『とと姉ちゃん』 第19週 「鞠子、平塚らいてうに会う」

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鞠子の話をここでやることで、女性の生き方の難しい部分と多様性を描いてるんだけど、そこに平塚らいてうを介在させ、同時に善意の人(水田父)のまったく無意識なデリカシーのなさも描きつつ、結婚しない常子の姿も通底音として流れ、星野登場までの前奏曲にもなっている。やっぱり、いろいろ練られた脚本だと思う。


弾むように働き、花山にダメ出しされて凹み、らいてうに相対し、花嫁姿になる鞠子=相楽さんの大活躍も良かったし、やはり今週の常子=高畑充希もすばらしいのだった。鞠子を見守る姿。仏壇の前での君子とのシーンはこのドラマの名場面のひとつに数えられるだろう。そして披露宴での豊かな表情! 脚本演出と役者の芝居とがすごくいい相乗効果になってると思います。木村多江の君子もいつもとってもキュート。伊藤淳史の芝居ってこんなにいいんだな、と初めて知った。

 

 

 

『人生の旅をゆく 2 』 よしもとばなな

 

人生の旅をゆく 2 (幻冬舎文庫)

人生の旅をゆく 2 (幻冬舎文庫)

 

 

『キッチン』が出たのは私が小学校4年か5年生のころで、それから私の10代に吉本ばななの小説は欠かせないものだった。アイデンティティのひとつだと思うくらい。でも20代になり、30才に近づくころ、違和感のほうが大きくなった。情が深い人で、闇もあって、そんな人がしばしばそうであるように、排他性を感じる。そこには優越感があるような。「私は持っていないけど持っている」というか。優越感と劣等感とが同居してるんだろうな。よくわかる。そういう凸凹が作家の個性、魅力でもあって、若い頃はそこにとても共感し、癒されたり励まされたりしてたのだと思うけど、だんだん読んでてしんどさが増してきた。自然と離れた。

久しぶりに彼女の本を買って読んでみて、好きなところも嫌いなところも変わらないなー、と再確認。作家も変わってないし読者の私の方も変わってないってことかな。でも、震災について書かれた文章は、「あー。こういうとこある人よね。」という部分は随所にあれど、とても胸に響くものだった。彼女は外国にもたくさんの読者を持っている。彼らに向けてという意味合いもあるらしく、とても臨場感ある文章になっている。一人の人間が、一人の作家が、東京で体験した震災・考える震災として、貴重な記録だと思った。

そういえばあの震災からまださほど経っていないころ、彼女が震災について寄稿したのを雑誌で読んだことがあって、そのときもズシンときたのだった、と思い出しながら読み進めていって、最後に「あの日の海」と題された文章の重さに打ちのめされた。父・吉本隆明が海で溺れ、重篤な後遺症を負って過ごす15年もの晩年について書いてある。

すべてが変わってしまってもう決して戻れないのがそのとき既にわかった、という戦慄。周りは生きていてくれさえすればそれでいい、と思うけど、仕事もできず後遺症に苦しみながら生きながらえている本人はどう思っているのだろう。命があって良かった、という思いと、あの事故が父のすべてを奪っていったのだ、という思いとは延々とせめぎ合い続ける。

苦しいことも楽しいことも経験しながら年月を過ごして15年、今でも私の心はあの日の海辺に呆然と立っている、と彼女は書く。それは彼女の固有の体験でありながら、そんな悲しみを、苦しみを、あの震災で、いや震災に限らず、多くの人々が味わった・味わい続けている・これからも・・・という普遍性にも感じられた。それはつまり「私の体験」にもなり得るということだ、と思う。それが「人生の旅をゆく」ということなんだな。という感慨はあまりにも重く、だから私たちは強くなりたい、優しくなりたい、と願うのだろう。誰もが人生の喜び悲しみを味わいながら生きている。でもそれをこんなふうに書ける彼女は、やはり作家なのだなあ、と思った。

 

皐月の十五 / オバマ大統領が広島に

●5月某日: 今日から、周辺工事のため、移動保育。昨年2月にもお邪魔した施設へ、また2週間ほどの間借り生活。幼稚園にいったん集まって、子どもたちは徒歩で移動する。先生たちの手間や気配り(間借り先に対しても)は大変なものだろうと思う。

さて、私は今日、友人が勤める某社でちょっとしたバイトの打ち合わせ。(曲がりなりにも)仕事の件で会社を訪問して応接室に入るって、いったい何年ぶりだろうw そして友人と会社で会っている不思議。おもしろい話をいろいろ聞いて、その流れでお昼も一緒に食べて、面白い話をいろいろする。駅南のwith the style…未だにこんなバブルの香り濃い店があるって奇跡のようだわ。でもアーリオオーリオもパンもコーヒーもすごく美味しかった。

その足で幼稚園まで、自転車で35分くらいかかったかなー。暑い。子どもたち、今日も良く遊ぶ遊ぶ遊ぶ。年少の時に担任にしてもらった、45年選手のベテラン先生(今は故郷の島に帰っておられる)が来てた。お話するたびに元気になるような。夜ごはん、かつとじ、きゅうり、トマト、ピーマンきんぴら。夫は飲み会。

オバマ大統領が広島に。










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皐月の十四 / 「直虎」キャスト発表!

●5月某日: 昨日、「わーい給食が始まったー!」と歓喜したけど、今日はもう弁当です。週2回は弁当だからしょうがないです。ということで今日のサク弁、ごはん、ポトフ(ソーセージ、じゃがいも、にんじん)、卵焼き、大根とみぶ菜のサラダ、ひじき煮。今日も途中で友だちと会い、歩いて登園。「ママじゃな」の聞き起こしから原稿作成、放送大学の授業視聴も。

14時から子どもたちは健康診断、大人はミニ懇談会。7月の一泊保育についての第1回説明が主旨で、これは「その日というよりそこまでのプロセスを大事に」という、この園らしいやり方。他に、最近のクラスの様子のお話もあり、これが面白い。

終わると、「子どもたちからお母さんにプレゼントがありますよ」と言われ、子どもたちが「おかあさん、めぇつぶって!」と要望。首に手作りの紙粘土ネックレスをかけてもらったのでした。「えええー!なにこれ!!」とびっくりした様子はフェイクだけど、実際にブツを見るのは初めてなので歓喜は本物ですよ。

※これまでの流れを記録しておきますと・・

★3日前: 
・迎えに行くと、その場で一言目に「おかあさん、あした、はやくいく!」と張り切った様子。 私「へえ、すごいね、係の仕事?」 サク「ううん、はやくいったら、いっぱいあそべるけん」とニコニコ。この時点では気づいてなかったけど、これも、ネックレス作りの作業のため、「早く来ようね~」と先生から言い含められていたようだ。

・家で「あした、おだんごつくるよ」と言う。私「じゃあエプロンもっていく?」 サク「ううん、エプロンも、すりこぎもいらん」とにこにこ。

★2日前: お迎えにいった一言目「おかあさん、なにいろがすき?」 ははーんw、と思いながら「黄色かな。それと水色」 サク「ほかには?」 私「緑かな」 サク「ほかには?あと3こくらいいっていいよ」

★昨日: 夫が帰宅した瞬間に「おかえりー!」と玄関まで走って行って、こそこそと話している。すごくわくわくした様子が伝わってくる。やはり、プレゼントのことを話していた模様。

★今日: 
・「おかあさん、うれしかった? つくりかたをおしえるね。1ばん、おだんごをつくる。2ばん、くしであなをあける。3ばん、かわかす。4ばん、えのぐでいろをぬる。5ばん、もう1かい かわかす。6ばん、ひもにとおす。7ばん、ひもをむすぶ。そして、ぴかぴかになるの(ニスのことだろう)おかあさんにはみえないやろうけど、ぬると。これはせんせいがやってくれた」

「おでかけのときとか、していいよ。おばあちゃんとか、おねえちゃん(私の姉)にもみせていいよ」

 

さて、ひとしきり説明したあとは、また園庭に行って、よく遊ぶ遊ぶ遊ぶ。帰ると、来年の大河のキャスト発表が!!














そして、上野樹里ちゃんとトライセラ和田さんが結婚!! 公開された2ショットの写真がすばらしかった。夜ごはんは、餃子、豚汁、ピーマンとベーコンのきんぴら、小松菜のおひたし。

 

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皐月の十三

●5月某日: 昨日、クラスの “語り合い” で「幼稚園に早く来よう。そしたらいっぱい遊べるから」ということになったらしく、「はやくいく!」と張り切っているサク。昨日から、着るものや着替えや手拭きタオルも準備していた。宣言通りの時間に(いつもより15分早い)自分で起きてきたので、本気だったんでしょうねー。

家の近くのパン屋さんでパンを買っていると「○○さん・・・」と声をかけられる。同じ幼稚園で、今春、卒園して1年生になったKくんのお母さんだった。最近、この店で週3でパートを始めたらしい。午後から、幼稚園の保護者会総会。不肖わたくしが議長として議事の進行を務めました(原稿読んでただけ)。しゃんしゃんで終わるのが毎年の恒例です。去年の会長さん(なのでこちらも今春子どもが卒園された)も、久しぶりーとお話してたら、もう近くの短大の食堂で働き始めてるらしい。すごい! 総会終わった後も、子どもたちひとしきり園庭で遊んでから、帰る。

サクが「そうじきやってみたい」と言うので、ちょっとコツを教えてやらせると結構うまい。よろしくお願いしますw 続いて、じゃがいもの皮むきもやるという。これは苦労していたもよう。夜ごはんは、麻婆豆腐、じゃがいものスープ(鶏ハム、玉ねぎ、えのき)、わかめときゅうりとみぶ菜の酢の物。

 

●5月某日: ついに、ついに今日から今学期の給食が始まります! いやー、今学期は園側の(というか園側にも如何ともしがたい周辺工事とかも)いろいろあって、今日からやっと始まるの。今日までしこしこお弁当づくりがんばったの・・・。

最近の登園途中、サクが作る即興の歌が面白い。「つばめ」とおもむろに題を言い、

「つばめは5がつにとんでー かぜにのってとんでー そらからみんなのゆめをみてるー」

とか。「むしあつい」というタイトルの歌も面白かったんだけど、書き留めとかないとすぐ忘れちゃうね。自転車こぎながら爆笑している私である。仲良しの友だちと途中で会い、一緒に歩いて登園。会うとうれしそうな2人がかわいい。

毎日、27度とか29度とかまで気温が上がって暑いのだが、子どもたち、降園後もよく遊ぶ。それから歩いて帰るので(30分近くかかってるかな…)、毎日付き合うのはなかなかホネなんだけど、今日は降園後の園庭で、サクが初めて鉄棒で前回りする瞬間を見られた。ちょっと前からできるようになってる子たち(少数だが逆上がりができる子も)はいたけど、私にしろ先生にしろ「サクちゃんもやってみなよ!さあ!」的なことは全然言ったことがない。「できるかも」「できないかも」「こわい」「やってみたい」いろんな気持ちが心の中にあったろうけど、自分でエイッと殻を破るときがくるんだねー。すごくうれしそうで、そして1回やったらすっかりコツを掴んだらしく、その後は何十回もやっていた。

夜ごはんは、アジの南蛮漬け、手羽元の甘辛煮、大根ときゅうりとみぶ菜のさっぱりマヨサラダ、トマト。アジ南蛮は野菜もたっぷり一緒に漬けていて、とってもヘルシー(まぁアジは揚げてるんですけどねw)。最近、夫に料理の腕をさらに上げていただくために、きょうの料理とか何とかを録画して、たまに酒の肴に見てる。谷原章介の「タイムレスキッチン」。83歳の超元気であか抜けた先生がアジのたたきやら握りやらを教えてくれる回。夫、感心。

 

『真田丸』 第31話 「終焉」

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天下をとった男、華やかな席が似合う男がたった一人で、床の中ですらない「淋しい死」を迎えた。劇中、上杉景勝が「死にざまは生き方そのもの」というシーンがあったから(12話)、秀吉の死もそういうことだろうか。

個人的には、人間の晩年が必ずしも当人の人生の因果応報だとは思わない。そうだよね? でも少なくとも、秀吉は多くを殺してきたから万福丸のような男子の幻を見るのであり、だから秀頼が心配でならないのだと思う。ただ自分が天下をとって以後だけでなく、信長の命令でも秀吉は多くを殺した。それは断る余地のほとんどない行動だし、この時代の多くの武将がそうだっただろう。落首事件やキリスト教徒の処刑者の幻であると具体的に示さなかったのは、秀吉の行動の背後にそういった時代性を持たせる意図かなと思った。多くを殺した者が天下をとり、だからこそ天下人がもっとも孤独で、深い業や罪を背負うという戦国の側面。時代が移り変わらなければならない必然。

「家康を殺せ」「佐吉を助けよ」死を目前にしたそれらの言葉は相手に対する「呪い」となりうる。そういった運命の悲劇的な側面をとりあげていくこともできる。でもねぇ。生きていく中で、人間はいろいろな祝福や呪いの言葉を繰り返し受ける(あるいは授ける)のではないだろうか。その中で、誰かの人生の最期の時間まで濃密にかかわることは綺麗事だけでは決してすまないだろう、でも「それで呪われる」という筋書きはあまりに救いがないような気がする。

今作に限らず、ドラマの感想をネットで見ていると「(登場人物AはBに)呪いをかけられた」のような言葉で解釈している感想が散見される昨今だけど、そんなに簡単に人は呪われないよ、人と関わることでたくさんすてきなこともあるよ、って思いたい。

さまざまな人と出会い、かかわり、死や滅びや悔恨も見てきている信繁だけど、彼の中に多くの呪いが蓄積していって死に花を咲かす・・・なんてことにはならないっすよね、三谷さん。

・・・とはいえ、三成の滅びや、(三成でなく)家康が天下をとるにふさわしい人物であるという説得力も描かなければならないので、やっぱり作家は大変ですね。

小日向さんの秀吉は軽みと酷薄さ、そして老いをあますところなく表現し、全体に鬼気迫るものだった。フジ「HERO」で知名度を得た彼の二度目のブレークになっちゃったんじゃないのー? 小日向・鈴木京香・竹内結子の豊臣家は私の大河アルバムの1ページになったね。今回の茶々もすごくよかったよ。なんという繊細さ。

昌幸の私説・桃太郎が面白くてスピンオフで一寸法師とかいろいろやってくださいw ツイートもしたけど、登場人物に扮してというのはもちろん無理でも、真田丸関係者でスイッチインタビューやってくれないかなー。あまちゃんのとき、クドカン×葉加瀬太郎とかやったよね。岡田くんも官兵衛のとき出たよね。

吉野太夫が途中からニセ物になっていた、ていうネタは、あのとき限りだったらちょっと脈絡ない感じがするので、どこかで使われる気がしてて、さっそく出浦さま危うしになった今がぴったりなんじゃないかと思ったんだけどどうかしら。わくわく。

 

 

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『とと姉ちゃん』 第18週 「常子、ホットケーキを作る」

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皐月の十二

●5月某日: あー。昨日はちょっと飲みすぎたかもしんない。ちょーっと、頭が痛いので、ゴロゴロ。ゆうべの映画がきっかけで『海街diary』の原作マンガの再読を始める。おもしろい・・・。サクと夫は福岡タワーに行った。おにぎりを持って行くついでに、夫が私にもおにぎりを作って行ってくれた。ありがたやー。昼前になんかすごい元気出てきて、家事雑事。

サクは元気に帰宅したが、タワーの近くのロボスクエアでロボット(ドクターペッパーとかがいて、触れる)をめちゃめちゃ怖がっていたらしい。

夫「サク、すげーびびってた」
サク「びびるって、なんだ?」
夫「こわがるってことだよ」
サク「うん、びびってた」 

(笑)。そんな彼の最近の一番のお気に入りは「トムとジェリー」のアニメ。友だちの家でDVDを見て楽しかったらしく、ゲオで借りてきたのを家で見て、爆笑し、マネしてやってる。夜ごはんは、アジの塩焼き、味噌汁、大根おろし、小松菜、トマト。鉄腕ダッシュ、ダッシュ海岸+ダッシュ島(水路・三和土づくり)の2本立ててでおもしろい。そのあとはもちろん「真田丸」。

 

●5月某日: サク弁、ごはん、鶏ミンチの肉団子、ベーコン入り卵焼き、胸肉と玉ねぎカレー炒め、小松菜、チーズ。工事の関係による2週間の「自由登園期間」が終わり、今日からは正式な保育期間が再開。サク、「きょうから、RもKもみんなくる!」と張り切って登園。途中で仲良しの友だちと会い、はしゃいで一緒に歩いていたが、ふとしたことで(でもその子には大きなことだったんだよね)友だちの機嫌が悪くなって、園に着くまで戻らなかった(^^; うんうん、こういうのもいいなあって思う。なんというか。















降園後、サクの友だちが遊びに来たんだけど




さて、今、フジパンの商品についている点数シールを集めているサク。食パンは普段から本仕込みを買うこと多いんだけど、あとは対象商品がネオバターロール系しかなくてけっこう大変です。すると実家の母が3点、郵便で送ってくれた。サク、自分あての手紙が届き、しかも点数シールが入ってるのを見て歓喜。大急ぎで台紙に貼って、「はぁ・・・6てんになった・・・」とひとしきりうっとり&見せびらかしたあと、「あ、サクちゃんへ、って、てがみもはいってたよね」と取り上げたそばから、母が確かに全部ひらがなで書いてたとはいえ、すらすらと高速で音読したので驚いたw 夜ごはんは、焼きちゃんぽん、ひじき煮、みぶ菜&きゅうり。

 

 

皐月の十一

●5月某日: サク弁、たけのこごはん、豚と玉ねぎの味噌炒め、卵焼き、焼きビーフン、さつまあげ糸こん、にんじん。たけのこごはんは、産直バザール的なところで買った炊き込みご飯のもとで作ったもので、おにぎりにして「ママじゃな」の取材にも持って行った。

今日は春日公園で撮影する。サクを送って行って、洗濯を干したりしてバタバタ電車に乗り込みちひろちゃんと合流。駅からはモデルのみどりさんの車に乗せてもらってGO! みどりさんは、実は約1年前に取材をするつもりで事前アンケートももらい、日時まで決めていて、朝、出発したころにお電話があってキャンセルになったのだった。というのは、彼女はそのとき臨月で、取材の日の朝になんと陣痛が始まったのだ! でも、会えない一年間が愛を育てたというか(facebookやメッセージ等でやりとりはしていました)、初対面だけどお会いできたうれしさもひとしおで、楽しい取材になりました。

mamajanaiwatashi.hatenablog.com


予報どおり、ほんっとうにいい天気! 気温もぐんぐん上がる中、広い芝生で、木漏れ日の中で、そして木登りまでして(笑)撮影。敷物を敷いて、ピクニックのように持ち寄ったごはんを食べて、14時ごろにお別れした。

夜ごはんは、サクが前日から希望を出していたのでスーパーで握りを買ってたんだけど、さらに夫が焼き鳥と刺し盛りも買ってきて、そこにナスの揚げ浸しや野菜サラダ、完全なる居酒屋メシでした。ナスの揚げ浸しを作ると夏がきたなーって感じる。帰宅後も19時くらいまでめちゃめちゃ元気だったサクが、夜ごはんを食べると急速にテンションダウンして、布団に誘うと一瞬で眠りに落ちた。月曜日は大雨で、そのあとは毎日暑かった今週、金曜日にもなると子どもも疲れてるよね。

 

●5月某日: 7時に目覚ましかけてたんだけど、それより早く目が覚める。年ねー。8時45分からランニング。とみに気温が上がってきた昨今なので(28度とか29度って…冷静に考えたらまだ5月なんですけど…)、これからはどんどん走る時間を早めねば…。実は昨日から内腿ともも裏が筋肉痛で今朝もまだ残っている。3日前にちょっと珍しい筋トレをしたのがてきめんに効いたようだ。5回くらいしかしてないのに! 

で、走り始めはかなり足が硬く、そのせいで全身のリズムが悪い感じだったけど、30分くらい走っているとだいぶほぐれた。8.5キロ。地図で行ったことのない神社を探して今日の目的地として目指したんだけど、その周辺、なんだかレトロな感じだった。隣の小学校で運動会をやっていた。

サクは、おととい本屋で見つけた「スカイツリーのすべて」とかいう子ども向け図鑑絵本を欲しい欲しいといいい、夫に買ってもらうことに成功。そんなに欲しかったのか。そして我が家でさっそく行われる、「スカイツリー クイズラリー presented by サク」。リビング(にしている部屋)のホットカーペットをついにしまい、ゴザを出した。(←夫が) 夏だ! 

夜ごはん、1口豚テキ、みぶ菜とラディッシュ、にんにくチップのサラダ、あさりと野菜・きのこの蒸し焼き・揚げナス和え、もやしのナムル。サクが寝たあと夫と飲み直しながら「トットてれび」の録画をさっそく見て、地上波初放送の「海街ダイアリー」の録画を追っかけ再生して、11時半ごろに眠さの限界がきて、途中で停止して寝る。

 

 

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『真田丸』 第30話 「黄昏」

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喜劇作家として登場し一世を風靡してきた三谷さんが、特に舞台では何年も前からビターでシリアスな作劇をして評判になっているのを何度も見聞きしてきた。だから50代になって取り組む2度目の大河では、青春群像だった「新選組!」以上に「切ない」だけでなくシリアスな展開を腕によりをかけて書くんだろうと想像はしていたけど、本当にその通りになっている。

信繁が秀吉の馬廻り衆を命じられたとき、よくある大河の主人公特権とは違うけど、史実の重要人物とうまく絡められるように、三谷さんさすが考えたなーって思って見てた。それが、秀吉の介護をする役目にまでつながると想像できた視聴者はものすごく少なかったんではなかろーか?

信繁にとって秀吉はとても大きな存在なのだけど、とにかく三谷さんがこの秀吉を描きたかったんだろうなと思った。おそろしくて、人間くさくて、老いていく秀吉と、彼を巡る周囲の人物を。言い含められたのに泣き伏す加藤清正も、表情を動かさず(けれど視聴者には万感の思いが伝わる)三成もとてもよかった。

そして信繁。信繁は英雄・真田幸村じゃなくて、本当に普通の人だなあと思う。家族の愛情を受けて育ち、比較的出来が良くて、だからいろんな人に気に入られて、でも時にちょっと思い上がって策に走ったり幼なじみを雑に扱いすぎちゃったりする、進むべき道をさだめられていないがゆえに迷い悩む、普通の人。堺さんうまいなあ。もちろんコヒさんだ! コヒさんがうまいことはとっくに知られてただろうけど、今作の秀吉で、偉大な俳優として認識されるに至ったんじゃないかな。

放送を見たときは、「もうこれで信繁が豊臣につくの確定やん。ばっちり説明できちゃうやん」と思ったけど、やっぱりちょっと違うな。秀吉の出会いとのリフレインで源次郎はこれまでの勤めが報われたような思いがしたと思う、でも「これまで」のために「これから」を決めちゃうのはやっぱりなんか違うな。「これまで」を踏まえて、そのうえで「これから」を見据えるものだよな、うまくいえないけど。だからこれからの展開を楽しみにしています。

ついに秀吉情報を伝えてきた弟に感謝しつつも、弟の表情から、信繁には言葉にしない気持ちがあるのだと悟っている表情をしていた信幸。悟っていながらも、徳川の舅のところに情報をもっていき、真田のこれからを委ねようとする。徳川が動けば、そのときには釘をさすよう命じられた上杉が背後にいる・・・・。熱いな!

稲とおこうが二人とも腹ぼて(あんまり良い言葉じゃないと思うけど、敢えて使いたくなる場面だった)で手紙の受け渡しをしているシーンが、笑えるとこなんだけど妙にえげつなかった。同じ男の子どもが腹に入っている。時代や立場を考えれば別にインモラルなことではない。ないんだけど、自分だったら、稲でもおこうでもやっぱりイヤだと思う。初めて子どもができて、だんだんお腹が大きくなる不思議と喜びを感じる日々に、目の前にまったく同じ状況の女がいるって、旦那様も奥方様/侍女 も誰を責めるところでもないけど、なんかイヤだと思う。そのイヤらしさを意図的に書いてるんだと思う。

で、信幸が子どもを抱き上げたり愛情をあらわすシーンより先に、祖父母が愛でる(しかも祖父昌幸は、入れ込んでいた女が忍びだと気づかずにいたみずからの“衰え”にしょぼくれている状態)シーンを入れてくる。昨今の大河がやたらアピールしては失敗を繰り返していた(と私は思っている)「夫婦愛」みたいなのの思いきり逆張りできますね。さあ来週、徳川!