがあります。なかなか反響をいただいた記事でした。
「うらしまたろう」の劇をやるんだけど、たろうはだいたい常時、0歳児をおんぶし、3歳児の手を引いてる状態で、亀を助けたり竜宮城で楽しく過ごしたり、玉手箱をあけておじいさんになったりしていますw
とつぜん表れた乙姫(わたしだw)に腰を抜かすと、背中におぶわれて寝ている0才11ヶ月児の頭がガクガクン、となる。でも寝続ける。かわゆいw
竜宮城の踊り子たちも、4人中3人が未就園児(それぞれ、0才、1歳、2歳児)に授乳しながらだったりだし、竜王はまだ首の座っていない子を抱っこしているw
こちらは2時間半に及ぶ長丁場、みなさんおつかれさまでした。子どもたちはその間、心ゆくまで遊べて楽しそうだった。夜ごはんは、鶏手羽元を焼いたの、きゃべつと玉ねぎのコンソメ煮、ほうれんそう。夫は急きょ飲み会になった。
中村屋ファミリー特番の録画、息子6歳も一緒にハマって見てた。白粉を塗ったり鬘を嫌がって泣く哲之くん。「そうだよね、3才だもん、やりたくないときもあるよねー」と私が言うと、「もう、こんなことは、おとなだけでやればいいのに」と息子。そうなんだけど、見て楽しんじゃう私たちがいるのよね…
『おんな城主直虎』 第15話 「おんな城主 対 おんな大名」
母上 「・・・!(泣き笑い)」
女だてらに戦場にでも出ていたのかな?と思いきや、単に、駿府の今川館に申し開きに行って、から帰ってきた、というだけの話である。で、ある、が・・・「わーっ!!! 今川から、無事に帰ってこられたぁぁぁー!!」という特大のカタルシスですよ!
そして、今回めでたく「之の字」襲名した直之の値千金の笑顔!
今川に行くという次郎を止める理由が、次郎の心配なんかじゃなく「伴の者を犬死させるつもりか」だったのが徹底してて、追いついてきて予想以上の強さを見せたあとも「女子のくせにでしゃばるからこんな目にあうのじゃ!」って一喝するのも徹底してて、さすがだ~!と打ち震えてたら、この、ちっちゃいけど立派なマッチョさんがなんと女装で井伊に帰らされるというオチ。すごすぎるw
直之がそんな、屈辱で憤死しかねない頼みを受けたのは、女性蔑視の己を恥じた・・・ってわけじゃなく、マッチョな己の価値観の中で受け容れた、ってことなんだろうなと思う。村人たちが言うように、次郎は女だから男の俺らが守らないとしゃーないんだ、と。女だという理由で次郎の後見を否定していたけど、「女が弱いっていうんなら俺らが守ればいーんだ、つーか、女一人守れないなんて男がすたるぜ」って感じかな。
小柄で、さらに、女も羨むくらいの色白(設定らしい。そうでもないと思うけど)ゆえに、必要以上に俺はオトコだとキャンキャン吠えてた直之が女装をも受け容れたのは、刀を振り回す腕力勝負だけじゃなく、“何をしてでも” という、姫を守る騎士の真髄に目覚めたってことかな。直之は本気で、直虎の「盾」になることにした。それはやはり、直虎が命を懸けるに値する殿であると認めたからなんだろうね。村人たちの様子を見て。“女子のくせに” な直之だからこそなおさら、あんなふうに村人の心を掴み、殿として認められるなんて女のくせにスゲー!!と思えたのかも。あの、直虎を迎える、一言もない、笑顔! 直虎は女であり、殿である。その両義を直之も認めたんだよね。
村人の心を掴んだ直虎、つまり領主としての実力を備えた直虎に感じ入ったひとがもう一人。“おんな大名” 寿桂尼である。へたくそな字で紙を継ぎ継ぎした、村人たちの連署にもオオッとなったが、「民を潤します」と誓う直虎の言に、寿桂尼がうるうるしてるのを見て感動してしまった・・・! こないだ、後半だけだけど、あさイチで浅丘ルリ子のトークを見たせいか、あの涙は、演技演出以上のものに感じてねえ。ルリ子と寿桂尼の同一化を見たというか。
あそこで思わず感じ入ってしまった寿桂尼は、直虎に自分を重ねたんだよねきっと。その前の、今川仮名目録をエビデンスにしたり反証したり言質をとったりし合うやりとりも見応えがあったけど、そういう政治の理屈や大大名家の沽券や権謀術数にまみれた年月を送ることになる前、寿桂尼も若き日には直虎と同じことを考えていたのだろうなと。
「民を潤す」その言葉が、やはり女領主となった次郎から出てきた感無量と、孫にして今川当主の氏真からは出てこない憾みとが、「次郎の後見を許す」「が、次はない」という相反する対応に表れていたように思います。
そうそう。解死人出身の商人・方久、武芸が苦手な武士・六左衛門、村人たち、小柄で色白の武士・直之・・・武士を頂点とした男社会からはみ出る者たちの心を掴んできた次郎が、同じように「武家社会における異形の者」その頂点ともいうべき大今川のおんな大名・寿桂尼と対決し、認められたのがこの回なんだよね。そしてそれを、当時の武家社会、正統な者の(この地方の)頂点である氏真が、「面白くないのう」と言う。
直之が女装をも厭わないなら、こちらは「真っ黒でいることで最強の盾になる」と決めている但馬タン。これを(和尚は別として)見抜く(つまり、この時点で既に最強の盾たりえなくなる)のがなつ、っていうのが、エモいんだよねー! やっぱり、なつさんは、玄蕃というよりは政次との絡みのためにいるんだろうな。政次には史実で子がいたようだが、その子を産むのは、今作品上ではやはり・・・?
我慢できずに「おとわ」呼びしたかと思えば、「後見を譲る」っていう次郎の策にあっさり嵌るあたり、まぁ、ふわんふわんの盾なんですよねw それでも、直虎を死なせる前に絶対自分が死ぬし、直虎が生き残れるなら自分も簡単に死ぬことはできない、という決意が見て取れる、今回の但馬タンでした。直之の活躍をボーと見てて、次郎に呼ばれてのこのこ出て来る姿がけっこうじわったww
如月の十一 / 五味先生、講演・・・のはずが?
定刻になり壇上に上がった責任者(福岡センター長)が「実は、大変なお詫びをしなければなりません。五味先生が日程を一日間違えて把握していたため、本日はお見えになれません」と告げるではないですか! 会場200人の受講希望者、どよめく。
説明をまとめると、先生はケータイ持っておられないのかもね。前日も地方の仕事で、連絡がとれなくておかしいなと思っていて、今日空港に迎えに行っても来られなくて、そこでやっとご自宅に電話がつながったとかなんとか。「年はとりたくないものです」と先生自身も大変なショックを受けていたとか・・・。
先生は明日の(飛行機?)チケットは持っているので、受講者がたった1人しかいなくても、明日の同じ時間にやらせてほしいと言っているという。会場の半分以上の人が「明日来ます」と挙手していたようだった。で、今日は、先生の放送大学でのビデオ講義を放映するので、希望する人は見て帰ってください、と・・・。
「ここまで来てビデオか、とお思いでしょうが…」とひたすら恐縮するセンター長に、1,2の厳しい非難の声も飛んだが、わざわざ出向いてまで歴史の講義を受けようという向学心旺盛な大人たちはさすがにモンスタークレーマーになることはなく、おおむね冷静な受け止め方をされていたのでよかった、よかった。私は・・・夫は「どうぞ」と言ってくれたが、土日の両日を小さい子と離れるのも忍びないので、明日は見送ることにした。希望者には、明日の講演の録画を焼いて送ってくれるそうで、アンケートにメールアドレスを書いて渡して帰ると、帰宅したころには既にセンター長の名前で、短いけれど真摯なメールが届いていた。
夜ごはんは、餃子、鯛のあら煮、わかめ酢、大根とオイルサーディン炒め、トマト。餃子はサクもだいぶ包んで手伝ったらしい。講演会は残念だったけど、かなり残念だけど、長い人生、こういうアクシデントもあるさ。ごはん美味しいし無問題(モウマンタイ)。
如月の十一 / スイッチインタビュー さだまさし×間渕則文
「ママじゃな」むっちゃんの記事、細かい修正や、リード文つけたり。
1時に幼稚園に行って、歌詞集の作業。1時間半ほどがんばって、あらかたの印刷を終える。次はこの紙を半分に折る作業だけど、これは係以外のママさんたちにも協力を仰ぐため、帰宅後、一斉メールを。自転車屋さんに寄って空気を入れて帰る。夫がもらってきたチョコをサクと1日1個ずつ食べる日々。夜ごはんは、チクワの磯部揚げ、フライドポテト、グラタン、大根煮。そしてお吸い物。ダメ、メニューのバランスとか気にしちゃ(定期)。
降園後、サクの友だちが遊びに来るというので一緒に帰る。家の中で遊び、外に出て、お母さんが迎えに来てからもずーっと遊び続けはしゃぎ続ける子どもたち。週末なので母たちも平日比3割り増しくらいで生暖かく見守ることができますw やっとさよならになるも、「バイバーイ!」「バイバーイ!」といつまでも言い合う。だんだん遠ざかっていくバイバイに、「とおくからいわれると、さみしくなるんだよな・・・」とサク。毎日会ってるやんかw また月曜に会えるやんかw でも、あるのよねえ、いっちょまえに、そういう機微が。
最近、幼稚園でやってる劇ごっこ「どろぼうがっこう」のセリフっぽく喋るサクである。「わっかりやしたー」とか「ごめんなせー」とか。作中の歌(先生がメロディーをつけたもの)もよく歌っては、「はっ!」として口をつぐむ。来週、参観でお母さんたちに見せるまで内緒にしたいらしい。
夜ごはんは、ホットプレートで鉄板焼き! おいしい豚バラ、ピーマン、玉ねぎ、しめじ、おもやし、最後にちゃんぽん麺をカリッと焼いて食べた。夜までものすごいテンションマックスだったサクは、最後急激に残量が減り、落ちるように寝る。そして私もサクと一緒に落ちる。
スイッチインタビュー、さだまさしの回を見た。
録画でスイッチインタビュー、さだまさし×間渕則文。間淵は日本初のドクターカー専門診療科を設立した医師。レントゲン以外の初動診療は何でもできるけれど、やはり命を繋げないことも多い。ある出動での緊急診療、懸命に力を尽くすもご臨終となり、家族にかける言葉までのVTRが流れた。
間淵はドクターカーでの出動時、常にカメラを回していて、帰院すると必ずそのVTRをチェックするのだという。診療の手立てや、患者・家族への言葉がけは適切だったか。もっとできることはなかったか、悔しくて悲しい診療でも、だからこそ、必ず見直す。こういうすごい人がいるのだよねえ…。
さだまさしも、意外にも(?)よかった。生楽器を使い音のクオリティにこだわった曲作り。一般リスナーの大半は音の良し悪しなどよくわからないし、安くあげて次の活動にいったほうがビジネスとしてコスパがいいのでは?という質問に、「そこは譲れない一線」という答えは最初は漠然としていたのだけど
被災地を回って歌う日々のエピソード。岩手の沿岸地域で、新品のさだまさし全集(CD)を差し出して「サインしてください」という女性がいた。あなた、よくこれ津波で流されなかったね、と言うと「震災の後に(注文して)取ったんです」と。こんなときに注文!この人にとって俺の歌は何なんだ?→
→自分の力以外の、見えない何かがこの人と俺とをつないでいてくれている、この信頼感をどうやったら保てるかと考えると、ライブの一生懸命さや作るもののクオリティだろう、だから一歩も引けない」って。自分の作るものが知らない誰かを支えたり動かしたりすることへの畏怖を感じる答えだと思った
そして「被災地でたくさん歌ってきて、曲作りはどう変わったか?」と聞かれると、「大きくて深い笑いがテーマになってきた」。どんなにつらい境遇でも人間には生活があり、生活の中には必ず笑いがある。泣きながら時にクスッと笑ったり、大笑いしながら泣いたり、そういう歌を作りライブをしたい、と。
それらは、いろんなところを回って被災した人々の目の前に立って歌い、語りかけてきた人の、ライブな言葉だと思ったんだよね。
2/26 西日本新聞・書評欄 『昭和天皇の戦争』山田朗 『思想戦 大日本帝国のプロパガンダ』バラク・クシュナー
さて、2/26 西日本 #新聞 書評欄。『昭和天皇の戦争』山田朗著。
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年3月15日
「平和主義者であったと認識されている昭和天皇が、意外にも積極的に戦争指導に関与していた史実を実証的に明らかにする本」とある。評者は『それでも、日本人は戦争を選んだ』の加藤陽子。
昭和天皇の戦争――「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと
- 作者: 山田朗
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2017/01/28
- メディア: 単行本
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終戦直後、現行の皇室典範の制定時も、退位規定をおく意見は有力だった。見送られたのは、退位規定をおけば昭和天皇の戦争責任論が起こりうるとの懸念から。また、当時侍従次長だった木下道雄は日記に「国家の戦争につきロボットにあらざる限り」天皇には責任がある、と書き留めている。#新聞
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年3月15日
本書には『昭和天皇実録』で省かれる、戦争指導に積極的に関与する天皇像があるという。1938年1月、政府の要請によって「国家の最高意思決定の場たる御前会議では天皇は発言しない」という慣例が作られた。国務に関する天皇の行為は全て国務大臣の輔弼によるとの憲法上の規定に従ったもの。#新聞
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年3月15日
一方で、統帥用兵の意思決定の場であり、陸海軍の将官と天皇が臨席する大本営会議では、天皇からの発言を歓迎する旨、軍部側が要請していた。
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年3月15日
「政府の前では沈黙し、軍部の前では発言を許された、対照的な天皇像が鮮やかに浮かんでくる」と評者。#新聞
また、『実録』では1943年、参謀総長杉山元にニューギニアの戦況奏上について「杉山に謁を賜い奏上を受けられる」と淡々とした記述に終わるが、参謀本部作戦課長の真田穣一郎の日記には「米軍をぴしゃりと叩くことはできぬか」という天皇の強い言葉が書き残されている、という。#新聞
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年3月15日
もう1つ、#新聞 書評欄より先の大戦に関する本。3/12西日本新聞。
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年3月15日
『思想戦 大日本帝国のプロパガンダ』著者は、イギリスで東アジア史を講じるアメリカ人研究者、バラク・クシュナー。
「戦時下日本の対外宣伝は効果が乏しかった」というのが常識だが・・・?という話。
日本軍の対外宣伝の効果。真珠湾攻撃以降の日米戦争では乏しかったかもしれないが、中国や東南アジアではどうだったか。また日本の戦後復興にどれほど寄与したか。時空を拡大してみると「ナチスをしのぐプロパガンダ」の威力が確認できる。国民は15年にわたり安定して戦争を支持し続けたのだ。#新聞
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年3月15日
戦中も世論調査は行われ、当局も民意の動向を注視していた。日本にはヒトラーやムソリーニのような独裁者もなかったが、独伊で発生した規模の抵抗運動もなかった。日本人は「アジアのリーダー」という自己PRに積極的に参加し戦争を主体的に選び取り、その延長線上に戦後の経済成長を達成した。#新聞
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年3月15日
「だとすれば、一般大衆も『大本営発表に騙された被害者』として免責されるはずがない」
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年3月15日
とあるのは、本書の中の主張なのか評者の主張なのかちょっと判然としないけど、たぶん両方だろう。そして、そここそが本書のキモであり現在にも通じる警句なんだと思う。#新聞
如月の十
●2月某日: 途中で友だちと会って一緒に歩いて登園。そのまま、卒園児への贈り物「歌詞集」係で作業。今日は2人。楽譜原稿に挿絵を切り貼りしてコピーして・・・アナログ作業がんばるがんばる。2時間強。「じゃあねー、おつかれ、またねー」といったん別れてスーパーに寄ったら、先ほどの相方にまた会った。しかもお値打ち品コーナーでw
「ママじゃな」むっちゃんのポートレート記事を作っている。
今度の「ママじゃな」ポートレート記事を制作中。毎度のことながら、すごくいいインタビュー。インタビューがうまいんじゃないけど(インタビュアー私)、出てくるエピソードが面白い話ばかり。
ことさら面白いエピソードを持ってそうな人を選んでモデルさんお願いしてるわけじゃない。30年、40年と生きてたら、どんな人にでも「聞かせるわー」ってなエピソードがあったり、自分なりの価値観、感じ方が確立されてるよね。
降園後、友だちの家に行ったサクを夕方迎えに行って、「ゆうべ、夫と2人で食べてみたらすごく美味しかったから…」とそちらのお宅にお菓子をおすそ分けしてたら、聞きつけたサクが「むむ! また“ふたりパーティ”したのか! んもー!」と腰に手を当てて怒る。自分が寝た後でおとーさんおかーさんが楽しんでいると悔しい旨の発言をちょいちょいする。本気でイヤがっているというよりは、大げさに怒ってみせているという感じで、大人の夜が長いことは何となく飲み込んでいる様子である。
夜ごはんは、焼き鮭、肉じゃが少し、具だくさん味噌汁というモロ和食。食べ終わった後、サクが「そろそろバレンタインはじめようか」と言う。バレンタインって始めるものなのかw
私から男子チームには、アポロとか小枝とかガルボとか、小さいチョコ菓子の詰め合わせ(普通にスーパーで買う)。夫が(バレンタイン時期が過ぎても)会社でのデスクワークの傍らでちょいちょいつまめるようなイメージです。夫も会社でもらってきた3個を披露。ひとつが、六花亭の、バレンタイン限定チョコレートだった! ホワイトチョコの中に苺のチョコが入ってて、感動的に美味しい~!! サク、「チョコレートまつりだな!」と興奮していた。
●2月某日: 近所の子を連れて歩いて(走って)登園。そのままお母さん劇団の練習。赤ちゃんや1歳、2歳の小さい子たちを、布団に寝かせたり、かわるがわる抱っこしたり、遊ばせたりしながら、大道具小道具を作ったり、立ち稽古したりする風景、いつもながらすごくいい。それにしても練習期間が短くて、本番に間に合うかしら・・・と毎回思うけど意外と間に合うのよね。乙姫(私だ)、がんばる。
いったん帰って昼ごはんを食べながら、録画を見てたら・・・
鶴瓶の「チマタの噺」 亀ちゃん猿之助の回を見てたら、亀ちゃんが・・・!「理想は原節子」← はいはい、いつものこと(鼻ホジ)「竹を割ったような性格の人、好き。現実で言うなら水泳の、ほら」寺川綾のことだった!! スゲー動揺してる私がいる!!
びっくりして、危うくお迎えの時間を飛ばしそうだったw
幼稚園は、インフルエンザ他、いろんな体調不良でお休みが多いみたい。サクは元気で、今日も園庭で遊んで帰る。夜ごはんは、鶏と白菜、しいたけなどの中華炒め、ハムと大根のマリネ。
如月の九
●2月某日: ちょっとイレギュラーな仕事が入ったり1日寝込んだりすると、たちまちあれこれ溜まりますよね。午前中、ちょこちょこ片づける。昼は、ヤマダ電機でもらったさぬきうどんにお肉とカツオ菜をわかめを入れたもの(を夫が作った)。胃腸が万全でないサクのためにコシが霧消するまで茹でてあったw
サクは仮面ライダーエグゼード(?)を見ることから1日を始めて、遊びかた見てたらかなり回復した感じ。喋るのなんの。午後、ランニング9キロちょっと。天気予報で、2時~3時ごろがこの週末でもっとも気温が上がると見てその時間を狙ったんだけど、ドンピシャ(死語)だった。8度超したくらいかな。風も弱まっていて走りやすかった。夜ごはんは、銀鱈みりん、味噌汁、大根煮。大根めっちゃうまく煮えてる(夫がやった)。直虎の6話、エモい! 悶える。
●2月某日: サク弁、卵焼き、辛くない麻婆豆腐ニラ入り、大根&鶏手羽煮、さつまいも。気持ち少なめにした。が、朝から全開、テンション高々なサク。普段より早起きして、急げ急げと私も追い立てて、早めに家を出る。元気でいいことですね。一応、先生に週末のゲーを連絡して、帰る。
で、いったん帰宅後、すぐに博多座(方面)へGO! なんと北陸から、二月花形歌舞伎のため遠征してきたKAOさんと、近くの喫茶店で待ち合わせして観劇前のティータイムである。KAOさん、初歌舞伎はワンピース(@大阪松竹座)だったのだから、今回博多まで来られるとは、ものすごい沼オチっぷり! お互いのブログを通じて3,4年前から交流があり(「メールくれくれ企画」やっといてよかったー!)、お会いする機会に恵まれてうれしい。
初対面でも話題に困らないのがネット知己。文章って、ある意味、喋りよりもその人の「地」が出るところがあると思うし、それを継続的に読んでいる(読まれている)って興味深い現象だよなーとあらためて思うのであった。KAOさんは私の脳内イメージよりもシャープな外見で、でも思ったとおりすてきで知的で親しみやすい方だった。亀ちゃんや平岳さん、歌舞伎、大河、朝ドラ…と話はエンドレスで続けられるけど開演時間が近づいたため、お見送り。くー、私もチケットとればよかったかなあ、やっぱり。でも私の分まで楽しんできてくださいねー!
そんなKAOさんの観劇感想などはこちらから。
シリーズ最後に私もチラッと登場w 舞台が目に浮かぶような豊かなイメージと、KAOさんの熱(笑)が見事に文章化されてる!!
さて、また30分ママチャリ漕いで帰宅。病み上がりなので、今日はまっすぐ帰ろうねと朝のうちに話していたが、まあ降園後も園庭でよく遊んでおった。やっと帰るとなると、「たっきゅうびん、まだきてない?」とソワソワ。夫と2人で私の知らんうちにAmazonでおもちゃを買っていたらしいのだ。佐川さんからの不在票を見て、「アマゾンってかいてある。でも、これ、ちがうよね」、実際に佐川さんが持ってきた箱を見ても「たぶんちがうよね、でもあけてみる」と、過度な期待をしないでおこうとつとめる様子が私に似てるような・・・。
夜ごはんは、昨日の夜、夫が仕込んでおいたグラタン。白菜と玉ねぎたっぷり。もらいものの美味しいハム。大根とオイルサーディンの炒めもの。赤ワイン。
『おんな城主直虎』 第14話 「徳政令の行方」
奇しくも、#ひよっこ で稲刈りが、#おんな城主直虎 で田植えが扱われた今週。政次も禰宜も、千賀やしのなど女たちもみな綺麗な衣服を着ている中、寝不足で足を棒にして歩きまわり、終いには田のぬかるみに浸かって腰を曲げる直虎の「どちらを信じる!?」に宿る説得力。鉄板だけどカタルシスだわー
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月9日
#おんな城主直虎 は次郎が寺育ちなのがすごく効いてる。つましい暮らしを是とし、基本的な学があり、体力もあり、男性社会に慣れていて(ゆえに女性社会には疎いが)百姓たちのあれこれにも通じているという。…と思ってたら、今回対抗勢力として神社をもってきてて! ほんと作り手の才を感じる
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月9日
百姓の支えあっての領主だと知っている直虎だから、逃散され向き合ってもらえない事態に心が折れそうになった。そこに現れた亀によって直親の知恵を思い出すとかじゃなく、「喜びにみちた日々」とは領主と百姓が「清風払明月」関係を築くことだと悟るんだよね。やはり次郎が領主の器 #おんな城主直虎
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月9日
それにしても今回の白眉は、但馬を支持するという中野に「己に言われたことだけは信じるのか、男っておめでたいな」と直虎が言うと、中野が「男女の仲でもあるのか」と返すとこ。こういう「うわー聞きたくない」という言葉をおそれず言わせるのが森下脚本だなあと思う #おんな城主直虎
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月9日
「うわー聞きたくない」「この、人でなし!」と思わせる森下作品のセリフ、「ごちそうさん」では浮気疑惑の悠太郎がおめおめと「追い出すなんて “無駄なこと” せんといてください」と言ったり、「小林一三」で一三が妻に「色町の手管ですか」とかいうやつ。ほんと、思い出しただけでムカッ腹がw
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月9日
「天皇の料理番」篤蔵さんも、そりゃひどかったです。流産後の妻を「おめえみたいに辛気臭い女、こっちから願い下げだ!」と罵倒し(この篤蔵さん、本当に悪鬼のような顔をするのだ)、傘も滅茶苦茶に壊して、実家に戻れば「100円じゃなく200円くれ」と無心。ほんと、よくあそこまで描けるよ…
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月9日
瀬戸・祝田の百姓たちは読み書きが不自由という設定だったけど、そこで手紙の文字が「カタカナ」だったことに考証というか中世らしさを感じたなあ。起請文とか落書とか、そういう、ちょっと禍々しいものはカタカナで書くんですよね。
先週、今週と、難しい法令集などを必死にあたったり、自分の脚を使ったり、苗床を見て「植えどきだ」と感じる直虎と、「化粧料」と呼ばれる所領の主ではあるけれど、その果実だけを得て疑問のない他の女子衆との対比が割とはっきり描かれているなと感じる。
奥山娘らの宛て替えに母上の所領を、と請われた瞬間の祐椿尼の「えっ?!」に表れてた(財前さん、ほんとうまい)。直虎は「井伊家のためなら百姓なんか死んでもいいってか!」のようなことを面と向かって言われた。それはそのまま、しのに対して「直親との思い出のためなら…(以下略)」と言い換え可能なんである。もちろん、そういう「理屈でない思い」も汲んでうまく計らえるのが良い殿なんだろうけど、現状、無い袖は振れないもんねえ。
今回の直虎はひたすら百姓のほうを向いて動いてたわけなんだけど、それが結果的に六左衛門の心まで動かしたのがカタルシスだった。奥山でんでん存命時代に六左衛門がチラとも姿を見せなかったのは、作劇上の都合もあろうが、でんでんにはダメ息子扱いされてたんだろうなーって頷けるもんね。
井伊の総領娘でありながら出家の身になり、実子を持つこともない次郎が、解死人として人間扱いされずにきた方久や、武士としてのコンプレックスの強かった六左衛門など、やはりいわゆる「はみだし者」と手を携えていく。って、やっぱりめっちゃ少年ジャンプだな!
武士(男子)としてのコンプレックスが強かった六左衛門に比して、中野直之は、武士(男子)としての優越感というかチンケ気味なプライドが強すぎるのだよね。さて、どう攻略していくのかな? 往々にして、優越感は劣等感の裏返しだけど。わくわく
試練もたたみかけるなら、カタルシスもたたみかけてくれるのが森下脚本で、
百姓たちの心を掴む → 孫左衛門ノックアウト からの、
政次「知っておる。昔から」という三段構えにウワアアアアア!!!てなりましたね。(黒但馬じゃなくて)鶴の顔ーーー!
政次は、井伊が同じ過ちを繰り返さないために(つまりは井伊を守るためなんだけど)自分が完ぺきな黒宰相になると期していて、そのために直虎を潰そうとしているけれども、それをいちいち乗り越えてひとつずつ強く賢くなる直虎を見て「それでこそおとわだ」と納得する気持ちもあるし、自分には決してできないことができる直虎が眩しく羨ましい気持ちもあるんだよね。このアンビバレンス~! 作り手は萌えというものをよくわかっている。
そして、直虎が乗り越えれば乗り越えるほど、今川に目ぇ付けられちゃうってのが、また。寿桂尼サマの「出家あがりの女子に何を手こずっておるのやら」というセリフもピリリとしてて最高でしたが、直虎を差し向けよと言われてうち震える但馬タン・・・
(ああ、ついに恐れていたことが・・・どうやって、俺はどうやっておとわを守ったらいいんだ)
なーんて、心の声がダダ洩れでしたな!!!
今回、かわいい亀ちゃんと回想シーンが出てきたことであらためて思ったのだけど、次郎は「亀の魂をこの身に宿す」とは言ったものの、それはあくまで志の話なんだよね。次郎「井伊に喜びに満ちた日々を」 亀「では、そのように頑張ります。それを成し遂げることを井伊の姫に誓います」であって、そもそも亀の志=次郎の志でもある。女である次郎が領主を継ぐといっても、優秀な(そして正統な)当主だった直親を目指す、わけじゃない。「直親なら、こういうふうにしただろう」みたいなことじゃないんだよね、出て来る回想シーンが「井伊の姫に捧げます」なんだもん。
むしろ、領主としての直虎は、結果的には政次が育てているといってもいい。彼が企てる方策を乗り越えることによって、直虎は経験や知識を得て、より強くなっているから。
つまり、直親はメンタル面で・政次は実務面で直虎を支えていて、やはり両者は拮抗しているし、おとわを加えた彼らは三位一体なのかなーと思った。うまく書けないんだけど。
如月の八 / ファミリーヒストリー・大竹しのぶ
●2月某日: 雪だーっ。吹雪だーっ。夫、ふぶかれながら出勤。20分後、私たちが出るころには少し収まっていて助かった。そのまま、卒園プレゼント「歌詞集」の係のお仕事。印刷室、というには狭すぎる小スペースで、2人でしこしこ印刷してたんだけど・・・さ、さむい! ここには暖房の類、いっさいないのだ。
だんだん手の感覚がなくなってきて、1時間ほどで切り上げ、ストーブの小部屋に避難してページのチェックなど。過去の作品を拝見すると、手をかけてある年度はすごいんだけど、私たちは当初から「凝らない! (ページ数)増やさない! テーマはシンプルで男前!」と決め打ちしてるんだけど、打ち合わせしてると想像以上に男前な判断をバッサバッサとしてくれる面々なので非常に有難いw
降園後、クラスの友だちが遊びに来る。「えのぐ、したいなー」とお絵描きタイムに。互いに見ながらで、似た要素、似た構図だったりするんだけど、それでも個性が出るんだよね。明日、おえらいさんたちのゴルフコンペの事務局を務めるはずだった夫、この雪で中止になったそうで嬉々として連絡があり、なぜか「じゃあ今日、飲みに行こうか!」という帰結に。しかしいかんせん寒波、風、断続的な雪なので、近所の焼き鳥屋に。
6時に焼き鳥屋に入って、さっと食べて飲んで1時間半で帰宅。いきなり思い立ってちびっこ連れで行ける飲み屋が家から徒歩5分圏内に5件以上あるって、やっぱり街なんだなーと思う。街暮らしのemitemit。(今、『床下の小人たち』を岩波少年文庫で読んでるw)
家での二次会(子どもあり)、三次会(子どもなし)よくのんだ。カルテットの3話を見て、ひとつの予測を話して、夫に笑って一蹴される。
●2月某日:
今朝がた息子が2度ほどリバースして、この寒波の中でパジャマとか枕カバーとかシーツとか毛布とかやられて、つられて(?)私もリバースしちゃって、「これが育児の冬だ・・・!」て感じでした。
土曜日でほんとよかった。汚れた衣服や布団類は私が片づけたんだけど、今日の通常の洗濯物は洗濯機を回すまでやっといたら夫が干してくれたし、ごはんも夫が作ってくれるし・・・
いろいろこまこまとやりたいことあったし、買い物にも行きたかったんだけど、体調悪いとほんと何もできんな。しょうがない。
でも読書がちょっと捗った。『床下の小人たち』を読み終わって、次は『人質の朗読会』(小川洋子)と『セーヌの川辺』(池澤夏樹)を並行して読み始めてる。また児童文学も図書館で借りよう。リンドグレーンがいいな。『ピッピ』にするか『やかまし村』にするか考え中
『床下の小人たち』は子どもの頃に読んでないと思ってたけど、読んでたら何だか知ってるような気がした。ジブリのアリエッティも未見なんですが。アリエッティ親子の造型が、外国の児童文学ってこれだよねー!っていうわくわく感だった。そして大人になって気づく、描写の細やかさ。
サクと一緒にごんごん昼寝する。夜には私の胃腸は酒を飲めるまでに回復。サクは雑炊とか大根の煮たんとか食べてるけど、喋りはかなり元気に。「ブラタモリ」浦安。夫が独身時代、2年間住んでいた街である。私も一度、その部屋に行ったことがある。東京駅から京葉線のホームまでがびっくりするほど遠かったのが一番の印象だw
「嵐にしやがれ」でエンケン奮闘公演。そしてこの日のテレビ(録画)視聴のハイライトは、なんといっても「ファミリーヒストリー」大竹しのぶの回。
人は誰でも未熟で、偏ってて、大人になったからって完璧にはなれない。それを直ちに是正・矯正すべきなんじゃなくて、それでも大丈夫だよ、間違えながら、いろいろ迷惑かけたりかけられたりしながら何とかやっていこうよ、その過程で何か掴んだり、つながったり、すごく幸せな瞬間もあるよねっていう。
#べっぴんさん のさくらさんに対しても、女狐とか、「人としてどうか」とか、卑しいとか、因業婆とか(←すごい語彙だなw)とか、そりゃもういろんな罵倒(批判を超えてるよねw)を見ましたけども。16歳の子の視野の狭さや自分中心の少女漫画脳をそこまで責めるって血も凍るなあ。というのも
昨日ファミリーヒストリー録画で大竹しのぶ回見たんだけど、しのぶ祖母は2度の結婚でそれぞれ我が子を手放したり、祖父は子ども何人もいながら安定した生活を捨てて信仰活動に没頭して妻を苦労させたり、父もキリスト教への篤い信仰心がありながら不倫の末に結婚してしのぶたち5人の子をもうけてさ。
もうね、朝ドラ脳で見たら「ありえない!」「人としてどうか!」「女狐!」「卑しい!」のオンパレードなんですよw でね、しのぶ父は結核やらでちゃんとした稼ぎがない時期も長く長く続き、重病の床で初めて先方の家族について言及して、「自分が危篤になったら呼んでほしい」と言ったんだって。
亡くなってから来た先方のご家族(しのぶの異母兄たち)は、「父の顔を初めて見ました」と言って、それに対してしのぶたち姉妹は頭を下げて謝った、って。いや、しのぶさんたちが悪いわけじゃないよね。なんか、なんかな、何が悪いことで、それは誰が決めることなんだろうなって。
しのぶ両親が不倫の恋を成就させたのは罪なのかもしんない。でも夫が病気で長く貧窮生活にあっても、しのぶの母は働きづめで家族6人の暮らしを支えて、同僚に「向こうのご家族を思えばつらいなんて言えない(大意)」的な言葉をこぼしたこともあったと。同僚さん「その言葉が忘れられない」と言ってた
父は子どもたちの豊かな感性世界を育んだ人であり、教員時代の教え子たちをとても大切にしていて、教え子さんは先生(しのぶ父ね)からの手紙にあった言葉を深く心に留めていて、「我が子の結婚式の挨拶でもその言葉を引用した(笑)」と言っていた。なんかね、何が正しくて何が間違いなんだろうなって
しのぶ祖母が2度目の結婚で手放した子の子どもも見つかるんだよ。その人は祖母の足取りをずっと探していたとかで涙こぼされてた。その人も、祖母と同じく若い頃に米国に住んでいたことがあったり、大竹しのぶと同じ祖母を持つことに驚いて「しのぶさんも笑窪がありますね(私たちも)」と言ったり。
正しいだけの人はいないし、間違ってるだけの人もいないんだよね。どこかで人に迷惑かけても、別のどこかでは人を支えたり救ったり。そういう長く広く複雑な命脈の果てにいるのが今の私たちで、私たちもまたそうやって生きてるんだなーと思ったですよ。人を簡単に「女狐」とか「卑しい」とか言わないw
しのぶの祖母や、両親・・・出てきた人々みんなについて、他人がジャッジできない、人生のリアリティを感じたよ。大竹しのぶの姉妹3人も出てた。もう1人、兄(弟?)もいるみたい。名前が、しのぶは「忍ぶ」の意で、他に「すなほ」「真理」「進」「恵」だったかな。信心深い夫婦の名づけだなあ、と感じ入った。しかしそれよりすごいのはしのぶ母の名前だ。信仰はしのぶの祖父母世代から始まっていて、祖父母はしのぶ母に「江すてる」という名を!
如月の七
●2月某日: 起こす前に起きてきたサク。「おーっ、おはよう」と声をかけたが、時計を見るや(7時5分)バタバタと寝る部屋に戻っていくではないか。追いかけると、布団に入って頭まで毛布をかぶっている。「はやおきしたとおもったら、おそかったけん、また ねたと」と、夜になって説明していた。“思てたんと違う”だったんだよね、なんかわかるw
サク弁は、きのこの炊き込みご飯と白ごはんのWごはん、野菜と鶏のそぼろ、卵焼き、根菜煮、さつまいも、ほうれん草。
2時から小学校で入学説明会。道具袋に上靴袋、エトセトラエトセトラ・・・うわっ袋類、想像以上にたくさん必要なのね、ボキボキッ(心が折れる音)。いや、もちろん買ってもいいんだけど、これだけの種類があれば買うのも高くつくしさ・・・。
そして何より、体育館寒っ! 寒波がきてるのですよ。でも先生たちはさほどの厚着でもなければ震える様子もない。カイロとかで完全防備してるのかもしれないけど、きっと慣れもあるよね。つおい。幼稚園のママ友と
「いっぱい作らなね…」
「ちょっと心がついていけない…」
「てか寒くて後半何も考えられなかった」
「私も足湯のことだけ考えてた」
とか言いながら、園まで歩いて迎えに行く。お預かりを頼んでいた子どもたちは、今夜の雪に備えての先生たちの石拾いとかを手伝っていたようだ。積もったら見えなくなって危ないからね。先生たち、そんなこともしてくれてるんだね。ありがとうございます。てか子どもら、靴下を履こうかw
友だち親子と家まで一緒に歩いて帰ったんだけど、寒さのあまりテンションマックスになる子供たちであった。夜ごはんは、ポークビーンズ、白菜とベーコンのスープ。
今、年長組は「劇ごっこ」をやってる。かこさとしの絵本『どろぼうがっこう』、最初はみんないろんな役を交替でしてたんだけど、お母さんや小さい組に見せるため、今日から役を固定することになったそう。「サクは何の役?」「いしかわのろくでなし」 なんかカッケーw